更新日:2025.11.06>生理痛・月経困難症
生理前の頭痛と吐き気が消えた理由|PMSに効いた私の漢方治療
生理前になると、頭痛や吐き気、むくみなどのつらい症状が出る——そんなPMS(月経前症候群)に悩む女性は少なくありません。
一時的に薬で抑えても、毎月同じように繰り返すと「もう一生付き合うしかない」と感じてしまうこともあるでしょう。
今回ご紹介するのは、そんな悩みを抱えていた30代の患者様の体験です。
鎮痛薬が効かないほどの頭痛や吐き気に悩まされていた彼女が、漢方治療を続けることでどのように体調を取り戻していったのか。治療を担当した中医師の解説とともにご紹介します。
当店では遠方の方でもご相談できるよう、オンライン相談も導入しております。漢方薬の宅配も承っておりますので、お困りの際は遠慮なくご相談ください。
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患者さまアンケート
患者情報
ニックネーム:ぱん
年齢:36歳
性別:女性
漢方の服用期間:1年4ヶ月
いままでの治療経験
足のむくみ、生理時の頭痛や吐き気に悩んでいました。市販のサプリメントや頭痛薬を飲むなど、気休めの予防と対処療法的な服薬で、根本的に直すというのは難しいことだと思っていました。
富士堂での治療体験談
出していただいた漢方薬を決まった量、タイミングでしっかり飲み続けること、そして1ヶ月に一度の先生とのLINE電話のアドバイスをいただいて、食事内容や体を冷やさないことなどを行いました。
1ヶ月に一度、先生と話しをすることで、1ヶ月をふり返り、体調の改善を確認きました。
闘病・治療中の方へのメッセージ
むくみがなくなったことにより、動くことがおっくうでなくなりました。また、生理時の頭痛も程度が改善されてきました。
一生、つき合っていくむくみと頭痛と思っていましたが、改善されることで日々の生活が楽になり、仕事や介護に向き合う際のメンタルもポジティブになりました。
担当の先生からのコメント
月経前症候群(PMS)は、生理の3〜10日前から始まる心身の不調で、生理が始まると自然に軽減または消失するのが特徴です。主な症状には、イライラや気分の落ち込み、腹部や乳房の張り、頭痛、むくみなどがあり、女性ホルモンの急激な変動が関係していると考えられています。
この方は、生理の直前から生理中にかけて強い拍動性の頭痛と吐き気が現れ、鎮痛薬を飲んでも効果が得られないことがありました。症状や舌の状態など全身のバランスを確認したところ、漢方医学でいう「水滞(体内の水分代謝の滞り)」と「瘀血(血の巡りの悪さ)」が関与していると考えられました。
そこで、利水・活血作用のある漢方薬をお出しし、服用を続けていただきました。約1か月後には、3〜4日続いていた激しい頭痛が大幅に軽減し、鎮痛薬も1回のみの使用で過ごせるようになりました。その後1年の継続服用で、頭痛はほとんど出なくなり、鎮痛薬を手放すことができました。
「もう一生付き合うしかない」と感じていた症状が改善し、前向きな日常を取り戻せたことを私も嬉しく思います。
担当 張冬先生
Q&A|PMSにまつわるよくあるご質問
Q1. PMS(月経前症候群)による頭痛はなぜ起こるのですか?
PMSの頭痛は、女性ホルモンの変動によって血管が拡張し、血流のバランスが乱れることで起こると考えられています。
また、むくみや体の冷えによって水分代謝が滞る「水滞」や、血の巡りが悪くなる「瘀血」も関係します。
Q2. 漢方でPMSの頭痛や吐き気は改善できますか?
漢方では、体質や症状の原因を見極めて根本から整えることを目的とします。
今回のように水滞・瘀血が関与しているタイプでは、利水・活血作用のある漢方薬を用いることで、
頭痛や吐き気、むくみなどの改善が期待できます。
Q3. 漢方治療はどのくらい続けると効果が出ますか?
個人差はありますが、体質改善を目的とするため、まずは3か月以上の継続が推奨されます。
今回のケースでは、1か月で症状の軽減を実感し、1年後には鎮痛薬が不要なほど改善しました。
Q4. 病院の薬と併用しても大丈夫ですか?
多くの場合は併用可能ですが、体質や処方内容によって注意が必要です。
医師や薬剤師に現在使用している薬を伝え、専門的なアドバイスを受けましょう。
関連項目
>>生理不順・生理前緊張症候群(PMS)無月経(続発性無月経)・無生理・無排卵の症例集
>>卵巣嚢腫に漢方薬が著効した2症例|肌や冷え、疲れやPMSの改善も

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