「靴下を履かないと、眠れない！」
「おなかが冷えて、妊娠しにくい！」
「夏でも身体が冷えて、苦しい！」
「手足だけが冷えて、イライラ！」
「冷えてむくんで、どうしようもない！」
「下半身が冷えて、上半身が熱い！のぼせでくるし～い！！」
冷え性に苦しんでいる方 ( 特に女性が多いです ) からいろいろな声が寄せられます。

さて、冷え症の原因はなんなのでしょう？

簡単に言えば、体質、代謝、自律神経によるものです。

東洋医学的な病名、基本病機

東洋医学的にみた冷え性のタイプとメカニズムは以下のようになります。

気虚
症状特徴：全身冷えやすい、疲れやすい、気温が下がるとすぐ冷えを感じる。
メカニズム：気の虚弱で、十分に身体を温められない。

陽虚
症状特徴：全身の冷えは特に強い、むくみがでやすい、気力不足、眠い、
尿量 が多く汗が出やすい。
メカニズム：陽気不足で、身体を温めない。

気滞
症状特徴：手足のみ冷えやすい、身体はむしろ温かい、場合によりイライラする。
メカニズム：気が滞って、十分に末端までに流れない。

お血
症状特徴：下腹部、腰など固定な場所の冷え、痛みを伴う場合が多い、
女性には生理不順や生理痛などが多い。
メカニズム：お血が停滞して、血行が悪い。

痰濁水飲
症状特徴：冷えると風邪、鼻水、痰、咳、喘息など、または下痢、
軟便が出やすい。太りやすい、高脂血症など。
メカニズム：痰濁が阻害し、陽気が巡らない。

西洋医学治療概要

末梢動脈疾患（PAD：Poor blood circulation）：足の血管に動脈硬化が起こり、血管が狭くなったり、詰まったりして血流が悪くなる病気　←　抗血小板薬、抗凝固薬、末梢血管拡張薬、ビタミンE
甲状腺機能低下（橋本病など） ←　ホルモン補充（T3,T4）
貧血　 ←　鉄剤ほか
低栄養　 ←　経口栄養剤、栄養指導