東京都のM・Kさん　初診41歳
治療経歴＝不妊治療5年目、人工授精数回、体外受精4回

患者について

40歳、既に不妊治療5年目に入り、他店漢方2年半を服用しながら、体外受精4回失敗してしまい、ほかの漢方先生意見を求めるため来店。
婦人科系症状：生理周期D26～27、生理期3日間、月経量少い、経血の塊が多く、生理痛（3/5：鎮痛剤たまに服用）、冷え症、1年前に子宮ポリープ手術済、子宮線筋腫も確認

漢方治療について

人工授精数回、体外受精4回にしても、着床1回もなく、子宮ポリープ、子宮線筋腫などがあることから見ると、着床障害があります。年齢とともに採卵した卵子の質も徐々に落ちています。妊活と仕事のストレスが溜まり、眠れない日が続き、自律神経のアンバランスにより、ホルモン分泌がみだれ、悪循環に落ちてしまいました。
漢方分類：瘀血、気滞、腎虚
治療プラン：漢方併用しながら、体外受精再度チャレンジ。最初の半年間に採卵機能改善を中心に、受精卵をストックします。その後子宮状態の改善により、着床障害の改善。

治療用薬

採卵期間
① 卵巣機能改善　参馬補腎丸（12,000円税抜/月）
② ストレス状態・ホルモンバランスの調整
本格漢方加味逍遥散合四物湯（約30,000円税抜/月）

子宮改善期間
本格漢方芎帰調血飲第一加減（約20,000円税抜/月）
富士堂田七人参錠（約6,000円税抜/月）

移植期間
移植前　鹿茸大補湯（正常量、約20,000円税抜/月）
移植後　鹿茸大補湯（低用量、約15,000円税抜/月）
漢方茶（約9,000円税抜/月）

漢方服用後の経過

＜服用3ヶ月目＞

生理の量が増え、冷え症も改善、リラックスが出来ました。
5回目の採卵で、4AAの受精卵1個が出来、1回目の時に同じランク。

＜服用5ヶ月目＞
6回目の採卵で、3個卵胞全部成熟で、4BB*2、4BC
ストックが4個があり、一旦採卵を中止、子宮の改善に専念

＜服用9ヶ月目＞
生理周期28-30やや長くなり、生理期も5日間まで延長、生理痛は2/5（痛み感じるが鎮痛剤は要りません）に改善

＜服用11ヶ月目＞
移植周期に入り、D12で17㎜の卵胞と9.5㎜の子宮内膜で良好状態で、一番質が良いの4AAを移植予定。
その後HCGが300+が出て、子宮内胎嚢も確認され、着床無事に成功しました。

＜服用13ヶ月目＞
妊婦健診は順調、心拍確認され、大きさも週数通りに、悪阻が出たが、漢方で改善し、16週目に漢方から卒業しました。

採卵時期（約4か月）・子宮改善時期（約6か月）・移植（1か月）
着床まで計11か月間、費用合計約58万円（税抜）

不妊漢方アドバイザー張冬先生のコメント
妊娠には種（卵子）だけではなく、土（子宮内膜）の状態も重要です。着床障害と思われる方は、しっかり「瘀血」を取り除いて頂ければ、成功に導くと思います。