更新日:2025.09.22>子宮筋腫
子宮筋腫による貧血や重い生理を漢方で改善|症例と治療法
子宮は袋状の一つの筋肉からできており、子宮筋腫とは子宮の筋肉にできる良性の腫瘍のことを指します。婦人科系疾患の中では最も多く、30代以降の女性の20-30%に見られます。
悪性化することは稀ですが、放置すると大きくなることもあり、その痛みにより日常生活や妊娠出産など、女性の人生に大きく影響を及ぼします。
子宮筋腫の治療ではライフプランに合わせ、自分に最適な方法を見つけていくことが大切です。
副作用のため西洋薬での治療が合わない人や手術を先送りしたい人、閉経が近い人などには、特に漢方薬での治療がおすすめです。
子宮筋腫の分類|筋層内筋腫・粘膜下筋腫・漿膜下筋腫
子宮筋腫のほとんどは子宮体部に発生し、悪性化することは稀です。また、筋腫のできる部位によって筋層内筋腫・粘膜下筋腫・漿膜下筋腫の3つに分類されます。
▼筋層内筋腫
子宮筋層内にできる筋腫のことです。子宮筋腫の中で発生頻度が最も高く約7割がこのタイプです。
筋腫を排除しようとすることで子宮の収縮力が強まり、強い痛みを引き起こしたり、月経血の量が多くなったりするなどの症状が見られます。
▼粘膜下筋腫
子宮内膜の直下にできる筋腫のことです。
筋腫が大きくなるにつれ、子宮内膜が引き伸ばされることで出血しやすい状態になります。これにより、毎月の生理の量が多くなることがあります。
▼漿膜下筋腫
子宮漿膜の直下にできる筋腫のことです。
筋腫が発育すると周辺の臓器を圧迫することがあります。またねじれることで、激しい腹痛やショックを引き起こすこともあります。
また、これらが複合して現れる場合もあり、どこの場所にできているか、どれ位大きいかで、症状の重さが異なります。
https://www.jsog.or.jp/modules/diseases/index.php?content_id=8
公益社団法人 日本産婦人科学会.「子宮筋腫」(参照2022-02-22)
子宮筋腫の症状
子宮筋腫と一口に言っても、場所や大きさ、症状の強弱は人それぞれです。
筋腫があっても婦人科検診で初めて気づく人もいます。
■症状の例
□月経困難症(生理痛がひどく日常生活に支障をきたす)
□月経過多(生理の出血量が多い)
□過長月経
□下腹部痛
□心理的負担
□頻尿・尿閉
□腰痛
□便秘
■痛み
筋腫そのものが痛むことはありませんが、ひどい生理痛(月経困難症)や下腹部の圧迫による痛みや違和感に悩まされることがあります。
また、生理の出血量が多かったり、8日間以上生理が続き貧血で寝込んでしまったりと、痛みによるストレスだけでなく、仕事を休むことによる心理的負担を抱えてしまう人もいます。
■圧迫症状
子宮筋腫が周りの臓器を圧迫することによる症状も見られ、膀胱や尿管が圧迫されると頻尿や、ひどい場合では尿閉となる場合があります。
また、腰椎やその周辺の神経が圧迫されると腰痛の症状が出たり、腸管が圧迫されると便秘などの症状が出たりします。
子宮筋腫の原因
子宮筋腫は卵巣から分泌されるエストロゲンという女性ホルモンにより大きくなることが分かっていますが、はっきりした原因は分かっていません。
エストロゲンに依存するため、30代から40代にかけての生殖世代にできやすく、閉経すると徐々に小さくなります。
子宮筋腫と妊娠
子宮筋腫は妊娠に影響を与えることがあります。特に筋腫の位置や大きさによっては、妊娠しにくくなったり、妊娠の継続に支障をきたすことがあります。 妊娠を希望する場合は、筋腫の状態によって手術での摘出が検討されることもある一方、漢方治療で子宮内の血流や体質を整えて妊娠しやすい環境をつくるサポートも可能です。
妊娠への影響
・着床障害:筋腫が子宮内膜を変形させると、受精卵が着床しづらくなります。
