2015.03.20漢方知識
対症と体質の治療ができる漢方薬で花粉症を根治しましょう
毎年、花粉症でつらい時期を繰り返すあなたへ
アレルギー体質を改善する事で、花粉症の根治は可能です。
根治したい方には、ぜひ知って頂きたい事が三点あります。
1 花粉症に関する知識の勉強
2 根気よく漢方薬を服用すること
3 専門家からのアドバイスをもらうことです。
では、それぞれを説明していきましょう。
花粉症発症の仕組みが分かれば、症状の進行を阻止することができます。
花粉症の発症条件は三つのプロセスがあります。
プロセス①花粉と接触します。
プロセス②花粉との接触により体内の免疫細胞からヒスタミンなどの物質が放出されます。
プロセス③放出されたヒスタミンなどの物質は目、鼻、咽喉、皮膚などにある受容体(リセプター)に近づきます。
最終プロセス:受容体(リセプター)が反応して、目の充血、鼻水の分泌、くしゃみなど色々な生体反応が発生します。
緩和の場合:ヒスタミンなど物質が代謝され、受容体(リセプター)に届く物が少なくなって、反応も軽減します。
それぞれのプロセスを中止すると、次のステージには行けません。
なので、各予防法を見てみましょう。
プロセス①の中止対策―花粉から離れる
花粉は皮膚の弱い所、薄い所(目、鼻、喉の粘膜)に侵入しやすいので、マスク、メガネなどをつけます。首や腕に花粉が付着し、吹き出物、痒みが出る方は、さらに長袖、手袋、スカーフを着用しましょう。
プロセス②の中止対策―放出されたヒスタミンなどの物質を効率的に取り除く
体質改善により、代謝力を高めるとヒスタミンなどの物質が早めに取り除かれ、
受容体に近づく物質が少なくなります。それにより、症状が軽減されます。
漢方で進行を阻止することが期待されます。
プロセス③の中止対策―アレルギー反応を抑える
西洋薬が作用している段階です。薬が受容体を守り、ヒスタミンなどの物質が受容体に付くのを防ぎます。ただ、西洋薬を服用する事で、眠くなるなどの副作用が起こる場合もあります。そこでおすすめしたいのが漢方薬です。
漢方薬も花粉症の症状をすぐに和らげる作用があります。
一般的には花粉症の漢方薬は花粉が飛ぶ時に服用されると思われています。
それは間違いではありませんが、その結果、毎年繰り返し花粉と戦う事になります。
実はそれとは別に花粉症対策に効果のある漢方薬があります。
その薬は、直接アレルギー反応を和らげるものではありませんが、根本的な体質改善をする事で、花粉症の症状を軽くし将来的に花粉症が出ない体質にする事が可能なのです。
では、どのように治療していくのでしょうか?
ポイントは2つです。
花粉が飛んでいる時の対症療法と普段の体質療法です。
対症療法の服薬時期:花粉が飛ぶ季節
服薬目的:症状(鼻水、くしゃみなど)の改善
対策方法:①花粉から離れる服装をします。
① 薬:西洋薬は抗アレルギー剤があります。
漢方薬は小青竜湯をはじめ、色々な漢方製剤があります。
体質療法の服薬時期:花粉が飛ばない季節
服薬目的:アレルギー反応に強い身体を作ります。
対策方法:漢方薬の服用で代謝能力を高め、体質改善を目指します。
しかし、大半の方は花粉が飛ぶ時期にはきちんと薬を飲まれますが、飛ばない時期には、つらい症状が出ていない為、なかなか服薬することが続けられません。
それは理解できますが、根本的な体質改善を目指し、普段症状がない時にこそきちんと漢方を服用すれば、将来的に体が楽になります。つらい時期を思いながら、根気よく漢方を服用する事で花粉症から卒業する可能性もアップします。
なぜなら、漢方治療は個人差が非常にある治療です。
同じ花粉症の方でも、皆さんに同じ薬を使う訳ではありません。体質に合わないと、かえって症状が酷くなる場合もあります。
花粉が飛ぶ時のアドバイスが別のページにありますので、こちらを参考してください。
ここから少し専門的なお話になります。
花粉症体質を改善する生薬・「黄耆(おうぎ)」をご存知でしょうか?
