2018.06.08漢方知識
熱中症予防
湿度が高い梅雨!そして梅雨明けの高温!
個人差はありますが汗をかきにくい時期で、知らないうちに体温が上がってしまうことも・・・
早め早めの対策で、すぐそこの暑い夏を少しでも快適に過ごしましょう。
熱に中る(あたる)という意味で暑熱環境によって発症するさまざまな障害の総称です。
人は内臓や筋肉の活動により体内で熱を発生
一方皮膚から熱を放散及び汗を蒸発させ熱を体外に放出
この熱収支のバランスをとることで体温は37℃前後に保たれている
↓
気温が高くなると・・・
上記の皮膚血管拡張及び発汗による熱放出がおこり、循環血漿量が減少(熱放出は、血液を材料としている)
皮膚と周囲の空気との温度差が小さくなるため熱放出が低下
気温が体温より高くなれば熱が体内に流入
湿度が高い時は、熱を逃がそうと大量の汗をかいても蒸発しにくく、熱放出の効率が低下
↓
適切な水分補給がなされないと・・・
栄養素、酸素、老廃物の出し入れが滞り、電解質不足から様々な障害が起こる(脱水症)
↓
さらに発汗が続き体液が失われると・・・
これ以上の体液の喪失を防ぐため発汗不能になり、体温調節が維持できなくなる
↓
体温がぐんぐん上がり熱中症に
1.暑い環境になれるため汗腺トレーニング
暑さに対する体温調節反応を早くするため汗線トレーニングでしましょう。
発汗が開始される深部体温の低下、多量発汗時の塩分損失の軽減、
有毛部皮膚血管拡張が開始される深部体温閾値の低下、循環血流量の増加
により熱をためにくい身体になります。
2.脱水予防
日常生活で人は1日の呼吸や汗、排尿、排便で約2.5リットルの水分を損失します。
飲料からは約1.2リットルの水分補給が必要です。(残りは食事や体内で生成される代謝水で補給)
3.無理をしない
体調が良くないときは、体温調節機能も低下しており、熱中症を引き起こす危険度が増します。
行動指針に暑さ指数*を活用しましょう。
(*暑さ指数(WBGT)は人体の熱収支に影響する気温・湿度・輻射熱を取り入れた指標でISOなど国際基準として使用されています。WBGTの情報は環境省、気象庁などから提供されています)
出典: 日常生活における熱中症予防指針(日本生気象学会Ver.3)
4.衣服による防暑対策
基本は体の表面に風を通し体から出る熱と汗をできるだけはやく放散するため工夫をしましょう。
5.住居における工夫
冷房を多用しすぎると、体温調節機能の働きが鈍くなります。なるべく室温が上がらないよう工夫しましょう。節電にもなります。
熱中症は重症度によりI度・Ⅱ度・Ⅲ度に分類されます。
重症化するスピードが非常に速いです。発症したら、経過に応じた対処が重要になります。
熱中症の犠牲者を年代別みると、乳幼児、中高生、中年層、高齢者に多いことが分かっています。
乳幼児は体温調節機能の未発達が原因。保護者の対応が大切です。
中高生はスポーツ中、中年層は仕事やスポーツ中に犠牲になることが多いのでしっかり水分と塩分をとり、決して無理しないようにしましょう。
高齢者は体温調節機能の衰え、喉の渇きを感じにくい、腎機能の低下などいろいろな原因で脱水症をおこしやすいです。よって、熱中症にもかかりやすいです。
栄養バランスの良い食事、こまめな水分補給、室内の温度管理が大切です。
脇が乾燥、口の中や唇の乾燥、食欲不振などがある場合、体内への吸収が早い経口補水液(塩分などの電解質と糖分のバランスが良好)での水分補給が必要かもしれません。
年代に関わらず、肥満の方、慢性持病のある方、寝たきりの方も熱中症を発症しやすいです。
また、服用中のお薬がある方も注意が必要です。
例えば、発汗の抑制や脱水を引き起こしやすいなどの理由から体温を上昇させやすい薬があるからです。
規則正しい生活と適確な熱中症予防により、暑い夏を乗り切りましょう!!