・流産・早産:筋腫により子宮腔が圧迫されると、流産や早産のリスクが高まります。
・分娩時のリスク:筋腫の位置によっては帝王切開が必要になったり、産後の出血が多くなることもあります。
筋腫があっても妊娠できるケースは多いため、産婦人科で正しく検査を受け、自分に合った治療を選ぶことが大切です。
子宮筋腫の治療法|経過観察・薬物療法・手術・漢方治療
子宮筋腫になったからと言って必ずしも手術をするというわけではありません。漢方治療も選択肢の一つです。
1)経過観察
症状がない場合、軽い場合では何も処置せずに3〜6か月ごとに検診を受け経過観察をします。
2)薬物療法
GnRHアナログというホルモン剤を用いて、エストロゲンの分泌量を抑えることで子宮筋腫を小さくしていきます。この場合、エストロゲンの量が減るためホットフラッシュやのぼせ、いらつきなどの更年期症状が現れることがあります。
痛みに対しては痛み止めを用いたり、貧血の場合には鉄剤を用います。また、痛みへの予期不安によって痛みが増す場合には安定剤を処方される場合もあります。
3)手術
外科的手術によって筋腫核を取り除きます。不妊や流産の原因となったり、腫瘍の悪性化が疑われる場合には、手術によって子宮筋腫を取り除きます。
4)漢方治療|桂枝茯苓丸など骨盤まわりの血流を良くする漢方薬
子宮筋腫はエストロゲン依存性であるため、エストロゲンが分泌されている以上、放置すると大きくなる可能性があります。また、子宮筋腫が大きくなったり複数できることで、子宮が変形し収縮が妨げられます。
筋腫を排除しようと子宮の収縮が強まることで、強い痛みを引き起こしたり、生理中の出血量が多くなることがあります。
また、経血の通り道が塞がれて生理が長く続いてしまうこともあります。この状態を漢方では「瘀血(おけつ)」=血液の流れがスムーズではない状態、と捉えます。
子宮筋腫による瘀血が見られる場合は骨盤周囲の血流を良くする漢方薬を使って治療していくことがあります。
桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)や折衝飲(せっしょういん)、牛膝散(ごしつさん)などの漢方薬がよく用いられます。
また、瘀血は冷えやストレス、栄養不良により二次的に引き起こされることもあり、冷えを改善しながら血の巡りを良くする温経湯(うんけいとう)、リラックスさせながら血の巡りを良くする血府逐瘀湯(けっぷちくおとう)などの漢方薬が用いられることもあります。
また、栄養不良の場合は桃紅四物湯(とうこうしもつとう)などの漢方薬を用います。
子宮筋腫が治った漢方治療2症例
ここでは子宮筋腫に伴う様々な症状が改善した2つの症例をご紹介したいと思います。
症例1|40歳女性
主なお悩み
子宮筋腫があり、大きいもので4㎝と5㎝、他小さいものを含めると20個あるとのこと。
2年経過後徐々に大きくなっていることを気にされており、子宮筋腫による頻尿、下腹部の違和感、生理時の経血量が多いことからくる貧血症状などがあり、来局されました。
その他の症状
また、その他の症状として下記も見られました。
-貧血検査値で指摘される(動悸なし、息切れなし)
-疲れやすい(常に疲れている)体温36℃
-冷えあり(手足先)疲れると手の平の付け根が痛くなる
-睡眠問題なし11-7時まで(途中で起きることもある)
(生理の状況)
-生理期間中は貧血で顔が真っ青になる 出血量多い(夜用ナプキンを2-3時間で交換する)1-2日目が特に多い
-生理痛はない 貧血による頭の重さがある
-生理前にいらいらすし、胸が張る
-子供の受験によるストレスで胃痛がする。今も疲れたりストレスが溜まると胃が痛くなる
-仕事のやりとりでカッカしていることもあり普段からストレスが強い
-朝はお腹が空かず、夜に食べ過ぎる。晩酌にワイン2杯
