2018.09.25>高血圧
高血圧症に漢方薬の有効性
高血圧症は成人3人中1人にみられ前述のように西洋薬で治療されます。
器質性疾患がある場合も西洋医学的な治療が優先されます。
一方漢方薬は軽い高血圧、または高血圧に伴う不快な症状の改善のため投与されます。
漢方薬単独での服用もあれば、西洋薬との併用の場合もあります。
漢方薬は、高血圧及びそれに随伴する症状を指標にお薬を選びます。
お薬の服用で、高血圧によって生じた種々の身体と精神のゆがみを改善します。
結果、血圧の安定と血管力を高めることになり、治療の目標となります。
漢方相談で、まず大まかに、
1.病邪が過剰に作用している為血圧が高い場合と、
2.生命エネルギーが不足している為正常な生理機能が乱れその反動として血圧が高い場合にわけ、
さらに各人の主になる随伴症状に着目してタイプを分けます。
主な症状:驚きやすい、不眠、動悸など精神症状が前面にでるタイプの高血圧症
漢方治療:自律神経の乱れを改善し頭にたまっている余分なエネルギーを下げるお薬
主な症状:便秘しがちで、悪心、肩こり、頭重感などがある筋肉質でがっちりした体型の高血圧症
漢方治療:自律神経の乱れを改善し、体にこもっている熱を取り除くお薬
主な症状:充血や尿不利などがあり、赤ら顔で気分がたかぶりやすくタイプの高血圧症
漢方治療:体内の熱毒を尿から出すお薬
主な症状:便秘、耳鳴り、不眠などがあり、赤ら顔で気分が不安定タイプの高血圧症
漢方治療:血にまで妄行している熱を清すお薬
主な症状:比較的頑固な便秘、お腹がはって苦しく、気分が不安定タイプの高血圧
漢方治療:熱をもった状態で腹部に溜まっている食帯や水毒を瀉下し気分をリラックスさせる薬
主な症状:便秘、肩こり、のぼせがある肥満タイプの高血圧
漢方治療:体内に溜まった毒を皮膚、消化管、泌尿器を通じて排出させるお薬
主な症状:のぼせ感や逆上感などの精神的な症状があり、便秘傾向がみられる高血圧
漢方治療:下腹部局所の血の滞りを取り、血行障害を改善して熱邪を攻下するお薬
主な症状:のぼせ、頭痛、肩こり、不眠、不安、便秘、腰痛などがみられる高血圧
漢方治療:強力に滞っている血と、生命エネルギーをめぐらすお薬
主な症状:のぼせ、頭痛、肩こり、下腹部痛、下肢の冷感などがみられる高血圧
漢方治療:血の滞りを取り除くお薬
主な症状:慢性に経過する頭痛、頭重、耳鳴、肩こり、のぼせ、めまい、イライラ、不眠などがみられる高血圧、高齢者では早朝に頭痛がみられる場合が多い
漢方治療:胃腸の環境を整え、血を生じさせることにより自律神経を整えるお薬
主な症状:めまい、肩こり、頭痛、手足の冷え、顔色が悪く痩せていて疲れやすいタイプの高血圧症
漢方治療:血を増やし、脳血管拡張作用のあるお薬
主な症状:疲れ易く、下半身の冷え、肩こり、不眠、イライラがみられる自律神経失調型の高血圧症
漢方治療:血やエネルギーを増やし、自律神経のバランスを整え、内に篭っている熱を取るお薬
主な症状:腰や足が重だるい、手足のほてり、のどの渇き、耳鳴、皮膚乾燥などがみられる高血圧症
漢方治療:血、水を増やすことにより生命エネルギーとのバランスを整え、体内に相対的に生じている熱を下げるお薬
主な症状:腰や足が重だるい、手足のほてり、四肢の冷感、頻尿、多尿などの排尿障害、浮腫などがみられる高血圧症
漢方治療:血、水を補うと同時に生命エネルギーもアップさせ、一方水分代謝促進及び、内にこもった熱も清することにより、血行障害を改善させるお薬
主な症状:疲れ易く、持続性の頭痛、めまい、食欲不振、食後の眠気などがある高血圧症
漢方治療:胃腸に溜まっている異常な水分をとり胃腸の機能を回復させることで、血をつくるお薬。増血により、頭にたまったエネルギーをもとにもどします
主な症状:腰や足が重だるい、手足のほてり、四肢の冷感、尿がでにくいなどの排尿障害、浮腫、腰痛、下肢痛などがみられる高血圧症
漢方治療:血、水を補うと同時に生命エネルギーもアップさせ、下肢にたまっている異常な主に水を排尿作用で取り除くお薬
上記は主の随伴症状のみの記述のため、タイプの違いがお分かりづらいところもあるかもしれません。
実際の相談では細部までお話をお伺いしてお薬を選びます。
高血圧は慢性病ですので、それを根本的に治療するのに漢方薬での体質改善が非常に有効的です。
西洋薬と併用して漢方治療を開始され、治療経過をたどりながら後に、西洋薬の減量も可能です。また、漢方薬服用により、降血薬による副作用の軽減も期待できる場合もございます。
血圧が高い方は、10年、20年後の御自身のQOL(生活の質の向上)のためにも漢方薬での治療、体質改善をはじめられてみませんか?
