東京都のM・Nさん　初診42歳

治療歴：体外受精

 

 

患者様について

胚盤胞を3個冷凍し、1個目の移植に失敗。着床率改善を目指して来店相談。

漿膜下子宮筋腫3cmあり、やや貧血気味、生理周期28-31、生理痛3/5、手足が冷えやすい。舌大、歯痕あり。

 

 

症状について

生理周期26-34、生理痛2/5、不正出血あり。手足が冷え、暖房が効いた部屋にいると顔がほてり、暑がりではあるものの、寒がりでもある。食欲旺盛。普段やや便秘で、生理前に下痢の傾向。シミ、黒子、脂肪の塊や疣が見られる。

 

 

漢方治療について

漢方分類：気滞、水滞、血虚、軽度な瘀血

治療プラン：疎肝理気、化湿利水、補血活血

治療用薬：加味逍遥散、当帰芍薬散

 

 

漢方服用後の経過

＜服用1ヶ月目＞

体調がよい。生理痛が2/5くらいに改善。PMS症状が軽くなった。

 

＜服用2ヶ月目＞

子宮内膜ポリープが見つかり、内視鏡手術で取り除いた。来月移植予定。

 

＜服用4ヶ月目＞

2個目の胚盤胞移植が順調で、生理予定日に妊娠が確認された。たまに下腹部痛あり、出血はなし。

 

＜服用6ヶ月目＞

胎嚢、心拍が順次確認され、悪阻で漢方が飲めない日が増えてきた。

 

＜服用8ヶ月目＞

妊娠12週目、子宮筋腫3cmから6㎝に成長。妊娠後期に胎児を圧迫する可能性があり、帝王切開で出産をすることになった。その後、しばらく漢方を中止した。

 

＜5カ月後＞

3284g男の子を無事に出産。子宮筋腫による圧迫症状は見られず、妊娠中最大8cmまで成長したが、産後2.5㎝に戻った。

 

⇒妊娠12週目まで8カ月間、平均費用3.2万円/月

 

 

～不妊漢方アドバイザー張冬先生のコメント～

子宮筋腫を持ちながら妊娠した症例です。子宮筋腫の大きさや部位、筋腫のタイプにより、治療方針が大きく変わります。漿膜下5㎝以下の筋腫は先に妊娠することが可能です。

 

◎子宮筋腫に関するブログはこちら⇒「子宮筋腫とは」