-排便は2日に一回、バナナ型
-逆流性食道炎を指摘されたが、げっぷ(-)胸やけ(-)
-食べるのが速く、汗を全くかかない
-花粉症などアレルギーはあるが今は落ち着いている。口渇あり、皮膚乾燥
舌診:舌紅 辺尖紅 薄黄苔 るい瘦 暗 扇動
腹診:胸脇苦満 心下硬 小腹不仁
脈診:細弦
⇒処方 桃紅四物湯+加味逍遥散+四逆散 (煎じ薬)
▶3週間経過後
貧血症状の改善が見られ、また疲れやだるさ、肌の乾燥も改善。
また、硬かった排便が柔らかくなり、頻尿症状も改善し、胃痛も軽くなった。
疲れにより「食べないといけない」という強迫観念があったが、疲れが取れたことにより、暴飲暴食が治まったそう。また、食前に漢方を服用することで、食べ過ぎることを防げるとのこと。生理が軽くなった。
冷えは改善されていない。(主に下半身に冷えを感じる)
⇒処方 桃仁四物湯+逍遥散+桂枝茯苓丸+枳実 紅花 (煎じ薬)
▶更に4週間経過後
自覚症状として「顔色が良くなった」とのこと。
生理の量が減り、生理時の貧血が改善されて更に調子がいい。お腹の張りが改善し、お腹がへこむ。
生理前のいらいら、日常でのいらいらがなくなる。肌の調子がいい。
この方は現在も漢方薬での治療をしていますが、以前と比べ明らかに生活の質が良くなったという症例です。今後のライフプランに合わせて、治療を続けていく予定です。
症例2|30代女性
主なお悩み
過労で寝込む。痛みで動けなくなり、婦人科でチョコレート膿腫(右22×37/左21×37mm)が判明し、ピルを服用し小さくなったがコロナの影響で婦人科に行けなくなったとのこと。
また、子宮筋腫(漿膜下筋腫、左腰のところにできている)が現在6cmで、病院からは手術を勧められたが手術を希望しないためご来局されました。
左側を下にして寝ると、じんじんするような痛みが出る。痛み止めを服用すると落ち着くそう。
その他の症状
生理…1日目は痛み止めを服用、経血量は少なく3日程で終わる。
2-3年前は貧血があったが食習慣の改善により貧血は治っている。
生理周期30日
生理中…のぼせやすくなる 汗ばむ
生理前…少しイライラし、甘いものが食べたくなる。胃痛がすることもある。
-足のむくみ、口渇あり
-足の指先まで血がめぐっていないため黒くなっている
舌診:潤 るい痩 胖大 紅
腹診:胸脇苦満 心下痞
脈診:細数
⇒処方 折衝飲+桂枝茯苓丸 (煎じ薬)
▶17日後
腹部の鋭い痛みがなくなる。寝起きにちくちく痛い感じ。冷えが解消され足が黒く変色していたのが治る。生理前の不快感なくなったそう。
▶更に2週間後
ちくちくした痛みも治まる。
また、生理中は手放せなかった痛み止めが要らなくなる。
生理前の胃痛は無くなったが、いらつきはまだ残っている。胸の張りも少しあり、生理中の眠気もある。
⇒処方 折衝飲+桂枝茯苓丸+四逆散 (煎じ薬)
現在も漢方薬は継続中です。子宮筋腫による痛みが日常生活にまで影響を及ぼしていましたが、痛みの諸症状が改善されて生活の質があがった症例です。
子宮筋腫と漢方治療に関するQ&A
Q1. 子宮筋腫に漢方薬は効果がありますか?
A:子宮筋腫に対して漢方薬は有効なアプローチの一つとされています。漢方医学では子宮筋腫を「瘀血(おけつ)」=血流の滞りによって生じるものと考え、骨盤内の血流を整えることで症状の改善を目指します。さらに、血流が悪くなりやすい体質そのものに働きかけられる点も漢方の特徴です。
漢方薬の服用によって生理痛の軽減、出血量の改善、貧血症状の緩和などの自覚症状に加え、筋腫の大きさが縮小した例も多数報告されています。必ずしもすべての方で縮小するとは限りませんが、体質改善とあわせて経過を見る中で、サイズの安定や縮小が期待できる場合もあります。
Q2. 子宮筋腫によく使われる漢方薬は何ですか?
