2021.02.15>アトピー・皮膚炎・蕁麻疹・乾癬など
湿疹・アトピー・蕁麻疹の漢方治療&症例3件
富士堂漢方薬局では多くの皮膚トラブルを漢方で治療した実績がございます。
「こんなに効くとは思わなかった。感動しました!」
「漢方は効くまでに時間がかかると思っていたけど想像以上の速さで完治して嬉しいです。」
とお喜びの声も多くいただいております。
また、漢方を継続することで体質を改善し、こういった皮膚症状が起きにくい体づくりも目指せます。
今回は次のように3つのパートに分けて解説していきます。
1.湿疹・アトピー・蕁麻疹とは?
2.アトピー・湿疹・ 蕁麻疹の漢方治療
3.漢方治療3症例|アトピー、脂漏性皮膚炎、皮膚掻痒症
●湿疹
湿疹は皮膚炎とも呼ばれ、特異な臨床型の病名のつかないものは、総じて"湿疹"と診断されます。
湿疹の原因としては
①外からの影響因子(感染・日光・薬物・寒冷など)
②体内の不調
が挙げられます。
病名がつくものでは、アトピー性皮膚炎・蕁麻疹・急性慢性湿疹、貨幣状湿疹、小児乾燥性足底皮膚炎、手湿疹、汗疱状湿疹、主婦湿疹、自家感作性皮膚炎、うっ滞性皮膚炎、オムツ皮膚炎、陰嚢湿疹、膿痂疹性湿疹、皮脂欠乏性湿疹、紅皮症、口角びらん症、口囲皮膚炎などがあり、分類すると以下のようになります。
a. 接触皮膚炎(接触性皮膚炎とも呼ぶ)
b. 尋常性湿疹(一般的に皮膚科では"湿疹"と呼ぶ)
c. 内因性湿疹(アトピー性皮膚炎はここに含まれる)
d. 脂漏性皮膚炎
e. ビーダル苔癬(近年では慢性湿疹に含まれることが多い)
>>36歳 ステロイド剤1年間でも効果なしの湿疹が漢方で完治|漢方体験談
>>漢方3か月で下肢皮膚の痒みと胃の不調改善|漢方体験談
●アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎は、アレルギー反応と関連のある湿疹です。通常、痒みが強く、慢性化するのが特徴です。
原因は内因と外因に分けられます。
内因:アレルギー体質によるもので、遺伝とも関係があることがわかっています。
外因:ホコリ、ダニ、花粉、食品、紫外線など
>>アトピー性皮膚炎の原因と漢方薬
>>アトピー性皮膚炎の薬物療法とスキンケアのポイント
>>【症例】ステロイド性皮膚炎の漢方治療症例【アレグラ不要に】
>>【症例解説】アトピー性皮膚炎が4か月で寛解
●蕁麻疹
蕁麻疹は"ミミズ腫れ"ともいわれ、非常に痒みの強い皮膚病です。
蕁麻疹になりやすい体質の人が、何らかの薬品や食べものを摂取したり、動物や植物に触れたり、寒冷刺激を受けるなどをきっかけに現れます。
その最大の特徴は、通常数時間以内に跡形なく消えることです。まぶたや唇に突然出る(血管性浮腫、クインケ浮腫とも呼ばれます)こともあり、より長く腫れが続く傾向にあります。
蕁麻疹の原因は様々で、また症状の現れ方もいくつか特徴的なものがありますが、これらは必ずしも別々に起こるわけではなく、いくつかの原因が重なっていたり、二つ以上のタイプの蕁麻疹が同時に現れることもあり、蕁麻疹の分類は未だに明確にはされていません。その中でも原因や症状などの特徴や定義が比較的はっきりしている種類としては、以下のようなものがあります。
a.アレルギー性蕁麻疹:食べ物などの特定物質(アレルゲン)に反応して起こるものが多い。代表的なものは、青魚、エビ、カニ、蕎麦など。
b.急性蕁麻疹:細菌、ウイルス感染がきっかけになることが多い。
c.物理性蕁麻疹:圧迫や摩擦、寒冷、温熱、発汗、日光など物理的刺激がきっかけで起こる。
