2023.01.18薬膳・養生
入浴で疲れを癒やしてリラックス|漢方薬局の入浴パック
皆さん、毎日お風呂で温まっていますか?お風呂の温度や時間で、入浴の効果はずいぶん変わります。
今回は湯船に入ることにどんなメリットがあるのか、どんな方法で入浴するのが効果的なのか解説していきます。
解説:薬剤師 入多先生
①温熱効果
お風呂につかることで体の毛細血管が広がり、血行が良くなります。また全身の毛穴が広がることで体表面のホコリや垢、体内の老廃物を除去する働きが増強されます。
②水圧効果
お風呂に浸かった際に体にかかる水圧により、足など体の下部に溜まっている血液を心臓まで戻そうとするポンプの効果が。それによって心臓の機能が高まり、さらに肺も圧迫されるため、呼吸数が増加し肺機能も亢進します。
③浮力効果
水から受ける浮力により、全身の筋肉の緊張がほぐれてきます。緊張は脳からストレス物質を、副腎からストレスホルモンを出させますが、緊張からくる脳への刺激が減ることでストレス物質も減り、リラックスしていきます。
④安眠効果
リラックス効果に伴い、睡眠の質も向上するという結果も報告されています。
このように、入浴は身体に有用な効果を多くもたらします。そのうちの一つである入浴の温熱効果について少し詳しく解説していきましょう。
湯温による、身体への影響の違いについて以下のような研究データがあります1)。
湯温が35~36℃の場合:不感温度。一般的には血圧や心拍数などに変化が見られない。
湯温が37~39℃の場合:深部体温はほとんど変わらないが、細動脈以下の血管拡張が起こり心臓への負荷が軽減。血圧低下、心拍数、心拍出量の増大が起こる。同時に副交感神経が興奮するため心血管などへの刺激の相殺が起こり、血圧や心拍数の変化は軽度になる。
湯温が42℃以上の場合:入浴すぐは交感神経興奮により血圧上昇、心拍数増加、その後温熱効果により血管が拡張し血圧が低下する。
しかし高齢者の場合、湯温が42℃以上では血圧や脈拍がより上昇することが考えられるため、注意が必要です。入浴時事故の発見時湯温は、42℃以上が76%を占めているという報告も2)。
また、寒い部屋から急に温かいお湯に浸かったり、熱いお風呂から寒い部屋へ移動したりする際の極端な温度・気温差により血圧が変動し、心臓に負担がかかり、心筋梗塞や脳梗塞を起こすことをヒートショックといい、十分な注意が必要です。
入浴時ヒートショックを予防するポイント3)
1.入浴前と後に水分を補給する
2.食後1時間以上空けてから入浴する
3.飲酒は入浴後にする
4.部屋間の温度差を減らす
5.足元からゆっくりとお湯に浸かる
6.湯温は38~40℃
7.長湯しない
8.浴槽から急に立ち上がらない
日本浴用剤工業会が、目的に応じた効果的な入浴法を挙げているので、ここで簡単にご紹介します。
入浴剤で香りや色をつけるなど、お風呂をより楽しむ工夫は古代から行われてきました。
当店では贅沢に7種類の漢方生薬を配合したオリジナル入浴パック「陽(ひだまり)」を取り扱っております。
・体を温める成分
・炎症を抑える成分
・リラックス成分
などを含んだ生薬が入っており、寒い日を快適に過ごしていただくおすすめアイテム。
無添加・無着色の天然生薬のみでできており、「お風呂から上がった後のポカポカ感が長く続いた」と評判です。
よもぎ湯のような感覚で中の巾着を湯船に入れていただくだけで贅沢なお風呂をお楽しみいただけます。ワンコインなのでギフトにも最適です。
これを機に是非お手に取ってみてはいかがでしょうか。
配合生薬:当帰、川芎、生姜、艾葉、桂皮、茴香、陳皮
オンラインショップからもお求めいただけます⇒○陽~生薬入浴パック~
関連記事
>>【管理栄養士監修】薬膳で風邪などの感染症に負けない体作り
■オンライン相談について>>「オンライン漢方相談|来店なしでお薬お届け」
■漢方相談予約・お問合せ>>「お問い合わせ(LINE,WeChat,Skype,メールフォーム」
参考資料
1) 樗木晶子、長弘千恵. 温熱効果を生かした有用で安全な入浴をめざして. 福岡医雑誌 7(3), pp.67-75, 2006
https://catalog.lib.kyushu-u.ac.jp/opac_download_md/19324/fam97_3_p067.pdf
2) 相原弼徳、平林美智子:高齢者の入浴死について.神奈川県公衆衛生学雑誌41:4,1995
3) 山梨県厚生連. 知れば防げる!温度差で引き起こる”ヒートショック”
https://www.y-koseiren.jp/special/health/3179
4) 日本浴用剤工業会. 入浴によって得られる作用
https://www.jbia.org/knowledge4.html