A: 子宮筋腫によく使われる代表的な漢方薬は以下の通りです。あくまでも一例であり、体質や症状に合わせて選択していきます。
桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん):
血液循環を改善し、瘀血(おけつ)を取り除く作用があります。のぼせや冷えがあり、月経過多や月経痛を伴う子宮筋腫に処方されることが多い漢方薬です。
折衝飲(せっしょういん):
強い活血化瘀作用を持ち、頑固な瘀血を散らします。筋腫による激しい月経痛や腰痛、下腹部痛が強い場合に効果的です。
温経湯(うんけいとう):
体を温めながら血行を改善し、ホルモンバランスを整えます。手足の冷えが強く、月経不順や不正出血を伴う子宮筋腫に主に用いられます。
血府逐瘀湯(けっぷちくおとう):
気血の流れを改善し、精神的ストレスも緩和します。イライラや胸苦しさなど精神症状を伴い、筋腫の症状悪化に関与している場合にも効果的です。
芎帰調血飲第一加減(きゅうきちょうけついんだいいちかげん):
当帰と川芎を主薬とし、血を補いながら血行を改善します。月経後の体力回復を助け、貧血傾向や疲労感を伴う子宮筋腫に適用され、特に虚弱体質の方に有効です。
Q3. 桂枝茯苓丸は子宮筋腫にどのように効きますか?
A: 桂枝茯苓丸は子宮筋腫治療における代表的な駆瘀血剤で、5つの生薬の協調作用により効果を発揮します。
- 桂皮(桂枝):体を温めて血管を拡張させ、子宮・卵巣への血流を改善
- 茯苓:体内の余分な水分を取り除き、組織の腫れやむくみを軽減
- 牡丹皮:熱を冷まして血行を良くし、局所の炎症と血の滞りを改善
- 桃仁:頑固な血の滞りを取り除き、血液循環を活発にする
- 芍薬:血を補って筋肉の緊張を和らげ、子宮の痙攣による痛みを緩和
これらの作用により骨盤内の血液循環が改善され筋腫周囲の瘀血が除去されることで、月経過多や月経痛などの症状軽減が期待できます。また子宮内環境の正常化により筋腫の増大抑制効果も期待できることがあります。比較的体力中等度以上で、下腹部に抵抗感や圧痛があり、のぼせと下半身冷えを併せ持つ瘀血証の方に適応されます。
Q4. 漢方治療で子宮筋腫は小さくなりますか?
A: 漢方治療による子宮筋腫の縮小効果は、筋腫の大きさ・部位・患者さんの体質により異なりますが、当店では実際に多くの患者さんで筋腫の縮小を経験しています。
漢方薬は主に筋腫周囲の血液循環を改善し、瘀血(血の滞り)を取り除くことで縮小効果が期待されます。特に比較的小さな筋腫や、発症から間もない筋腫では縮小効果が現れやすい傾向があります。ただし、大きな筋腫では完全な消失は困難で、症状の軽減や進行抑制が主な目標となります。
漢方治療は筋腫の大きさの変化だけでなく、患者さんの生活の質(QOL)向上を総合的に目指すのが特徴です。
Q5. 子宮筋腫の漢方治療はどのくらいの期間が必要ですか?
A: 子宮筋腫の漢方治療期間は治療目標や症状により個人差がありますが、当店での一般的な経過は以下の通りです:
- 症状改善(2-4週間):生理痛、お腹の張り、吐き気、むくみなどの不快症状の軽減を実感し始める時期です。
- 筋腫の変化(3-6ヶ月):筋腫のサイズや性状に変化が現れ始める時期で、定期的な検査で評価します。また、貧血症状なども改善がみられてきます。
- 体質改善・維持(6ヶ月以上):根本的な体質改善により再発防止や症状の安定化を目指します。
治療目標が症状緩和であれば比較的短期間で効果を実感しやすいですが、筋腫の縮小や体質改善が目標の場合はより長期的な継続が必要なケースが多いです。患者さんの症状の程度、筋腫の大きさ、体質により治療期間は変わるため、定期的な相談が重要です。
Q6. 漢方薬と西洋薬は併用できますか?
A: A: 漢方薬と西洋薬の併用は基本的に可能ですが、薬剤により注意点があります:
- 鉄剤:漢方薬の成分が鉄の吸収を阻害する可能性があるため、服用時間をずらして服用してください
- ホルモン剤・痛み止め:基本的に併用可能で、漢方薬により症状が改善することで西洋薬の使用頻度が減少することも期待できます
ただし、服用中の薬剤がある場合は必ず医師や薬剤師に相談し、適切な指導のもとで併用してください。
Q7. 子宮筋腫に漢方治療が向いている人はどんな人ですか?