d.慢性蕁麻疹:上記の蕁麻疹以外の、慢性的に生じている蕁麻疹をいう。通常は1ヶ月以上経過したものを指す。
>>蕁麻疹における西洋医学の認識
>>蕁麻疹に対する漢方医学の認識と漢方薬治療
>>42歳 蕁麻疹、お子様の受験で蕁麻疹。1か月で完治|漢方体験談
【症例1|35歳女性 :アトピー症状】
【背景】
20年ほど前からアトピーの症状が出始めて、いくつかの病院に通っていた。
ステロイドを使用していたが効果がなく、10年前にステロイドの使用を中止。
その後、病院で漢方治療(黄連解毒湯、十全大補湯、当帰飲子、梔子柏皮湯、十味敗毒湯、越婢加朮湯)を開始したが良くならず、富士堂へご来店された。
【初回】
全身に皮膚炎が広がっており、特に顔・首・肘の屈側・足がひどい。全身かゆくて眠れないほどだったそう。「血の熱毒」と判断し、煎じ薬で治療開始。
【経過】
最初の2週間で、かゆみ・赤みがひいてきました。夜目が覚めたりもしていましたが、熟睡できるようになりました。
その後7ヶ月の治療で、みるみる改善。忙しくなり、食事が不規則になっても、ポツポツかゆみが出る程度になりました。
症状が少し悪くなっても、漢方をしっかり飲んでいると、すぐに回復。
長年のアトピーの影響で、色素沈着がおきガサガサになっている皮膚と、体質の改善を目指して治療を次の段階へと進めることができた。
【症例2|38歳男性 :脂漏性皮膚炎】
【背景】
脂漏性皮膚炎でかゆみがあり、二つの病院に通ったが治らなかった。
【初回】
フケや鼻づまり、イライラから過呼吸や胸の詰まり感、酷いいびきなども。
【経過】
漢方治療5ヶ月で脂漏性皮膚炎が完治すると共に、他の症状も改善し再発することなく過ごせている。
【症例3|60歳女性:皮膚掻痒症】
【背景】
10年前から皮膚掻痒症で、三軒の病院に通ったが良くならなかった。
【初回】
年中ひどいかゆみとカサカサに悩まされ、2年前から症状が全身に広がった。夜は眠れず、物忘れがひどいが、認知症テストでは正常。
かゆみのせいでイライラや睡眠不足があり、口、体、膣の乾燥も。
【経過】
飲み始めて1ヶ月後にはひどいかゆみがなくなった。治る希望が出てきた、と気分的にも楽になり、物忘れについても気にならなくなった。
漢方を飲んで、「こんなに効くとは思わなかった。感動しました!」 と仰っていただけた。
>>より詳しい症例報告はこちら「乾燥性皮膚炎に漢方-症例-皮膚が痒くて物忘れ?」
このように漢方は、ひとつの症状だけ改善するのではなく、体質改善もします。
治療を通して症状が起きにくい体にしてゆくことも。
皮膚のトラブルでお悩みの方はあきらめる前に是非一度ご相談ください。
医学博士・富士堂漢方薬局所長 許志泉
【関連記事】
>>その他の皮膚科症例「アトピー性皮膚炎(10年以上)が漢方1年で寛解」
>>許先生が提唱するSCI方証医学について「漢方医学の証、漢方の効き方|所長報告」
■漢方相談予約・お問合せ>>「お問い合わせ(LINE,WeChat,Skype,メールフォーム」
■オンライン相談について>>「オンライン漢方相談|来店なしでお薬お届け」
「こんなに効くとは思わなかった。感動しました!」
「漢方は効くまでに時間がかかると思っていたけど想像以上の速さで完治して嬉しいです。」
とお喜びの声も多くいただいております。
また、漢方を継続することで体質を改善し、こういった皮膚症状が起きにくい体づくりも目指せます。
今回は次のように3つのパートに分けて解説していきます。
1.湿疹・アトピー・蕁麻疹とは?