個人差はありますが汗をかきにくい時期で、知らないうちに体温が上がってしまうことも・・・
早め早めの対策で、すぐそこの暑い夏を少しでも快適に過ごしましょう。
熱中症とは
熱に中る(あたる)という意味で暑熱環境によって発症するさまざまな障害の総称です。
熱中症はどのようにして起こるの?
人は内臓や筋肉の活動により体内で熱を発生
一方皮膚から熱を放散及び汗を蒸発させ熱を体外に放出
この熱収支のバランスをとることで体温は37℃前後に保たれている
↓
気温が高くなると・・・
上記の皮膚血管拡張及び発汗による熱放出がおこり、循環血漿量が減少(熱放出は、血液を材料としている)
皮膚と周囲の空気との温度差が小さくなるため熱放出が低下
気温が体温より高くなれば熱が体内に流入
湿度が高い時は、熱を逃がそうと大量の汗をかいても蒸発しにくく、熱放出の効率が低下
↓
適切な水分補給がなされないと・・・
栄養素、酸素、老廃物の出し入れが滞り、電解質不足から様々な障害が起こる(脱水症)
↓
さらに発汗が続き体液が失われると・・・
これ以上の体液の喪失を防ぐため発汗不能になり、体温調節が維持できなくなる
↓
体温がぐんぐん上がり熱中症に
熱中症予防法は?
1.暑い環境になれるため汗腺トレーニング
暑さに対する体温調節反応を早くするため汗線トレーニングでしましょう。
発汗が開始される深部体温の低下、多量発汗時の塩分損失の軽減、
有毛部皮膚血管拡張が開始される深部体温閾値の低下、循環血流量の増加
により熱をためにくい身体になります。
2.脱水予防
日常生活で人は1日の呼吸や汗、排尿、排便で約2.5リットルの水分を損失します。
飲料からは約1.2リットルの水分補給が必要です。(残りは食事や体内で生成される代謝水で補給)
3.無理をしない
体調が良くないときは、体温調節機能も低下しており、熱中症を引き起こす危険度が増します。
行動指針に暑さ指数*を活用しましょう。
(*暑さ指数(WBGT)は人体の熱収支に影響する気温・湿度・輻射熱を取り入れた指標でISOなど国際基準として使用されています。WBGTの情報は環境省、気象庁などから提供されています)
出典: 日常生活における熱中症予防指針(日本生気象学会Ver.3)
4.衣服による防暑対策
基本は体の表面に風を通し体から出る熱と汗をできるだけはやく放散するため工夫をしましょう。
5.住居における工夫
冷房を多用しすぎると、体温調節機能の働きが鈍くなります。なるべく室温が上がらないよう工夫しましょう。節電にもなります。
熱中症になってしまった時の対処法は?
熱中症は重症度によりI度・Ⅱ度・Ⅲ度に分類されます。
重症化するスピードが非常に速いです。発症したら、経過に応じた対処が重要になります。
熱中症予防がとくに必要な方とは?
熱中症の犠牲者を年代別みると、乳幼児、中高生、中年層、高齢者に多いことが分かっています。
乳幼児は体温調節機能の未発達が原因。保護者の対応が大切です。
中高生はスポーツ中、中年層は仕事やスポーツ中に犠牲になることが多いのでしっかり水分と塩分をとり、決して無理しないようにしましょう。
高齢者は体温調節機能の衰え、喉の渇きを感じにくい、腎機能の低下などいろいろな原因で脱水症をおこしやすいです。よって、熱中症にもかかりやすいです。
栄養バランスの良い食事、こまめな水分補給、室内の温度管理が大切です。
脇が乾燥、口の中や唇の乾燥、食欲不振などがある場合、体内への吸収が早い経口補水液(塩分などの電解質と糖分のバランスが良好)での水分補給が必要かもしれません。
年代に関わらず、肥満の方、慢性持病のある方、寝たきりの方も熱中症を発症しやすいです。
また、服用中のお薬がある方も注意が必要です。
例えば、発汗の抑制や脱水を引き起こしやすいなどの理由から体温を上昇させやすい薬があるからです。
規則正しい生活と適確な熱中症予防により、暑い夏を乗り切りましょう!!
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