張冬先生の漢方治療日記が更新されましたので、掲載します。

過去の記事も複数ございますので、ぜひこちらもあわせてご覧ください。

【生理前に必ず痛みがあるけど、痛み止めで紛らわしてきた…仕方ないとあきらめてきた...そんな方は少なくないと思います。そうしたお悩みを富士堂漢方で改善し、イキイキした日々を女性のみなさまが過ごされることをスタッフ一同、願っています！日々の精神的な変化も含めて、ぜひじっくりお話を聞かせてください】

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【婦人科症例】東京都のN・Yさん　初診38歳

初診までの治療経歴：痛み止めなど対症緩和治療

 

～患者様について～

来店のきっかけ

30代から、仕事が多忙でストレスが溜まり、生理前のPMS症状（イライラ感・落込み・便秘・浮腫み・胸の張り感など）が悪化。健診で「乳腺症」と診断され、病院からホルモン療法（ピル）を勧められたが、副作用（血栓症など）が心配で、漢方を求めて来店。

 

治療について

漢方分類： 肝気鬱結、瘀血

治療プラン：疎肝理気、活血化瘀

治療用薬：疎肝理気（PMS・乳腺症）に加味逍遥散、生理痛に折衝飲

 

漢方服用後の経過

＜服用1ヶ月目＞

服用し始めすぐに効果を実感、これまで生理前に感じていた胸の張り感（乳腺症）はあまり気にはならなかった。

＜服用2ヶ月目＞

2周期目から減薬、服薬期間を短縮し、症状が出る高温期・生理期のみに服薬したが、引き続き症状は改善していった。

＜服用3ヶ月目＞

3周期目から更に服薬量を2/3に減らした。

＜服用4ヶ月目＞

薬の減量と飲み忘れ日が増えて、PMS症状が再び見られたため、一時的に服薬量を増やした。

＜服用5ヶ月目＞

再び薬を減量したがPMS症状はそれほど出なくなったため、他の悩みであった逆流性食道炎の治療も受けたい旨、相談があった。

 

～担当の張冬先生からのコメント～

女性は繊細で、ストレスが溜まると、からだの失調が出やすいです。特に黄体期の後半に卵胞ホルモンと黄体ホルモンが急激に低下し、脳内のホルモンや神経伝達物質の異常を引き起こすことが、PMSの原因と考えられています。漢方では肝気鬱結（かんきうっけつ）と呼ばれ、香りが強い生薬（薄荷、山梔子など）を使用し、精神的な安定を目指します。