東京都のO・Mさん　37歳

治療経歴＝人工受精、体外受精3回

治療内容＝漢方、胚盤胞移植、子宮筋腫手術

患者様について

子宮筋腫6㎝あり、人工受精数回、体外受精1回で、妊娠できなかった。妊娠希望で相談に来店。
治療内容：人工授精３回、体外受精2回（クロミッド併用）、チラージン服用（ラトケ嚢胞あり）
婦人科系症状：特に異常はない
一般症状：冷え性、浮腫み

漢方治療について｜子宮筋腫の手術が先か？このまま体外受精を続けるべきか？

身体的には特に目立つ症状はなく元気で、生理前に軽度のPMS症状あり。

人工授精何回もチャレンジしましたが、うまく行かず。体外受精も2回チャレンジしましたが、良い卵が取れませんでした。
排卵誘発剤を多く服用したため、卵巣が疲れた状態にありました。

治療方針を変え、漢方で卵巣の機能を回復させ、採卵を休むことに。その同時に子宮筋腫の手術をし、再度体外受精をチャレンジすることを提案。

治療用薬：漢方煎じ薬+ホルモンバランス調整用錠剤

 

漢方服用後の経過

＜服用3ヶ月目＞
PMS症状は改善、排卵日の腹痛もなくなり、早速子宮筋腫の手術を予約しました。
＜服用8ヶ月目＞
子宮筋腫の手術無事に終わりました。手術前にホルモン剤の治療で一時生理が乱れ、PMS症状も悪化しましたが、すぐに回復。
＜服用14ヶ月目＞
採卵した４個の卵、全部胚盤胞まで分裂成功。
＜服用16ヶ月目＞
一年ぶりの移植で、着床痛を感じましたが、生理が来てしまいました。気持ちをリセットし、またチャレンジします。
＜服用17ヶ月目＞
再度のチャレンジ、無事に成功しました。

⇒妊娠9週目までの漢方服用期間：18か月

不妊漢方アドバイザー張冬先生のコメント

長期的に排卵誘発剤を使い、質が良い卵子が取れなくなるケースが良くあります。

本症例では漢方で血流を改善し、腎精（卵巣）を補い、胚盤胞まで分裂出来る卵子が多く採れました。


患者様はラトケ嚢胞があり、甲状腺ホルモンが低下している状態もありましたが、チラージン（甲状腺ホルモン）と漢方で症状が緩和されました。

原因不明の妊娠で検査を行うことで甲状腺ホルモンの異常を発見することもあります。特に基礎体温が低めの方は、積極的に甲状腺ホルモン検査も行いましょう。

不妊漢方アドバイザー　張冬（チョウトウ）

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