2022.06.01>無月経・生理不順
【続発性無月経】2ヶ月の漢方治療で半年ぶりに生理再開 (20代女性)
続発性無月経とは妊娠以外で3か月以上月経が来ない状態を指し、婦人科ではよく見られる疾患です。
無月経や生理不順についての詳しい解説はこちらからご覧いただけます⇓
>>無月経の分類はこちら「無月経の分類と漢方薬」
>>生理不順の解説はこちら「生理不順(月経不順)の分類、原因、西洋医学治療と中医学の捉え方」
今回は、ストレスによる無月経が漢方治療により完治した症例を見ていきましょう。
【ご来店時】
20代女性
2年前にハードな仕事で10kg痩せ、それ以来生理が止まったそう。
仕事を辞めた後も生理が再開することはありませんでした。
血液検査やエコー検査でも「異常なし」と言われ、ホルモン剤を飲み始めたものの生理は少ししか来ず、ついにはホルモン剤を飲んでも生理が来なくなりました。他の薬局で「桂枝茯苓丸」や「柴胡桂枝乾姜湯」などの漢方薬を処方され1年間服用しましたが、便秘や変な汗かきなどは改善されたものの、生理が来る気配は全くなかったとのことです。
【病状分析】
ストレスや痩せていることによる、心因性無月経また低体重性無月経の可能性があるとまず考えられます。
次に、ホルモン検査で特に異常はなかったとのことで低体重性無月経である可能性が低下、心因性無月経として治療を開始することにしました。
【考察】
・ストレス状態、手足末端の冷えなど⇒肝気鬱結
・痩せや虚弱体質、貧血気味など⇒腎虚血虚
・ホルモンに対する感受性が低下している状態など⇒気滞血瘀
【漢方薬】
肝気鬱結に「四逆散」
気滞血瘀に「芎帰調血飲第一加減」、「折衝飲」
腎虚血虚に「六味丸」
今回は、「四逆散」で原因となっているストレスを解消しながら、周期療法(折衝飲、六味丸、芎帰調血飲第一加減)を併用し、生理のサイクルを正して自然な状態に戻す治療法を選択しました。
【経過】
<服用1か月目>
漢方服用開始から数日後、久しぶりに生理前のイライラ、肌荒れなどの月経前症候群(PMS)と思われる症状が出てきました。
これは女性ホルモンが上がっているサインと考えられます。
<服用2か月目>
先月出たPMS症状が消えた後、来るはずだった生理は来ませんでした。
しかし、その約2週間後に再びPMS症状が出て、10日間続き、6か月ぶりに生理が来ました。
出血量も塊も多く、生理痛もいつもより酷かったが、また生理がきたことへの安堵と嬉しさが勝ったそうです。
<服用3か月以降>
周期はまだ不安定ですが、生理は来ています。
今は周期を調整しながら、月経前症候群(PMS)の緩和もしつつ妊娠しやすい体作りのために漢方を継続してお飲みいただいています。
今回のケースは「ストレスによる無月経」です。ストレスにより生理が早まったり、遅れたりするのはよくあることです。
女性ホルモン(E2/LH/FSH)の数値が正常であっても、ホルモン剤を使っても生理が来ないということは、ホルモンに対する感受性が低下していると考えられます。もしくは、検査をしていなかったプロラクチン(PRL)が高くなっているかもしれません。
ストレスの解消と、周期を整える治療をすることで、生理が無事に再開しました。生理周期が安定するまで、暫く自律神経のバランスを整えることも大切です。
担当 張冬先生
>>【続発性無月経】2カ月の漢方治療で生理が再開、9カ月で完治 (33歳女性)
>>続発性無月経が漢方2年で完治|漢方体験談(29歳女性)
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□漢方相談をご検討中の方へ>>【漢方相談Q&A】よくあるご質問
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今回は、ストレスによる無月経が漢方治療により完治した症例を見ていきましょう。
症例
【ご来店時】
20代女性
2年前にハードな仕事で10kg痩せ、それ以来生理が止まったそう。
仕事を辞めた後も生理が再開することはありませんでした。
血液検査やエコー検査でも「異常なし」と言われ、ホルモン剤を飲み始めたものの生理は少ししか来ず、ついにはホルモン剤を飲んでも生理が来なくなりました。他の薬局で「桂枝茯苓丸」や「柴胡桂枝乾姜湯」などの漢方薬を処方され1年間服用しましたが、便秘や変な汗かきなどは改善されたものの、生理が来る気配は全くなかったとのことです。
【病状分析】
ストレスや痩せていることによる、心因性無月経また低体重性無月経の可能性があるとまず考えられます。
次に、ホルモン検査で特に異常はなかったとのことで低体重性無月経である可能性が低下、心因性無月経として治療を開始することにしました。
【考察】
・ストレス状態、手足末端の冷えなど⇒肝気鬱結
・痩せや虚弱体質、貧血気味など⇒腎虚血虚
・ホルモンに対する感受性が低下している状態など⇒気滞血瘀
【漢方薬】
肝気鬱結に「四逆散」
気滞血瘀に「芎帰調血飲第一加減」、「折衝飲」
腎虚血虚に「六味丸」
今回は、「四逆散」で原因となっているストレスを解消しながら、周期療法(折衝飲、六味丸、芎帰調血飲第一加減)を併用し、生理のサイクルを正して自然な状態に戻す治療法を選択しました。
【経過】
<服用1か月目>
漢方服用開始から数日後、久しぶりに生理前のイライラ、肌荒れなどの月経前症候群(PMS)と思われる症状が出てきました。
これは女性ホルモンが上がっているサインと考えられます。
<服用2か月目>
先月出たPMS症状が消えた後、来るはずだった生理は来ませんでした。
しかし、その約2週間後に再びPMS症状が出て、10日間続き、6か月ぶりに生理が来ました。
出血量も塊も多く、生理痛もいつもより酷かったが、また生理がきたことへの安堵と嬉しさが勝ったそうです。
<服用3か月以降>
周期はまだ不安定ですが、生理は来ています。
今は周期を調整しながら、月経前症候群(PMS)の緩和もしつつ妊娠しやすい体作りのために漢方を継続してお飲みいただいています。
担当の先生からのコメント
今回のケースは「ストレスによる無月経」です。ストレスにより生理が早まったり、遅れたりするのはよくあることです。
女性ホルモン(E2/LH/FSH)の数値が正常であっても、ホルモン剤を使っても生理が来ないということは、ホルモンに対する感受性が低下していると考えられます。もしくは、検査をしていなかったプロラクチン(PRL)が高くなっているかもしれません。
ストレスの解消と、周期を整える治療をすることで、生理が無事に再開しました。生理周期が安定するまで、暫く自律神経のバランスを整えることも大切です。
担当 張冬先生
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