A: 以下のような方に漢方治療が特に適しています:
- 経過観察中だが筋腫の増大を防ぎたい方
- 閉経が近く自然縮小を期待しつつ症状緩和や進行抑制を望む方
- 妊娠を希望しホルモン療法が使用できないが子宮環境改善を図りたい方
- ホルモン療法による更年期様症状や体重増加などの副作用が気になる方
- 冷え性や血行不良がある方
- ストレスが多い方
漢方治療は個人の体質や生活背景を総合的に考慮したアプローチが可能です。
Q8. 漢方薬に副作用はありますか?
A: 漢方薬は一般に副作用が少ないとされていますが、体調や薬の成分によって以下のような症状が出ることがあります:
- 胃腸障害(胃もたれ、下痢、食欲不振など)
- アレルギー反応(発疹、かゆみ、蕁麻疹など)
- 肝機能の異常(まれに数値の変化が出る)
- むくみや血圧上昇(特に甘草を含む処方で起こることがある)
そのため、服用中に気になる症状があれば、必ず専門家や医師・薬剤師に相談することが大切です。
Q9. 漢方治療中の生活習慣で注意することはありますか?
A: 漢方治療の効果を高めるための生活習慣のポイントは以下になります
- 体を冷やさない:冷えは血流を悪化させ瘀血を助長するため、下半身の保温や冷たい飲食物の控えが大切です。
- 適度な運動:骨盤内の血流促進には、大腰筋を意識したウォーキングなどが有効です。
- 十分な睡眠:ホルモン分泌のリズムを整えることで、内分泌と血流のバランスを支えます
- バランスの良い食事:鉄分、良質なたんぱく質、野菜や海藻類など多彩な食材を取り入れ、血の巡りと免疫・ホルモンの働きを支えます。
- ストレス管理:自律神経の乱れは瘀血やホルモン不調の原因となるため、リラックス時間を意識しましょう。
Q10. 妊娠希望で子宮筋腫がある場合、漢方治療はどのような効果がありますか?
A: 妊娠を希望される方の子宮筋腫に対する漢方治療は、以下のような効果が期待できます:
妊娠しやすい体づくり
- 子宮内血流の改善:筋腫周囲の血流を良くし、子宮内膜の状態を整えます。
- ホルモンバランスの調整:自然な排卵周期をサポートし、妊娠しやすい環境を整えます。
- 冷え症の改善:骨盤内の血行を促進し、着床に適した子宮環境をつくります。
筋腫による妊娠への影響の軽減
- 筋腫の位置や大きさによっては着床障害や流産のリスクがありますが、漢方治療により筋腫の増大を抑えることで、これらのリスクを軽減できる可能性があります。
妊娠中のサポート
- 妊娠中でも安全に使える漢方薬があり、つわりや体調管理に役立つ場合があります。ただし、妊娠判明後は必ず産婦人科医に相談し、適切な薬剤を選ぶことが大切です。
子宮筋腫の人にオススメしているセルフケア「血の巡りをよくしよう!」
骨盤周囲の血の巡りを良くしていくことが大切です。
大腰筋をしっかり動かすように意識して、ウォーキングなどの運動を日々の生活に取り入れるようにしましょう。
また「冷え」も血の巡りを悪くする原因となるため、なるべく体を冷やさないよう心がけてください。太ももなど大きい筋肉の露出を控えたり、足首周りを冷やさないようにしましょう。また冷たい飲食は避けるように気をつけましょう。
まとめ|一人一人のライフプランに合わせて最善の治療方法を
女性の就労に伴うストレスレベルの増加や食生活などライフスタイルの変化によって、婦人科系疾患は年々増加傾向にあります。子宮筋腫の場合、妊娠希望、閉経間近などその人のライフプランに合わせて、自分に一番合う治療方法を見つけていくことが大切です。
治療の際はその人にとって最良の漢方薬を選ぶだけでなく、今後のライフプランとともに、それに沿ったライフスタイルも合わせてご提案いたしますので、お悩みの方は是非一度ご相談ください。
薬剤師 田村英子
<参考文献>
百枝幹雄(2013). 子宮筋腫. 子宮筋腫・子宮内膜症・子宮腺筋症 診療マニュアル 診断と治療社
医療情報科学研究所(2018). 子宮筋腫. 病気がみえるvol.9 婦人科・乳腺外科 メディックメディア
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