2021.10.07>低AMH・卵巣機能不全
妊活|2ヶ月の漢方でAMH値が0.29→1.1に改善(33歳)
富士堂漢方薬局では、不妊検査・不妊治療をきかっけにAMH(抗ミューラー管ホルモン)が極端に低いことが分かり、妊娠出産に不安を抱える方の漢方相談を数多く行ってまいりました。
近年では若年層のAMH低下に関する相談も増加傾向にあります。
AMH低下の原因として、一般的には「加齢」が要因として挙げられますが、まだまだ不明な所があり研究が進められています。臨床から観察するに、ダイエットによる過度な体重減少やピルの服用からくる影響も考えられます。
今回は2ヶ月の漢方治療で0.29だったAMHが1.1以上にまで改善した症例について報告します。
その他の低AMH値や婦人科系疾患に関する口コミ・症例記事はこちらから
患者情報
都内在住H.Iさま
女性
33歳(初回来店時)
治療経歴
低用量ピル6年間
学生時代のダイエットにより生理が止まり、婦人科処方の低用量ピルを6年間服用。
その後、結婚・妊娠を見据えピルを中止できればと検査したところ、AMHが0.29と極端に低下しており「このまま閉経してもおかしくない」と病院の先生に言われ、大きなショックを受けました。
そこで、1以下の低いAMHを改善するために漢方薬での治療を試みるべく来店されました。
本症例では、本人の体重は初回来店時、既に正常範囲(BMI:22)に戻っていたため、先述の『ダイエットによる過度な体重減少』が原因とは考えにくく、『長期にわたるピルの服用』が影響しているのではないかと考え、まずは低用量ピルの服用中止を指示しました。
ここで、一時的に生理周期が乱れる可能性を考慮し、漢方薬で生理周期を整え、正常な排卵と生理がくるよう調整する方針で治療を進めることに。
小柄で皮膚が白く、手足が冷え、顔がほてり、上半身に汗をかきやすい。
ストレスを常に感じている。
下腹部が軟らかい。高温期に母乳のような分泌物が出ている。
漢方分類:腎虚・血虚・気うつ
漢方治療プラン:補腎・補血・理気
治療用漢方薬:
全周期:鹿茸大補湯(約2万円/月)・麦芽(約9千円/月)
生理期:折衝飲(約2千円/月)
<服用1ヶ月目>
低用量ピル服用の中止直前の周期。
生理はいつも通り来たが、黒っぽい血の塊が減り、これまでより生理の『すっきり感(本人述。経血がしっかり出ている感覚)』を感じた。
体力もついてきた気がする。また、高温期に見られた母乳のような分泌物が出なくなった。
<服用2ヶ月目>
生理の遅れはなくなり、27日周期になった。さらに、排卵も確認でき、高温期が13日間になった。「低用量ピルを服用しなくても生理が来たのは6年ぶり」と、本人は感動。
自力で生理が来た後に検査したところAMHが1.1に上がった。
このまま漢方服用を継続し、年齢帯平均値のAMH2.5台を目指すことに。
<服用3ヶ月目>
ピル服用中止から2ヶ月目
生理は来たが周期は短めで22日間。そして低温期は14日間あったものの、高温期は8日間で短め。
低AMHの改善のみでなく、生理周期を整えるなど総合的な体質改善に取り組み、安心して妊娠を目指せるからだ作りを目指して漢方治療継続することに。
低用量ピルの長期(1年以上)服用が影響し、AMH値が低下しているであろう患者様に臨床でしばしば遭遇します。
特殊な状況を除き、避妊以外の目的での低用量ピルの長期服用はお勧めしません。
生理不順、PMS、PCOS、ニキビなどにお悩みの方はぜひ一度ご相談ください。
(中医師・不妊漢方アドバイザー 張冬)
■漢方相談予約・お問合せ>>「お問い合わせ(LINE,WeChat,Skype,メールフォーム」
■オンライン相談も受付中!>>「オンライン漢方相談|来店なしでお薬お届け」
その他の低AMH関連記事>>
