不眠症（睡眠障害）の原因

１．環境等からくる不眠

概日リズム関連性不眠（時差症候群、交代勤務睡眠障害、睡眠相後退・前進症候群など）
老人性の不眠
環境（寝室の明かり、騒音、温度、湿度など、睡眠にふさわしくない行動）要因性不眠、

２．精神的なものからくる不眠

ストレスによる不眠
神経症性不眠
精神疾患（うつ病、神経症、統合失調症など）に伴う不眠
ストレス、精神的ショック、生活上の不安など

３．身体疾患に伴う不眠

内科系疾患（高血圧、糖尿病、狭心症などの心疾患、脳血管障害、喘息・COPD・気管支炎などの呼吸器疾患、消化器疾患）
神経疾患（パーキンソン病、レストレスレッグス症候群など）
整形外科系疾患（疼痛）
皮膚科系疾患（アトピー性皮膚炎等）
泌尿器科系疾患（前立腺肥大症など）
内分泌関連疾患（甲状腺機能亢進症・クッシング症候群など）

４．薬物や嗜好品による不眠

アルコールアルコール、タバコ、降圧薬、ステロイド、甲状腺剤などの使用に伴う不眠。

５．中途半端な睡眠

せん妄（術後、老人、ＩＣＵ，薬物）、外出しない家こもりなど

６．無呼吸による浅眠

睡眠時無呼吸症候群など

 

不眠症（睡眠障害）へ生活の注意点

① 服薬は就寝３０分以上前に

② 起床時刻を一定にする

③ 適度な運動を行う

④ 室内環境に配慮する

⑤ 夕方以降のカフェインを控える

⑥ アルコールの摂取は少量に抑える

⑦ ニコチンを控える

⑧ 昼寝は３０分以内にする

⑨ 夜にぬるめの入浴を長めにする

⑩ 牛乳を摂取する

⑪ 朝日にあたる

 

不眠症（睡眠障害）の西洋薬概要

ベンゾジアゼピン（ＢＺＤ）系および類似化合物：催眠作用が強い。血中半減期により、超短時間型（２～４時間：ハルシオン等）、短時間型（６～１０時間：レンドルミン等）、中間型（12～24時間：サイレース等）、長時間型（24時間以上：ドラール等）の４群に分けられる

非ベンゾジアゼピン系（マイスリー）

メラトニン受容体作動薬（ロゼレム）

オレキシン受容体拮抗薬（ベルソムラ）

抗うつ剤（テトラミド、リフレックス、トラゾドン）

抗精神病薬（ヒルナミン、セロクエル）

抗ヒスタミン薬（アタラックス、ジアゼパム）

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