2019.10.26>緑内障
漢方で緑内障視野欠損1/3以上改善| 眼科医もビックリ
緑内障では、通常、視野欠損が改善しないことが常識とされていましたが、富士堂漢方薬局では、漢方治療で正常眼圧緑内障の視野欠損1/3以上改善した例がありました。
初回:XX/03/04来店 45歳、男性
主訴:正常眼圧緑内障、視野欠損のため、生活と仕事に不安がある
現病歴:数年前から、横から入る人や物に気づくのが遅く、階段降りる時に時に踏み外すこともある。健康診断で緑内障を指摘され、眼科にて本病と診断。視野が狭くなってきている。デュオトラバ点眼で眼圧は11~16に維持。
会社の業績不振でリストラもあり、ストレスにより不安緊張がある。そのため、寝つきが悪い。
早く目が醒めるし、夢をよく見る。6時間ぐらいの睡眠だが不規則である。
ストレスで食欲旺盛、汗をよくかく。最近、尿を我慢しにくく、すぐに尿意をもよおす。また、足が冷えやすい。
タバコ歴:20~20代半ば20本/日、現在5本/日。
運送会社のドライバーで、物を積んだり降ろしたりすることで体を動かしているが、特に運動はしていない。
体が細長いが、体全体と比べてお腹が大きい。腹筋の緊張が目立つ。脈弦。
一人暮らしで、コンビニで好きな物を買って食べている。
精神ストレス・不安緊張による血流障害、下冷上熱があり、視神経乳頭部が脆弱になっていると判断。
漢方製剤の「柴胡加竜骨牡蛎湯」と「八味丸」、また「田七人参錠」を服用させた。
その他、食事栄養指導、禁煙、ストレス対策などを指導した。
XX/03/18:3時間おきに目が醒めることはなくなり、気持ちが落ち着いた。便通や尿もすっきり出来るようになった。眼圧12
XX/04/01:体調がよく、睡眠の状態も良い。疲労感もなくなった。
XX/04/15:諸々の捉え方・受け止め方も以前より前向きになってきて、職場のストレスが減った。睡眠の状態も引き続き良い。眼圧は左13、右12
XX/05/06:体調や精神状態もよい。食事のバランスも気にして食べるようにした。便通もよい。小さい時からお腹を壊しやすかったが、最近お腹の調子も良い。
XX/05/20:疲れにくくなり体力がついた。最近、暑い時に目が痛くなることは無くなった。便通は一日1回。5/12健診時に血圧135/80でやや高め。→減塩指導
XX/06/17(漢方服用後3ヶ月):昨日の眼科検査で、左視野欠損が1/3以上改善した。眼底の血液循環も改善してきた。眼科医もビックリした。喜んで漢方名をメモして控えた。
…
XX/11/18(漢方治療9か月後):「前回の視野検査と比べ変化はないが、視神経乳頭の周りの血行がピンク色になり改善している」と眼科医に言われた。
…
XX+1/04/07(漢方服用1年1か月後):視野検査がさらに改善し、中心部上の視野が改善して白い部分が広がっている、両方の外側の視野欠損がまだ残っている。生活や仕事上の支障がない。体調もよい。血圧は正常。
XX+1/04/21:体調や視野もとてもよい為、本人が一旦休薬したいという。
漢方治療で視野欠損が改善した珍しい症例をご紹介しました。
残念ながら完全に壊れた視神経部分はおそらく、修復はできないでしょう。
ではなぜ、この例では改善できたのか?
このケースは、ストレスや不安緊張、睡眠の質が悪いなどで眼底の血管が痙攣して血行が悪くなり、神経の栄養がだんだんと不十分になり、神経が壊れかかっていた状態であると考えられます。
さらに、下半身や下肢の冷え、残尿感、尿が我慢できない、血圧の上昇傾向、睡眠の質が悪い、目の重い感じ、肩こりなどが見られ、"からだ上部で血や熱の滞り"があることが分かります。これは、初老の症状と捉えます。
上記から改善の見込みはあると考え、「柴胡加竜骨牡蛎湯」「八味丸」「田七人参錠」を併せて治療をしました。
偏った食生活、塩分過多、心の悩みなどがあり、食事バランスの指導・減塩指導・心とストレスのケアなども併せて相談したことで、本人の精神安定にもつながりました。
漢方相談は病態診断だけではなく、その人の心身状態、体質及び症候のすべてから「証」を抽出してやっと治療できるものとなります。また、一人一人の心のケアも大切だと、この症例からも分かるでしょう。
富士堂漢方医学研究所所長・医学博士 許志泉
緑内障解説
>>「緑内障の漢方治療|眼組織・眼底・視神経乳頭の老化に漢方薬」
>>「緑内障の種類・原因・症状・治療について」
緑内障漢方治療症例
所長・許志泉先生について
>>「許先生インタビュー」「富士堂漢方薬局スタッフ紹介」
>>許先生の研究・SCI方証医学について「所長研究業績」「漢方医学の証、漢方の効き方|所長報告」
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初回漢方相談の記録|正常眼圧緑内障・視野欠損あり
初回:XX/03/04来店 45歳、男性
主訴:正常眼圧緑内障、視野欠損のため、生活と仕事に不安がある
現病歴:数年前から、横から入る人や物に気づくのが遅く、階段降りる時に時に踏み外すこともある。健康診断で緑内障を指摘され、眼科にて本病と診断。視野が狭くなってきている。デュオトラバ点眼で眼圧は11~16に維持。
漢方相談で詳しく聞くと:ストレス、生活不規則、食生活...