2.アトピー・湿疹・ 蕁麻疹の漢方治療
3.漢方治療3症例|アトピー、脂漏性皮膚炎、皮膚掻痒症
1. 湿疹(皮膚炎)・アトピー・蕁麻疹とは
●湿疹
湿疹は皮膚炎とも呼ばれ、特異な臨床型の病名のつかないものは、総じて"湿疹"と診断されます。
湿疹の原因としては
①外からの影響因子(感染・日光・薬物・寒冷など)
②体内の不調
が挙げられます。
病名がつくものでは、アトピー性皮膚炎・蕁麻疹・急性慢性湿疹、貨幣状湿疹、小児乾燥性足底皮膚炎、手湿疹、汗疱状湿疹、主婦湿疹、自家感作性皮膚炎、うっ滞性皮膚炎、オムツ皮膚炎、陰嚢湿疹、膿痂疹性湿疹、皮脂欠乏性湿疹、紅皮症、口角びらん症、口囲皮膚炎などがあり、分類すると以下のようになります。
a. 接触皮膚炎(接触性皮膚炎とも呼ぶ)
b. 尋常性湿疹(一般的に皮膚科では"湿疹"と呼ぶ)
c. 内因性湿疹(アトピー性皮膚炎はここに含まれる)
d. 脂漏性皮膚炎
e. ビーダル苔癬(近年では慢性湿疹に含まれることが多い)
>>36歳 ステロイド剤1年間でも効果なしの湿疹が漢方で完治|漢方体験談
>>漢方3か月で下肢皮膚の痒みと胃の不調改善|漢方体験談
●アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎は、アレルギー反応と関連のある湿疹です。通常、痒みが強く、慢性化するのが特徴です。
原因は内因と外因に分けられます。
内因:アレルギー体質によるもので、遺伝とも関係があることがわかっています。
外因:ホコリ、ダニ、花粉、食品、紫外線など
>>アトピー性皮膚炎の原因と漢方薬
>>アトピー性皮膚炎の薬物療法とスキンケアのポイント
>>【症例】ステロイド性皮膚炎の漢方治療症例【アレグラ不要に】
>>【症例解説】アトピー性皮膚炎が4か月で寛解
●蕁麻疹
蕁麻疹は"ミミズ腫れ"ともいわれ、非常に痒みの強い皮膚病です。
蕁麻疹になりやすい体質の人が、何らかの薬品や食べものを摂取したり、動物や植物に触れたり、寒冷刺激を受けるなどをきっかけに現れます。
その最大の特徴は、通常数時間以内に跡形なく消えることです。まぶたや唇に突然出る(血管性浮腫、クインケ浮腫とも呼ばれます)こともあり、より長く腫れが続く傾向にあります。
蕁麻疹の原因は様々で、また症状の現れ方もいくつか特徴的なものがありますが、これらは必ずしも別々に起こるわけではなく、いくつかの原因が重なっていたり、二つ以上のタイプの蕁麻疹が同時に現れることもあり、蕁麻疹の分類は未だに明確にはされていません。その中でも原因や症状などの特徴や定義が比較的はっきりしている種類としては、以下のようなものがあります。
a.アレルギー性蕁麻疹:食べ物などの特定物質(アレルゲン)に反応して起こるものが多い。代表的なものは、青魚、エビ、カニ、蕎麦など。
b.急性蕁麻疹:細菌、ウイルス感染がきっかけになることが多い。
c.物理性蕁麻疹:圧迫や摩擦、寒冷、温熱、発汗、日光など物理的刺激がきっかけで起こる。
d.慢性蕁麻疹:上記の蕁麻疹以外の、慢性的に生じている蕁麻疹をいう。通常は1ヶ月以上経過したものを指す。
>>蕁麻疹における西洋医学の認識
>>蕁麻疹に対する漢方医学の認識と漢方薬治療
>>42歳 蕁麻疹、お子様の受験で蕁麻疹。1か月で完治|漢方体験談
2.アトピー・湿疹・ 蕁麻疹の漢方治療
これら皮膚症状の漢方治療においては「証」の鑑別が肝要です。
代表的なものを挙げると次のようになります。
発赤、痒み、熱感がある⇒血(ケツ)の熱、「熱毒」を改善する必要がある