今回は湯船に入ることにどんなメリットがあるのか、どんな方法で入浴するのが効果的なのか解説していきます。
解説:薬剤師 入多先生
入浴の効果
①温熱効果
お風呂につかることで体の毛細血管が広がり、血行が良くなります。また全身の毛穴が広がることで体表面のホコリや垢、体内の老廃物を除去する働きが増強されます。
②水圧効果
お風呂に浸かった際に体にかかる水圧により、足など体の下部に溜まっている血液を心臓まで戻そうとするポンプの効果が。それによって心臓の機能が高まり、さらに肺も圧迫されるため、呼吸数が増加し肺機能も亢進します。
③浮力効果
水から受ける浮力により、全身の筋肉の緊張がほぐれてきます。緊張は脳からストレス物質を、副腎からストレスホルモンを出させますが、緊張からくる脳への刺激が減ることでストレス物質も減り、リラックスしていきます。
④安眠効果
リラックス効果に伴い、睡眠の質も向上するという結果も報告されています。
このように、入浴は身体に有用な効果を多くもたらします。そのうちの一つである入浴の温熱効果について少し詳しく解説していきましょう。
入浴の温熱効果
湯温による、身体への影響の違いについて以下のような研究データがあります1)。
湯温が35~36℃の場合:不感温度。一般的には血圧や心拍数などに変化が見られない。
湯温が37~39℃の場合:深部体温はほとんど変わらないが、細動脈以下の血管拡張が起こり心臓への負荷が軽減。血圧低下、心拍数、心拍出量の増大が起こる。同時に副交感神経が興奮するため心血管などへの刺激の相殺が起こり、血圧や心拍数の変化は軽度になる。
湯温が42℃以上の場合:入浴すぐは交感神経興奮により血圧上昇、心拍数増加、その後温熱効果により血管が拡張し血圧が低下する。
しかし高齢者の場合、湯温が42℃以上では血圧や脈拍がより上昇することが考えられるため、注意が必要です。入浴時事故の発見時湯温は、42℃以上が76%を占めているという報告も2)。
また、寒い部屋から急に温かいお湯に浸かったり、熱いお風呂から寒い部屋へ移動したりする際の極端な温度・気温差により血圧が変動し、心臓に負担がかかり、心筋梗塞や脳梗塞を起こすことをヒートショックといい、十分な注意が必要です。
入浴時ヒートショックを予防するポイント3)
1.入浴前と後に水分を補給する
2.食後1時間以上空けてから入浴する
3.飲酒は入浴後にする
4.部屋間の温度差を減らす
5.足元からゆっくりとお湯に浸かる
6.湯温は38~40℃
7.長湯しない
8.浴槽から急に立ち上がらない
効果的な入浴法
日本浴用剤工業会が、目的に応じた効果的な入浴法を挙げているので、ここで簡単にご紹介します。
入浴アイテムで更にお風呂を楽しむ
入浴剤で香りや色をつけるなど、お風呂をより楽しむ工夫は古代から行われてきました。
当店では贅沢に7種類の漢方生薬を配合したオリジナル入浴パック「陽(ひだまり)」を取り扱っております。
・体を温める成分
・炎症を抑える成分
・リラックス成分
などを含んだ生薬が入っており、寒い日を快適に過ごしていただくおすすめアイテム。
無添加・無着色の天然生薬のみでできており、「お風呂から上がった後のポカポカ感が長く続いた」と評判です。
よもぎ湯のような感覚で中の巾着を湯船に入れていただくだけで贅沢なお風呂をお楽しみいただけます。ワンコインなのでギフトにも最適です。
これを機に是非お手に取ってみてはいかがでしょうか。
配合生薬:当帰、川芎、生姜、艾葉、桂皮、茴香、陳皮
オンラインショップからもお求めいただけます⇒○陽~生薬入浴パック~
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>>【管理栄養士監修】薬膳で風邪などの感染症に負けない体作り
■オンライン相談について>>「オンライン漢方相談|来店なしでお薬お届け」
■漢方相談予約・お問合せ>>「お問い合わせ(LINE,WeChat,Skype,メールフォーム」
参考資料
1) 樗木晶子、長弘千恵. 温熱効果を生かした有用で安全な入浴をめざして. 福岡医雑誌 7(3), pp.67-75, 2006
https://catalog.lib.kyushu-u.ac.jp/opac_download_md/19324/fam97_3_p067.pdf
2) 相原弼徳、平林美智子:高齢者の入浴死について.神奈川県公衆衛生学雑誌41:4,1995
3) 山梨県厚生連. 知れば防げる!温度差で引き起こる”ヒートショック”
https://www.y-koseiren.jp/special/health/3179
4) 日本浴用剤工業会. 入浴によって得られる作用
https://www.jbia.org/knowledge4.html
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