東京都のT・Nさん　32歳

治療経歴＝タイミング療法、体外受精3回失敗

治療内容＝漢方、ホルモン補充、体外受精成功

 

患者様について

不正出血のため、低用量ピルを10年服用。その後生理不順になり、排卵も不定期になりました。
2年前、体外受精により長女を誕生しましたが、その後、余った4個の受精卵のうち３個の移植は失敗となりました。
そこで、最後の１個での妊娠を成功させるため、相談に来られました。
二人目不妊2年
治療内容：体外受精３回
婦人科系症状：生理不順（40-50日）、不正出血
一般症状：冷え性、浮腫み、貧血

 

漢方治療について

３回連続の移植失敗があるため、まずは体を休ませ、生理不順の治療を優先しました。
その後、すでに受精卵があるので、移植周期に合わせてホルモンバランスを整え、子宮内膜を厚くさせ、着床しやすい体づくりをご提案しました。
生理不順の治療：漢方煎じ薬
移植周期の治療：周期に合わせる漢方煎じ薬+ホルモンバランス調整用錠剤
漢方服用後の経過

＜服用1ヶ月目＞

生理後13日目から漢方を飲み始めたところ、次の生理は早く来て、38日周期。
冷え性も改善。

＜服用2ヶ月目＞

漢方薬を飲み始めてから、気持ちが前向きになり元気になりました。
２回目の生理は31日周期。生理前の浮腫みや不正出血は改善。

＜服用3ヶ月目＞

３回目の生理も31日周期で、今度移植にチャレンジします。

＜服用4ヶ月目＞

胚盤胞移植で、内膜の厚さ12㎜。めでたく妊娠が確認されました。

 

⇒妊娠までの漢方服用期間：4か月

 

不妊漢方アドバイザー張冬（チョウトウ）先生のコメント

元々不正出血があったので、ホルモンバランスが悪かったと考えられます。漢方的には瘀血と血虚のことが分かります。
体質の弱さと、移植の時に行った大量の黄体ホルモン補充により、ホルモンバランスが更に崩れ、生理不順になったと考えられます。
まずはその原因を取り除くため、移植を一段見送り、先にホルモンのバランスを整えます。
そして、予測通りに一発で成功しました。
おひとりお一人ごとに状況は異なりますので、柔軟に様々な情報から判断していくことが大切だと思います。

◇担当　中国漢方医師・不妊漢方アドバイザー　張冬先生  ◇   

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