生理不順の2分類

生理不順は大きく分けて「月経期不順」と「月経周期不順」があります。

【月経期不順】

過多月経：月経期間がダラダラと8日以上続く状態。

過少月経：月経が2日以内で終わってしまう状態。

不正出血：月経期以外の出血（排卵出血を除く）。

【月経周期不順】

稀発月経：通常の周期より７日間以上に遅れ、連続3周期続いている状態。目安周期は35日間以上

頻発月経：通常の周期より７日間以上に早め、連続3周期続いている状態。目安周期は21日間以内

乱れ月経（経乱）：通常の周期より7日間以上遅れたり、7日間早く来たり、連続3周期続いている状態。

無月経：3ヶ月以上月経が来ない状態。生理的な原因（妊娠・哺乳など）を除く

>>無月経の分類はこちら「無月経の分類と漢方薬」

>>無月経の漢方治療症例「続発性無月経（体重減少性無月経）が漢方5か月で改善し生理回復」

 

検査の種類｜内分泌検査・基礎体温（BBT）・画像診断(エコー検査)

●内分泌検査～下記の数値を検査します～

血中のエストラジオール(エストロゲン)／プロゲステロン(黄体ホルモン)／黄体形成ホルモン(ＬＨ)／卵胞刺激ホルモン(ＦＳＨ)／乳汁分泌ホルモン(プロラクチン)／甲状腺ホルモン

●基礎体温（BBT）測定

毎朝起床時に、婦人体温計を用い基礎体温の計測を行います。排卵の有無や排卵日を推定できます。

●画像診断(エコー検査)

エコー検査法を用いて、子宮の大きさ、位置などをチェックすると同時に卵巣の状態も観察します。

 

生理不順の原因

●一次性の原因

・ダイエット

・ストレス

・生活習慣不規則（睡眠不足・喫煙・飲酒など）

・年齢（青春期や更年期など）

・薬の影響

●二次性の原因

・下垂体の病気（高プロラクチン血症など）

・甲状腺の病気（甲状腺機能低下症・甲状腺機能亢進症など）

・子宮の病気（子宮内膜症・子宮筋腫・腺筋腫・子宮ポリップなど）

・卵巣の病気（卵巣のう腫・多嚢胞性卵巣症候群・卵巣機能低下など）

 

西洋医学における生理不順の治療概要

よく行われるのが、ホルモン剤（ピル）やクロミフェンで人口周期を作る治療です。

二次性の場合は、元の病気を治療します。

 

中医学的な病名、基本病機

月経先期（血熱・気虚）

月経後期（寒凝血瘀・血虚）

月経不定期（肝気鬱結・脾腎虚損）

月経痛（気滞血瘀・寒凝血瘀・気血両虚）

不正出血（血熱・衝任損傷・中気下陥）

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