東京都のY・Bさん　初診33歳

 

患者様について

生理不順により3ヶ月間で生理が4回あり、婦人科の検査で卵巣が6.6㎝腫れて、内容物が液体（血液か漿液か分からない）であることが分かりました。

妊娠の希望もあり、「この卵巣嚢腫の大きさでは排卵障害が出るかもしれない」と医師に早めの手術を勧められましたが、漢方の保守治療を希望し、来店されました。

 

漢方治療について

家族性高血圧症で、血圧が常に180/110を超。

頭痛や肩こりの症状はない。BMIは31.25の大柄。

生理期が短めの4日間で、経血が黒っぽい。

漢方分類： 水滞、瘀血

治療プラン：利水、化瘀

治療用薬：大柴胡湯（だいさいことう）、芎帰調血飲第一加減（きゅうきちょうけついんだいいちかげん）

生活アドバイス：有酸素運動

 

漢方服用後の経過

＜服用1ヶ月目＞

特に何か改善された実感はない。生理が早めに来て、経血色が鮮やかに。

漢方服用後血圧が200超えの日もあり、芎帰調血飲第一加減を冠元顆粒（かんげんかりゅう）に変更。2週間後MRI検査予定。

＜服用2ヶ月目＞

MRI検査で、卵巣のう腫は確認されず、正常のサイズになった。

婦人科担当の先生が、漢方がこんなに効いたことを驚いていた

⇒2か月の漢方代約4.4万円（税込）

 

不妊漢方アドバイザー張冬先生のコメント

「漿液性のう腫」の可能性が高いです。チョコレート嚢腫はもっと時間がかかるかもしれません。

漿液性のう腫には、当帰芍薬散や桂枝茯苓丸などがよく使われていますが、今回の患者さんが高血圧と肥満で、大柴胡湯を使用し、想定外の効果を得られたことで、私もビックリしました。

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