2020.02.07漢方知識
芳香性の健胃薬・茴香(フェンネル)|春の薬膳食材にも
立春が過ぎ、暦の上では春を迎え、スーパーなどに買い物に出かけると、うどやふきなどの山菜類が並び、食卓にも春を感じるようになりました。
とは言え、まだまだ寒さを感じる方も多いでしょう。
本格的な春への期待感が高まる一方で、今年は新型コロナウィルスの流行により不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。
今回は富士堂で爆発的人気の漢方茶「インフルよけ」にも含まれている「小茴香」について紹介していきたいと思います。
小茴香は別名フェンネルとも呼ばれ、セリ科の多年草植物、茴香Foeniculum Vulgare Millの成熟種子です。原産地はヨーロッパ南部から地中海沿岸にかけての地域で古代ローマや古代エジプトでも栽培されていた記録があり、古代ローマの戦士達は、戦場に必ず茴香を携帯し、胃を守りながら戦地に赴いたと言われてます。日本には平安時代に中国から伝えられ、現在では長野県などで栽培されています。
(性味・帰経)辛・温
(帰経)肝・腎・脾・胃
小茴香は芳香性の健胃薬で、胃腸を刺激することで、消化管の運動をよくし食欲を高めてくれます。胃腸の蠕動を正常化させて膨満感をのぞき、嘔吐反射を抑制してくれるという作用があります。とくに痛み止めとして優れており、冷えて胃が痛む時に効果があります。漢方薬では「安中散」などに含まれています。
西洋栄養学的にはアネトールという芳香成分を50~60%含み女性ホルモン(エストロゲン)と同じような働きをします。生理不順や更年期の調整、授乳中の母親の母乳の分泌を促すなどの作用があります。
また、このアネトールには気管支弛緩作用や気道液分泌亢進作用などがあり、咳を沈め、痰を取り除くなどの作用もあります。
魚との相性が良く、魚の臭い消しや風味付けとして親しまれているスパイスなのですが、
辛味と独特な香りが気の巡りを良くするので、ストレスを感じやすい春に薬膳食材として欠かせない存在です。
魚料理やスープ、サラダ、ドレッシングなどに混ぜて、是非日常に取り入れてみて下さい。
この記事の担当者 田村英子
とは言え、まだまだ寒さを感じる方も多いでしょう。
本格的な春への期待感が高まる一方で、今年は新型コロナウィルスの流行により不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。
今回は富士堂で爆発的人気の漢方茶「インフルよけ」にも含まれている「小茴香」について紹介していきたいと思います。
小茴香は別名フェンネルとも呼ばれ、セリ科の多年草植物、茴香Foeniculum Vulgare Millの成熟種子です。原産地はヨーロッパ南部から地中海沿岸にかけての地域で古代ローマや古代エジプトでも栽培されていた記録があり、古代ローマの戦士達は、戦場に必ず茴香を携帯し、胃を守りながら戦地に赴いたと言われてます。日本には平安時代に中国から伝えられ、現在では長野県などで栽培されています。
小茴香の漢方的性質
(性味・帰経)辛・温
(帰経)肝・腎・脾・胃
小茴香は芳香性の健胃薬で、胃腸を刺激することで、消化管の運動をよくし食欲を高めてくれます。胃腸の蠕動を正常化させて膨満感をのぞき、嘔吐反射を抑制してくれるという作用があります。とくに痛み止めとして優れており、冷えて胃が痛む時に効果があります。漢方薬では「安中散」などに含まれています。
小茴香の西洋栄養学的性質
西洋栄養学的にはアネトールという芳香成分を50~60%含み女性ホルモン(エストロゲン)と同じような働きをします。生理不順や更年期の調整、授乳中の母親の母乳の分泌を促すなどの作用があります。
また、このアネトールには気管支弛緩作用や気道液分泌亢進作用などがあり、咳を沈め、痰を取り除くなどの作用もあります。
春の薬膳に小茴香
魚との相性が良く、魚の臭い消しや風味付けとして親しまれているスパイスなのですが、
辛味と独特な香りが気の巡りを良くするので、ストレスを感じやすい春に薬膳食材として欠かせない存在です。
魚料理やスープ、サラダ、ドレッシングなどに混ぜて、是非日常に取り入れてみて下さい。
この記事の担当者 田村英子
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