2019.08.15漢方&富士堂のいろいろ
オウゴン:その見えない部分に隠された美しさ
都立薬用植物園(小平市)に行ってきました。
https://www.city.kodaira.tokyo.jp/kurashi/072/072025.html
園内に、生薬で使われている、黄芩(オウゴン)の花を見つけたので、ご紹介します!
使用部位:外皮を除いた根
効能:解熱作用、消炎作用、肝機能改善作用など
〇黄芩(オウゴン)和名:コガネバナ
黄芩はシソ科タツナミソウの仲間で、花は沢山の小さな波が集まっているようで、可憐です。
(2018年9月 都立薬用植物園にて撮影)
なるほど。
確かに波が立った「立浪」のような形をしていますね。
またコガネバナという和名は“黄金花”と書きますが、実は花びらではなく根の内部が黄金色をしていることから、その名前が付けられたようです
【花が咲く前のコガネバナ】
一般にタツナミソウは春に開花しますが、コガネバナは夏~秋に開花するようです。
(2018年5月 都立薬用植物園にて撮影)
同じシソ科でもシソの葉とは全く違う形をしていますね。
↓シソ科シソの葉(画像おかりしました)
【花びらが薄い青色のタツナミソウ】
(2019年5月 神奈川県奥湯河原にて撮影)
古人はこの小さな花びらから、沸き立つ大きな波を想像してタツナミソウと名付けたのかと思うと、その感性の豊かさに敬服させられます。
↓シソ科シソの花穂(画像おかりしました)
花の形は異なりますが、花の付き方がよく似ていますよね。
ちなみにコガネバナの花言葉は
“密かな輝き”・・・。
妖しげな花言葉ですが、確かに黄芩の真の輝きは、花はもちろんですが根を掘ってみないと分からないですね。
可憐な花を持ち、尚且つ人知れず静かに輝きを持つコガネバナに対し畏敬の念を抱く今日この頃。同様に自己主張が必ずしも強くなくとも、密かな輝きを持ち続ける人を私は素敵に思います。
Byイリタ
平凡社:身近な薬用植物 指田豊、木原浩著
医歯薬出版株式会社:中医臨床のための中薬学 神戸中医薬研究会編著
薬事日報社:基礎からの漢方薬 金成俊著
たにぐち書店:読みもの 漢方生薬学 木村孟淳著
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