近年では若年層のAMH低下に関する相談も増加傾向にあります。
AMH低下の原因として、一般的には「加齢」が要因として挙げられますが、まだまだ不明な所があり研究が進められています。臨床から観察するに、ダイエットによる過度な体重減少やピルの服用からくる影響も考えられます。
今回は2ヶ月の漢方治療で0.29だったAMHが1.1以上にまで改善した症例について報告します。
その他の低AMH値や婦人科系疾患に関する口コミ・症例記事はこちらから
患者情報
都内在住H.Iさま
女性
33歳(初回来店時)
治療経歴
低用量ピル6年間
漢方治療を始めるまでの経緯
学生時代のダイエットにより生理が止まり、婦人科処方の低用量ピルを6年間服用。
その後、結婚・妊娠を見据えピルを中止できればと検査したところ、AMHが0.29と極端に低下しており「このまま閉経してもおかしくない」と病院の先生に言われ、大きなショックを受けました。
そこで、1以下の低いAMHを改善するために漢方薬での治療を試みるべく来店されました。
AMH値低下の原因と漢方治療方針
本症例では、本人の体重は初回来店時、既に正常範囲(BMI:22)に戻っていたため、先述の『ダイエットによる過度な体重減少』が原因とは考えにくく、『長期にわたるピルの服用』が影響しているのではないかと考え、まずは低用量ピルの服用中止を指示しました。
ここで、一時的に生理周期が乱れる可能性を考慮し、漢方薬で生理周期を整え、正常な排卵と生理がくるよう調整する方針で治療を進めることに。
漢方的所見
小柄で皮膚が白く、手足が冷え、顔がほてり、上半身に汗をかきやすい。
ストレスを常に感じている。
下腹部が軟らかい。高温期に母乳のような分泌物が出ている。
漢方分類:腎虚・血虚・気うつ
漢方治療プラン:補腎・補血・理気
治療用漢方薬:
全周期:鹿茸大補湯(約2万円/月)・麦芽(約9千円/月)
生理期:折衝飲(約2千円/月)
漢方服用後の経過
<服用1ヶ月目>
低用量ピル服用の中止直前の周期。
生理はいつも通り来たが、黒っぽい血の塊が減り、これまでより生理の『すっきり感(本人述。経血がしっかり出ている感覚)』を感じた。
体力もついてきた気がする。また、高温期に見られた母乳のような分泌物が出なくなった。
<服用2ヶ月目>
生理の遅れはなくなり、27日周期になった。さらに、排卵も確認でき、高温期が13日間になった。「低用量ピルを服用しなくても生理が来たのは6年ぶり」と、本人は感動。
自力で生理が来た後に検査したところAMHが1.1に上がった。
このまま漢方服用を継続し、年齢帯平均値のAMH2.5台を目指すことに。
<服用3ヶ月目>
ピル服用中止から2ヶ月目
生理は来たが周期は短めで22日間。そして低温期は14日間あったものの、高温期は8日間で短め。
低AMHの改善のみでなく、生理周期を整えるなど総合的な体質改善に取り組み、安心して妊娠を目指せるからだ作りを目指して漢方治療継続することに。
⇒AMH0.29から1.1に改善まで計2ヶ月間、費用合計約7万円(税込)
担当先生のコメント~低用量ピル服用とAMH~
低用量ピルの長期(1年以上)服用が影響し、AMH値が低下しているであろう患者様に臨床でしばしば遭遇します。
特殊な状況を除き、避妊以外の目的での低用量ピルの長期服用はお勧めしません。
生理不順、PMS、PCOS、ニキビなどにお悩みの方はぜひ一度ご相談ください。
(中医師・不妊漢方アドバイザー 張冬)
■漢方相談予約・お問合せ>>「お問い合わせ(LINE,WeChat,Skype,メールフォーム」
■オンライン相談も受付中!>>「オンライン漢方相談|来店なしでお薬お届け」
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