自宅近くで、線香花火みたいな花に出会いました。

キジカクシ目キジカクシ科ツルボ属のツルボという花です。

別名はその形から“参内傘（さんだいがさ）”というらしいです。

 

その由来として、昔の大名が宮中を参る際に、従者が差した傘に似ていることからその名が付いたとか。



↑参内傘

 

花の咲き方が線香花火をひっくり返したようで、とてもかわいらしいです。



一度に咲くのではなく、下から順に咲くようです。

下から咲く花を“無限花序”、その反対を“有限花序”といいます。

このことからツルボは“無限花序”に分類されます。

（因みにナデシコ科のハコベなどは有限花序に分類されます。）

 

 



↑開花部分の拡大図

よく見ると小さな虫もいました。

蜜を吸っているのでしょうか？

 



↑斜め上から見た画像

小さい花ですが、実に美しいです。

小さな小さな打ち上げ花火を上から見ているようですね。

 



↑地面からまっすぐに茎が伸びて、花がついています。葉は見当たらないです。

葉がないところがヒガンバナみたいですね。

因みにヒガンバナはキジカクシ目ヒガンバナ科の植物です。



↑ヒガンバナ

 



↑数日経つと、下の部分の花は散って、上の部分が咲いていました。

台風が通り過ぎた後でしたが、元気そうで何よりでした。

 



↑上から

「ツボミ♡」

「開花♪」

「終了。」

と順番になっていますね。

 

ところでツルボの花言葉は・・・

流星のような

我慢強い

悲しみ

誰よりも強い味方

などたくさんあります。

 

言われてみると、真上に行く流星にも見えなくもない・・。

 

 



↑さらに数日後

花は散ってしまっています。

 

このまま種が付くまで見守っていたいのですが、近々業者さんが来て草刈りをすると聞いたので、近くで草刈りの音が聞こえてくるたびにハラハラしています・・。

 

By イリタ

参考資料：

https://albireo190.blog.so-net.ne.jp/2005-10-02

https://kotobank.jp/word/%E7%84%A1%E9%99%90%E8%8A%B1%E5%BA%8F-140341

https://plaza.rakuten.co.jp/lilyandrose/diary/201709030000/