皆さん、こんにちは。許志泉です。

富士堂漢方薬局渋谷店の開店の際、在日著名書道家・私の親友劉洪友先生から「医道」という作品をいただきました。



この作品は私の専門相談室に飾っております。

医道は私の気持ちを反映しているものでもあります。

医学、特に漢方医学（中医学）は一つの道でもあります。私は常に自分に問いながら考えます。

自問１．この道はどこからどこまででしょうか？

自答：漢方医学（中医学）は特に中国文明の根から発芽し、成長したものです。約1800年前に張仲景の「傷寒雑病論」には大変成熟した漢方診療法が確立されておりました。ここまで集大成となったことは、五千年の中国文明の早い段階から漢方の経験や臨床が蓄積したと証明できると私は考えます。この道は根から歴史の幹、枝、葉まで隅々まで行き渡り、宏大医学なネットワークとなります。この道が尽く所はありません。延々と伸びて、西洋医学と合わせたり、また独特な道もあり、永遠に伸びていきます。私たちの個人はこの道を乗り、歩いていきます、また新たな道を作っていかなければなりません。

自問２．漢方の道はどう歩けばよいか？

自答：　漢方の道は悠久な歴史の流れとともに歩まれています。漢方医学の道は時代・自然・天然・人間理解・個体医療・体質治療などの特徴を持ち、それはすべて循証（証を準じて治療する）医学で総括することができるでしょう。

自問3．この道はどこからどこまででしょうか？

自答：　漢方の道は古来から、先人の経験から、人々の健康のための実践から作られてきましたものです。また、医道の道は果てのない為、永遠に追及し、作っていかなければなりません。だからこそ、私たちは先人の経験や研究を伝承するとともに、現代の研究を重ねて新たなことをまとめることです。

要するに、先人の経験、もちろん中国や日本も含める先輩の研究を伝承するうえ、現代医学の研究成果を吸収し、東洋医学の独特なシステム・自然療法・体質重視などを守りながら集約することです。これは私の医道です。

私の気持ちは皆様のご理解をいただけたら、最高に幸せになります。