器質性疾患がある場合も西洋医学的な治療が優先されます。
一方漢方薬は軽い高血圧、または高血圧に伴う不快な症状の改善のため投与されます。
漢方薬単独での服用もあれば、西洋薬との併用の場合もあります。
漢方薬は、高血圧及びそれに随伴する症状を指標にお薬を選びます。
お薬の服用で、高血圧によって生じた種々の身体と精神のゆがみを改善します。
結果、血圧の安定と血管力を高めることになり、治療の目標となります。
漢方相談で、まず大まかに、
1.病邪が過剰に作用している為血圧が高い場合と、
2.生命エネルギーが不足している為正常な生理機能が乱れその反動として血圧が高い場合にわけ、
さらに各人の主になる随伴症状に着目してタイプを分けます。
1.病邪が体内に充満し、それに立ち向かう体力もある場合
☆ストレス型(ストレスや精神的緊張により新陳代謝の調和が乱れているタイプ)
主な症状:驚きやすい、不眠、動悸など精神症状が前面にでるタイプの高血圧症
漢方治療:自律神経の乱れを改善し頭にたまっている余分なエネルギーを下げるお薬
主な症状:便秘しがちで、悪心、肩こり、頭重感などがある筋肉質でがっちりした体型の高血圧症
漢方治療:自律神経の乱れを改善し、体にこもっている熱を取り除くお薬
☆積熱型(体内に熱邪が充満しているタイプ)
主な症状:充血や尿不利などがあり、赤ら顔で気分がたかぶりやすくタイプの高血圧症
漢方治療:体内の熱毒を尿から出すお薬
主な症状:便秘、耳鳴り、不眠などがあり、赤ら顔で気分が不安定タイプの高血圧症
漢方治療:血にまで妄行している熱を清すお薬
☆飲食不節制型(食生活の乱れ、運動不足により食毒と水毒が体内にたまり肥満タイプ)
主な症状:比較的頑固な便秘、お腹がはって苦しく、気分が不安定タイプの高血圧
漢方治療:熱をもった状態で腹部に溜まっている食帯や水毒を瀉下し気分をリラックスさせる薬
主な症状:便秘、肩こり、のぼせがある肥満タイプの高血圧
漢方治療:体内に溜まった毒を皮膚、消化管、泌尿器を通じて排出させるお薬
☆血流障害型(血の滞りにより全身末梢血管の抵抗が増加していたり、自律神経の乱れがあるタイプ)
主な症状:のぼせ感や逆上感などの精神的な症状があり、便秘傾向がみられる高血圧
漢方治療:下腹部局所の血の滞りを取り、血行障害を改善して熱邪を攻下するお薬
主な症状:のぼせ、頭痛、肩こり、不眠、不安、便秘、腰痛などがみられる高血圧
漢方治療:強力に滞っている血と、生命エネルギーをめぐらすお薬
主な症状:のぼせ、頭痛、肩こり、下腹部痛、下肢の冷感などがみられる高血圧
漢方治療:血の滞りを取り除くお薬
2.体力、気力が虚弱な場合
☆めまい・ふらつき型(血が足りないため、自律神経の異常をきたし血管が収縮しすぎているタイプ)
主な症状:慢性に経過する頭痛、頭重、耳鳴、肩こり、のぼせ、めまい、イライラ、不眠などがみられる高血圧、高齢者では早朝に頭痛がみられる場合が多い
漢方治療:胃腸の環境を整え、血を生じさせることにより自律神経を整えるお薬
主な症状:めまい、肩こり、頭痛、手足の冷え、顔色が悪く痩せていて疲れやすいタイプの高血圧症
漢方治療:血を増やし、脳血管拡張作用のあるお薬
☆のぼせ型(血や水が不足状態のため体内で相対的に熱を生じているタイプ)
主な症状:疲れ易く、下半身の冷え、肩こり、不眠、イライラがみられる自律神経失調型の高血圧症
漢方治療:血やエネルギーを増やし、自律神経のバランスを整え、内に篭っている熱を取るお薬
主な症状:腰や足が重だるい、手足のほてり、のどの渇き、耳鳴、皮膚乾燥などがみられる高血圧症
漢方治療:血、水を増やすことにより生命エネルギーとのバランスを整え、体内に相対的に生じている熱を下げるお薬
☆冷え性型(加齢などの原因でエネルギーが不足し体内で熱が充分産生されていないため、冷えがあり血管が収縮、血行障害がおこっているタイプ)
主な症状:腰や足が重だるい、手足のほてり、四肢の冷感、頻尿、多尿などの排尿障害、浮腫などがみられる高血圧症
漢方治療:血、水を補うと同時に生命エネルギーもアップさせ、一方水分代謝促進及び、内にこもった熱も清することにより、血行障害を改善させるお薬
☆水飲停滞型(体質や加齢による臓器機能不全で体内に異常な水分が停滞蓄積している結果、血圧が上がっているタイプ)
主な症状:疲れ易く、持続性の頭痛、めまい、食欲不振、食後の眠気などがある高血圧症
漢方治療:胃腸に溜まっている異常な水分をとり胃腸の機能を回復させることで、血をつくるお薬。増血により、頭にたまったエネルギーをもとにもどします
主な症状:腰や足が重だるい、手足のほてり、四肢の冷感、尿がでにくいなどの排尿障害、浮腫、腰痛、下肢痛などがみられる高血圧症
漢方治療:血、水を補うと同時に生命エネルギーもアップさせ、下肢にたまっている異常な主に水を排尿作用で取り除くお薬
上記は主の随伴症状のみの記述のため、タイプの違いがお分かりづらいところもあるかもしれません。
実際の相談では細部までお話をお伺いしてお薬を選びます。
高血圧は慢性病ですので、それを根本的に治療するのに漢方薬での体質改善が非常に有効的です。
西洋薬と併用して漢方治療を開始され、治療経過をたどりながら後に、西洋薬の減量も可能です。また、漢方薬服用により、降血薬による副作用の軽減も期待できる場合もございます。
血圧が高い方は、10年、20年後の御自身のQOL(生活の質の向上)のためにも漢方薬での治療、体質改善をはじめられてみませんか?
飯田橋本店 草野
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