会社の業績不振でリストラもあり、ストレスにより不安緊張がある。そのため、寝つきが悪い。
早く目が醒めるし、夢をよく見る。6時間ぐらいの睡眠だが不規則である。
ストレスで食欲旺盛、汗をよくかく。最近、尿を我慢しにくく、すぐに尿意をもよおす。また、足が冷えやすい。
タバコ歴:20~20代半ば20本/日、現在5本/日。
運送会社のドライバーで、物を積んだり降ろしたりすることで体を動かしているが、特に運動はしていない。
体が細長いが、体全体と比べてお腹が大きい。腹筋の緊張が目立つ。脈弦。
一人暮らしで、コンビニで好きな物を買って食べている。
漢方薬処方|柴胡加竜骨牡蛎湯・八味丸・田七人参をチョイス
精神ストレス・不安緊張による血流障害、下冷上熱があり、視神経乳頭部が脆弱になっていると判断。
漢方製剤の「柴胡加竜骨牡蛎湯」と「八味丸」、また「田七人参錠」を服用させた。
その他、食事栄養指導、禁煙、ストレス対策などを指導した。
漢方治療の経過|漢方薬服用後3か月で左視野欠損が1/3以上改善
XX/03/18:3時間おきに目が醒めることはなくなり、気持ちが落ち着いた。便通や尿もすっきり出来るようになった。眼圧12
XX/04/01:体調がよく、睡眠の状態も良い。疲労感もなくなった。
XX/04/15:諸々の捉え方・受け止め方も以前より前向きになってきて、職場のストレスが減った。睡眠の状態も引き続き良い。眼圧は左13、右12
XX/05/06:体調や精神状態もよい。食事のバランスも気にして食べるようにした。便通もよい。小さい時からお腹を壊しやすかったが、最近お腹の調子も良い。
XX/05/20:疲れにくくなり体力がついた。最近、暑い時に目が痛くなることは無くなった。便通は一日1回。5/12健診時に血圧135/80でやや高め。→減塩指導
XX/06/17(漢方服用後3ヶ月):昨日の眼科検査で、左視野欠損が1/3以上改善した。眼底の血液循環も改善してきた。眼科医もビックリした。喜んで漢方名をメモして控えた。
…
XX/11/18(漢方治療9か月後):「前回の視野検査と比べ変化はないが、視神経乳頭の周りの血行がピンク色になり改善している」と眼科医に言われた。
…
XX+1/04/07(漢方服用1年1か月後):視野検査がさらに改善し、中心部上の視野が改善して白い部分が広がっている、両方の外側の視野欠損がまだ残っている。生活や仕事上の支障がない。体調もよい。血圧は正常。
XX+1/04/21:体調や視野もとてもよい為、本人が一旦休薬したいという。
漢方治療解説|なぜ視野欠損が改善したの?減塩指導も効果的
漢方治療で視野欠損が改善した珍しい症例をご紹介しました。
残念ながら完全に壊れた視神経部分はおそらく、修復はできないでしょう。
ではなぜ、この例では改善できたのか?
このケースは、ストレスや不安緊張、睡眠の質が悪いなどで眼底の血管が痙攣して血行が悪くなり、神経の栄養がだんだんと不十分になり、神経が壊れかかっていた状態であると考えられます。
さらに、下半身や下肢の冷え、残尿感、尿が我慢できない、血圧の上昇傾向、睡眠の質が悪い、目の重い感じ、肩こりなどが見られ、"からだ上部で血や熱の滞り"があることが分かります。これは、初老の症状と捉えます。
上記から改善の見込みはあると考え、「柴胡加竜骨牡蛎湯」「八味丸」「田七人参錠」を併せて治療をしました。
偏った食生活、塩分過多、心の悩みなどがあり、食事バランスの指導・減塩指導・心とストレスのケアなども併せて相談したことで、本人の精神安定にもつながりました。
漢方相談は病態診断だけではなく、その人の心身状態、体質及び症候のすべてから「証」を抽出してやっと治療できるものとなります。また、一人一人の心のケアも大切だと、この症例からも分かるでしょう。
富士堂漢方医学研究所所長・医学博士 許志泉
緑内障解説
>>「緑内障の漢方治療|眼組織・眼底・視神経乳頭の老化に漢方薬」
>>「緑内障の種類・原因・症状・治療について」
緑内障漢方治療症例
>>【緑内障】漢方4か月、眼圧20から14まで下がり、視野欠損1割縮小
>>【正常眼圧緑内障】漢方服用4か月、7年間進行中の視野欠損がストップ!3年経過も進行なし
所長・許志泉先生について
>>「許先生インタビュー」「富士堂漢方薬局スタッフ紹介」
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