黄耆を服用すると脾肺の気を補うことができます。その気が強くなるとともに、皮膚表面の保護作用も強くなります。代謝能力を高めるため、発生されたアレルギー物質を運び、分解させて、それと血管から出てしまった水分を泌尿器に送り、浮腫みが改善できます。
但し、体質に合わないと、思わぬ発疹やかゆみなどの過敏症状が現れることがあります。
更に体質と合わせて、治療効果を最大化するためには、他に配合される生薬が必要です。
汗が出やすい、胃腸が弱い方には、桂皮、芍薬、生姜など
浮腫みがひどい、肥満、怠さを感じられる方には、防已、白朮など
風邪をひきやすい方には、白朮、防風など
盗汗(寝汗)、喉が渇きやすい方には黄柏、地黄など
体力が弱い、微熱を持っている方には升麻、人参など
貧血、眠れない、多夢の方には竜眼肉、酸棗仁など
アドバイスをもらって、二人三脚で効率良く花粉症の治療をしましょう。
※富士堂漢方薬局では無料相談を実施しております、本気で花粉症を根治したい方は、ぜひ一度ご相談して下さい。
飯田橋店:電話03-6380-9964(10時~19時)休日:火・日・祝
渋谷店 :電話03-6434-1388(10時~19時)休日:月・隔週日・祝
富士堂漢方薬局 張冬
アレルギー体質を改善する事で、花粉症の根治は可能です。
根治したい方には、ぜひ知って頂きたい事が三点あります。
1 花粉症に関する知識の勉強
2 根気よく漢方薬を服用すること
3 専門家からのアドバイスをもらうことです。
では、それぞれを説明していきましょう。
1.花粉症に関する知識を勉強しましょう。
花粉症発症の仕組みが分かれば、症状の進行を阻止することができます。
花粉症の発症条件は三つのプロセスがあります。
プロセス①花粉と接触します。
プロセス②花粉との接触により体内の免疫細胞からヒスタミンなどの物質が放出されます。
プロセス③放出されたヒスタミンなどの物質は目、鼻、咽喉、皮膚などにある受容体(リセプター)に近づきます。
最終プロセス:受容体(リセプター)が反応して、目の充血、鼻水の分泌、くしゃみなど色々な生体反応が発生します。
緩和の場合:ヒスタミンなど物質が代謝され、受容体(リセプター)に届く物が少なくなって、反応も軽減します。
それぞれのプロセスを中止すると、次のステージには行けません。
なので、各予防法を見てみましょう。
プロセス①の中止対策―花粉から離れる
花粉は皮膚の弱い所、薄い所(目、鼻、喉の粘膜)に侵入しやすいので、マスク、メガネなどをつけます。首や腕に花粉が付着し、吹き出物、痒みが出る方は、さらに長袖、手袋、スカーフを着用しましょう。
プロセス②の中止対策―放出されたヒスタミンなどの物質を効率的に取り除く
体質改善により、代謝力を高めるとヒスタミンなどの物質が早めに取り除かれ、
受容体に近づく物質が少なくなります。それにより、症状が軽減されます。
漢方で進行を阻止することが期待されます。
プロセス③の中止対策―アレルギー反応を抑える
西洋薬が作用している段階です。薬が受容体を守り、ヒスタミンなどの物質が受容体に付くのを防ぎます。ただ、西洋薬を服用する事で、眠くなるなどの副作用が起こる場合もあります。そこでおすすめしたいのが漢方薬です。
漢方薬も花粉症の症状をすぐに和らげる作用があります。
2.根気よく漢方薬を服用しましょう
一般的には花粉症の漢方薬は花粉が飛ぶ時に服用されると思われています。
それは間違いではありませんが、その結果、毎年繰り返し花粉と戦う事になります。
実はそれとは別に花粉症対策に効果のある漢方薬があります。
その薬は、直接アレルギー反応を和らげるものではありませんが、根本的な体質改善をする事で、花粉症の症状を軽くし将来的に花粉症が出ない体質にする事が可能なのです。
では、どのように治療していくのでしょうか?
