2018.09.25卵巣嚢腫
卵巣のう腫とは
卵巣のう腫(卵巣嚢腫)とは
卵巣内に液体(漿液・粘液・血液)や組織(脂肪・毛・骨など)が溜まることによりできる袋状の病変を指します。
のう腫が形成されるに至る原因は、残念ながらまだはっきりとは解明されていません。
卵巣のう腫には様々なタイプがあり、全体の内1割が悪性である卵巣がんで、残りの9割が良性です。それらの良性のものは更に次の4タイプに分けることができます。
1.漿液性のう腫
10~30代の若い女性によく見られる非常に発症頻度の高い腫瘍の一つ。漿液(しょうえき)という卵巣から分泌されるさらっとした液体が溜まることによりできます。
2.粘液性のう腫
嚢腫にゼリー状の粘液が溜まることで発生したものです。閉経後の女性に多く見られ、大きくなるのが多いです。
3.卵巣チョコレートのう胞(子宮内膜症性卵巣嚢腫ともいう)
何らかの原因で、卵巣の内部で子宮内膜細胞が増殖し、月経周期に合わせて月経周期に合わせ増殖と剥離出血を繰り返し、卵巣のなかに経血が毎月たまることで発生したものです。
近年、卵巣がんの一部は、子宮内膜症性卵巣のう腫が起因で発生する可能性があるということがわかってきました。このため、年齢が40歳以上の患者さんにおいて、直径5cm以上の子宮内膜症性卵巣のう腫なら、手術が推奨されています。
4.類皮のう腫
類皮のう腫は、20〜30代の女性に多く見られます。人体の起源となる細胞が腫瘍化することで発生したもので、胎生期の内、中、外の3胚葉組織から形成される成熟組織がその構成成分があり、従って各種臓器を模した内容が認められます。そのうち外胚葉に由来する毛髪、皮下脂肪、皮脂、皮膚組織などを中心に中胚葉に由来する骨、軟骨、歯牙などを交えた形の腫瘍が最も多く見られます。類皮嚢胞腫、成熟嚢胞性奇形腫、またはデルモイド ( Dermoid cyst ) などと呼ばれます。
5.卵巣のう腫の治療
腫れている卵巣が6㎝以上であれば、卵巣捻転により、卵巣壊死の恐れがあるので、一般的には手術をお勧めします。
手術を受けたくない方には、漢方でのう腫を小さくすることが出来ます。漿液性のう腫、粘液性のう腫、チョコレートのう腫、完全に消すことが出来ます。類皮のう腫についてはゆっくりと改善していくため、長く漢方を服用する必要があります。
◆関連ブログ◆
漿液性卵巣嚢腫が短期間の漢方で完治!2症例報告(2020.6)
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