毎年7月2日頃から（５日間）、七十二候（しちじゅうにこう）という暦上で、

『半夏生（はんげしょうず）』という季節に入ります。



 

この『半夏生』は、カラスビジャクという植物が花をつける頃、夏の半ば、という意味。

その塊茎は、半夏という生薬です。

 

私は薬草園でしか、こちらの植物を見たことがないのですが、

昔からある暦の名前になっているとは比較的、そこら辺に生育していた植物だったのでしょうか。

民間では別名『へそくり』といい、農業のかたわらカラスビジャクを育て、半夏を売ってへそくりにしたとか。

 



 

この時期に田植えを終わらせると、たくさん収穫できるという目安にしたそうです。

そしてこの時期に降る大雨のことを『半夏雨』というそうです。

 

自然界は、誰とも教わらないのに、毎年同じ運行をしています。

昔の人は暦にして、七十二候（しちじゅうにこう）は5日毎、

二十四節気は（にじゅうしせっき）15日毎に。（あわせて気候）

その季節の移り変わりを、敏感に感じ取っていました。

 

半夏は許先生の体質判断でいいますと、『水湿腫満の症』。

しょうがと合わせて、つわりなどの吐き気をとったり、

茯苓という生薬と合わせて、不安もとったり。

体に溜まった、よどんだ水が、悪さをしている場合ですね。



今の梅雨の時期、冷たいものの常飲、冷房による体調不良にも、

こちらの『半夏』を含む漢方があります。

 

この時期少し体調が…という時、漢方相談されてみてくださいね。

＞＞漢方相談予約・お問合せはこちら

＞＞ご来店が難しい方はオンライン相談もご利用ください

飯田橋店：古賀（薬剤師）