皮膚乾燥、ボロボロと皮膚が落ちる⇒「血虚」
炎症が長期にわたり起きており色素沈着、色素脱落、ガサガサなどがある⇒「瘀血」
湿疹がジクジクして、分泌物が多い⇒「湿熱」
また、熱い/寒い環境、湿度が高い環境などが誘因と考えられる場合は、熱、冷え、湿などの要素も考慮すべきです。
さらに、表閉・気虚・気鬱・湿阻・瘀血など、それぞれの体質によって発症までの背景は異なります。そのため、それらの体質も踏まえて総合的な治療を行う必要があります。
一人一人の「証」にぴったり合う漢方を厳選することで、これらの症状は軽快していくでしょう。そしてアトピーでも、頑固な湿疹でも、軽快後も体質改善を続けることで根治を目指すことができます。
3.漢方治療3症例|アトピー、脂漏性皮膚炎、皮膚掻痒症
【症例1|35歳女性 :アトピー症状】
【背景】
20年ほど前からアトピーの症状が出始めて、いくつかの病院に通っていた。
ステロイドを使用していたが効果がなく、10年前にステロイドの使用を中止。
その後、病院で漢方治療(黄連解毒湯、十全大補湯、当帰飲子、梔子柏皮湯、十味敗毒湯、越婢加朮湯)を開始したが良くならず、富士堂へご来店された。
【初回】
全身に皮膚炎が広がっており、特に顔・首・肘の屈側・足がひどい。全身かゆくて眠れないほどだったそう。「血の熱毒」と判断し、煎じ薬で治療開始。
【経過】
最初の2週間で、かゆみ・赤みがひいてきました。夜目が覚めたりもしていましたが、熟睡できるようになりました。
その後7ヶ月の治療で、みるみる改善。忙しくなり、食事が不規則になっても、ポツポツかゆみが出る程度になりました。
症状が少し悪くなっても、漢方をしっかり飲んでいると、すぐに回復。
長年のアトピーの影響で、色素沈着がおきガサガサになっている皮膚と、体質の改善を目指して治療を次の段階へと進めることができた。
【症例2|38歳男性 :脂漏性皮膚炎】
【背景】
脂漏性皮膚炎でかゆみがあり、二つの病院に通ったが治らなかった。
【初回】
フケや鼻づまり、イライラから過呼吸や胸の詰まり感、酷いいびきなども。
【経過】
漢方治療5ヶ月で脂漏性皮膚炎が完治すると共に、他の症状も改善し再発することなく過ごせている。
【症例3|60歳女性:皮膚掻痒症】
【背景】
10年前から皮膚掻痒症で、三軒の病院に通ったが良くならなかった。
【初回】
年中ひどいかゆみとカサカサに悩まされ、2年前から症状が全身に広がった。夜は眠れず、物忘れがひどいが、認知症テストでは正常。
かゆみのせいでイライラや睡眠不足があり、口、体、膣の乾燥も。
【経過】
飲み始めて1ヶ月後にはひどいかゆみがなくなった。治る希望が出てきた、と気分的にも楽になり、物忘れについても気にならなくなった。
漢方を飲んで、「こんなに効くとは思わなかった。感動しました!」 と仰っていただけた。
>>より詳しい症例報告はこちら「乾燥性皮膚炎に漢方-症例-皮膚が痒くて物忘れ?」
このように漢方は、ひとつの症状だけ改善するのではなく、体質改善もします。
治療を通して症状が起きにくい体にしてゆくことも。
皮膚のトラブルでお悩みの方はあきらめる前に是非一度ご相談ください。
医学博士・富士堂漢方薬局所長 許志泉
【関連記事】
>>その他の皮膚科症例「アトピー性皮膚炎(10年以上)が漢方1年で寛解」
>>許先生が提唱するSCI方証医学について「漢方医学の証、漢方の効き方|所長報告」
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