富士堂漢方薬局では、これまで数多くの子宮頸部異形成漢方治療の実績を重ねてきました。

子宮頸部異形成は、子宮頸がんの前段階（前がん病変）であり、癌ではありません。自覚症状がほとんど無いため、子宮頸がん検診（細胞診）を契機に発見されることが多い病気です。発症の原因は、ほとんどがHPVの長期感染によるものです。

そこで、今回は子宮頸部異形成の患者様の症例をご紹介し、早期の漢方治療についてご報告します。

◇症例担当　中国漢方医師（張冬・チョウトウ）◇　相談料無料。オンライン相談無料。予約はこちら

●【子宮頸部異形成】漢方服用2か月で、それぞれCIN2→CIN1、CIN1→正常に

 

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症例

患者様について

21歳女性、X－1年6月、検診で子宮頸がん検査陰性。

X－1年12月不正出血のため、検査をしたところ、カンジタ感染と子宮頸部異形成LSIL（Ⅲa）を確認。

X年1月、更に中等度異形成（CIN2）、上皮浸潤1/2程度に進行、組織診でHSIL（Ⅲa）が判明。

西洋医学の先生から「現段階で治療方法はなく、経過観察しか出来ません。自然治癒の可能はありますが、進行したら、子宮頸部の一部を円錐状に切除します」と言われる中、病気の進行は速く不安に。さらには円錐切除後に流産の可能が高くなるため、何とかできないかと漢方治療を求めて来店。

漢方治療について

体質：桂枝体質

症状：生理不順・不正出血・経血暗紅・生理痛5/1<5段階・ガス溜まり・やや便秘気味

漢方弁証：瘀血症、気血虚

おすすめの漢方：煎じ薬

瘀血証の改善に【芎帰調血飲第一加減】、【折衝飲】

気血弱の改善に【十全大補湯】

二回目相談：2月10日～生理、その後不正出血3日間。高リスクのHPV16/33/52/58型の感染が判明し、3ヶ月後再度検査をすることに。下腹部の痒みが減少、生理痛は軽減。生活リズム改善。

三回目相談：生理は順調にきた。生理痛が2/1<5段階までに改善。前回不正出血のため、カンジタ感染に使わなかった抗真菌薬を使用。今回不正出血はなかった。

四回目相談：細胞診でASC-US（Ⅲa）、組織診で上皮浸潤CIN1に改善した。

 

>>その後、新型コロナウイルス肺炎の影響で、治療を一時的に中止。時期をみて再開予定。

 

子宮頸部上皮浸潤CIN2からCIN1に改善までにかかった期間は、2か月間

⇒2か月間の漢方治療総費用は約6万円

 

 

漢方担当張冬（チョウ・トウ）先生からのコメント

CIN1やCIN2の場合、約半数の患者さんは自然治癒することが多いと言われていますが、おおよそ5年間で4割、10年間で7割の改善率です。本症例では2か月でCIN2までに進行するのは速く、さらには高リスクHPVの感染で、本人に大きなストレスがかかりました。漢方服用2カ月で症状の改善が見られ、自然治癒の希望が見えてきたことで、心理的負担は軽減したそうです。子宮頸部異形は早期漢方治療によって、自然治癒の可能性もありますので、是非ご相談ください。

 

関連リンク

●「子宮頸部異形成の概要、分類、西洋医学および漢方医学の治療」

●子宮頸部異形成【症例集】まとめ

●【子宮頸部異形成（中等度）】漢方治療3か月でHSILからLSILに（2021.8）

●【子宮頸部異形成】漢方2か月でCIN2がCIN1、CIN1が正常に（2021.7）