子宮頸部異形成は、子宮頸がんの前段階（前がん病変）であり、癌ではありません。自覚症状がほとんど無いため、子宮頸がん検診（細胞診）を契機に発見されることが多い病気です。発症の原因は、ほとんどがHPVの長期感染によるもので、病院では経過観察と言われるだけで、不安を抱えながら日々を過ごす方も少なくないでしょう。富士堂漢方薬局でも、異形成に対して何か治療ができればと、相談に訪れる方が多くいらっしゃいます。

そこで、今回は子宮頸部異形成の患者様の症例をご紹介し、早期の漢方治療についてご報告します。

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◇症例担当　中国漢方医師（張冬・チョウトウ）◇

東京都在住　初診26歳

治療経歴  なし

 

患者様について

婦人科検診時に子宮頸部異形成を指摘され、精査したところ、CIN1・CIN2、LSIL(ベセスダシステム)、高リスクHPV陽性が判明。病院では特に治療の必要はなく経過観察と言われて、本人はとても心配になり、漢方での改善を求めて来店されました。

その他体調に関して不安はなく、生理前のイライラや生理痛は若干ありますが、どれも正常範囲内で生活に困る程ではないです。

 

漢方治療について

漢方分類：気虚・瘀血

治療プラン：補気理気・活血化瘀

治療用薬：

生理期間用薬：折衝瘀血散・療法昇陽

その他期間用薬：療法調律・芎帰調血飲第一加減

 

漢方服用後の経過

＜服用1ヶ月目＞

PMSのイライラが減り、体力もついてきたと感じるように。

＜服用2ヶ月目＞

生理の経血量が増え、生理痛も軽くなりました。経過観察中の定期検査で2か所精査したうち、1箇所ののCIN1が正常に、他の1箇所のCIN2がCIN1にいずれも改善しました。

＜服用3ヶ月目＞

生理が軽いままで、生理周期も25日周期から30日周期に改善しました。3回目精査も良い結果となるよう、漢方服用を継続しています。

 

⇒子宮頚部異形成改善まで計2か月間、費用合計約4.9万円（税抜）

 

張冬先生のコメント

本症例の患者様は20代で回復力が高く、漢方服用後早期に改善が見られました。本症例のように、体質・漢方分類に合わせて（今回は気虚と瘀血）漢方治療をしていくことで、子宮頸部異形成の進行に一手を打てる可能性もありますので、子宮頸部異形成で不安を抱える方はぜひご相談ください。

張先生の紹介・予約日・症例集>>「張先生の漢方治療日記」

 

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