年末年始（2015.12.25-2016.01.02）にアメリカを訪問しました。その目的は、南京中医薬大学北米校友会成立大会及び学術大会の出席、アメリカ中医学事情の考察でした。それらについてご報告いたします。

１．南京中医薬大学北米校友会成立大会及び学術大会

南京中医薬大学北米校友会の準備委員会の要請に応じ、南京中医薬大学北米校友会成立大会及び学術大会の出席のため、12月25日に成田空港からラスベガスまで、バンクーバー、ソルトレークシティの2か所で回乗り換え、十数時間の飛行でホテルに着きました。

翌日の26日は、－2℃の冷たい風の中10分間歩いて会場のホテルに到着いたしました。

懐かしい！20-30年会っていない先生、同僚、同級生、友人に会い、お互いに熱く抱擁し、語りあって、大興奮でした。学術の討議や懇親会の歓談などは心の底まで温まりました。

写真を沢山撮りましたが、その一部を載せておりますので、ぜひご覧ください。

（南京中医薬大学北米校友会成立大会及び学術大会　2015/12/25-26　ラスベガス）

米州以外の地域（欧州・アジア・南京・北京など）の代表
（前列真ん中は南京中医薬大学胡剛校長、後列画面右より3人目許志泉）

許志泉先生の「日本漢方医学概況及び私の漢方実践」の講演風景

大会風景

懇親会風景

南京中医薬大学校長胡剛先生と筆者　懇親会会場

２．米国中医学事情考察

アメリカの中医学では針灸がメインとなります。鍼灸の資格は各州の試験に受かったら免許を貰えます。鍼灸の学校教育もあるそうです。全米には約２万人の鍼灸師がおり、その５０％近くがカリフォルニア州かニューヨーク州で治療をしている様です。

針灸治療をカバーする医療保険などがあります。そのため、保険を利用すれば個人負担額は非常に安価になり、鍼灸治療がより一層普及してきています。

中薬生薬は食品として扱われております。特に中国の中医学出身の中医師は鍼灸治療と同時に中薬をお勧めすることもあります。

私の先輩、特に婦人科中医師として有名な沈暁雄博士のクリニック
（TC Herbs & Health）を訪問しました。

沈暁雄先生のクリニック風景

（富士堂東洋医学研究所　所長　許志泉　　2015/1/14）