プロラクチン（英語: Prolactin）は、主に脳下垂体前葉のプロラクチン分泌細胞から分泌されるホルモンです。

主な作用

1.泌乳関連

●乳腺発達：思春期、乳管の分枝構造を発達させます。妊娠期、乳腺葉を発達させます。

●乳汁合成：グルコースの取り込みを促進し、ラクトース合成を促し、母乳を合成します。

●乳汁分泌：搾乳刺激に応じて乳汁を分泌します。

2.妊娠維持

●黄体刺激：黄体の構造と機能を維持し、プロゲステロン分泌を維持させます。排卵を抑え、子宮内膜を厚くさせます。

主な病気

高プロラクチン血症

プロラクチン分泌が過剰になり、排卵抑制や乳汁分泌などの症状が現れます。

無月経や不妊症の原因の１つです。

主な原因

●下垂体腺腫

●視床下部･下垂体障害

●薬性

●甲状腺機能低下症

甲状腺ホルモンが低下すると、プロラクチンを分泌する下垂体が刺激され、甲状腺ホルモン刺激ホルモンを放出し、その結果プロラクチンの分泌も亢進します。

それに伴い無月経となるため、生殖においては問題となります。