ポイントは2つです。
花粉が飛んでいる時の対症療法と普段の体質療法です。
対症療法の服薬時期:花粉が飛ぶ季節
服薬目的:症状(鼻水、くしゃみなど)の改善
対策方法:①花粉から離れる服装をします。
① 薬:西洋薬は抗アレルギー剤があります。
漢方薬は小青竜湯をはじめ、色々な漢方製剤があります。
体質療法の服薬時期:花粉が飛ばない季節
服薬目的:アレルギー反応に強い身体を作ります。
対策方法:漢方薬の服用で代謝能力を高め、体質改善を目指します。
しかし、大半の方は花粉が飛ぶ時期にはきちんと薬を飲まれますが、飛ばない時期には、つらい症状が出ていない為、なかなか服薬することが続けられません。
それは理解できますが、根本的な体質改善を目指し、普段症状がない時にこそきちんと漢方を服用すれば、将来的に体が楽になります。つらい時期を思いながら、根気よく漢方を服用する事で花粉症から卒業する可能性もアップします。
3.最後には専門家からアドバイスをもらいましょう
なぜなら、漢方治療は個人差が非常にある治療です。
同じ花粉症の方でも、皆さんに同じ薬を使う訳ではありません。体質に合わないと、かえって症状が酷くなる場合もあります。
花粉が飛ぶ時のアドバイスが別のページにありますので、こちらを参考してください。
ここから少し専門的なお話になります。
花粉症体質を改善する生薬・「黄耆(おうぎ)」をご存知でしょうか?
黄耆を服用すると脾肺の気を補うことができます。その気が強くなるとともに、皮膚表面の保護作用も強くなります。代謝能力を高めるため、発生されたアレルギー物質を運び、分解させて、それと血管から出てしまった水分を泌尿器に送り、浮腫みが改善できます。
但し、体質に合わないと、思わぬ発疹やかゆみなどの過敏症状が現れることがあります。
更に体質と合わせて、治療効果を最大化するためには、他に配合される生薬が必要です。
汗が出やすい、胃腸が弱い方には、桂皮、芍薬、生姜など
浮腫みがひどい、肥満、怠さを感じられる方には、防已、白朮など
風邪をひきやすい方には、白朮、防風など
盗汗(寝汗)、喉が渇きやすい方には黄柏、地黄など
体力が弱い、微熱を持っている方には升麻、人参など
貧血、眠れない、多夢の方には竜眼肉、酸棗仁など
アドバイスをもらって、二人三脚で効率良く花粉症の治療をしましょう。
※富士堂漢方薬局では無料相談を実施しております、本気で花粉症を根治したい方は、ぜひ一度ご相談して下さい。
飯田橋店:電話03-6380-9964(10時~19時)休日:火・日・祝
渋谷店 :電話03-6434-1388(10時~19時)休日:月・隔週日・祝
富士堂漢方薬局 張冬
Category
Archive
- 2024年9月
- 2024年8月
- 2024年7月
- 2024年6月
- 2024年5月
- 2024年4月
- 2024年3月
- 2024年2月
- 2024年1月
- 2023年12月
- 2023年11月
- 2023年10月
- 2023年9月
- 2023年8月
- 2023年7月
- 2023年6月
- 2023年5月
- 2023年4月
- 2023年3月
- 2023年2月
- 2023年1月
- 2022年12月
- 2022年11月
- 2022年10月
- 2022年9月
- 2022年8月
- 2022年7月
- 2022年6月
- 2022年5月
- 2022年4月
- 2022年3月
- 2022年2月
- 2022年1月
- 2021年12月
- 2021年11月
- 2021年10月
- 2021年9月
- 2021年8月
- 2021年7月
- 2021年6月
- 2021年5月
- 2021年4月
- 2021年3月
- 2021年2月
- 2020年11月
- 2020年10月
- 2020年9月
- 2020年8月
- 2020年7月
- 2020年6月
- 2020年5月
- 2020年4月
- 2020年3月
- 2020年2月
- 2020年1月
- 2019年12月
- 2019年11月
- 2019年10月
- 2019年9月
- 2019年8月
- 2019年7月
- 2019年6月
- 2019年5月
- 2019年4月
- 2019年3月
- 2019年2月
- 2019年1月
- 2018年12月
- 2018年11月
- 2018年10月
- 2018年9月
- 2018年8月
- 2018年7月
- 2018年6月
- 2018年5月
- 2018年3月
- 2018年2月
- 2018年1月
- 2017年11月
- 2017年6月
- 2017年5月
- 2017年4月
- 2017年3月
- 2017年2月
- 2017年1月
- 2016年10月
- 2016年6月
- 2016年4月
- 2016年3月
- 2016年2月
- 2016年1月
- 2015年12月
- 2015年11月
- 2015年10月
- 2015年6月
- 2015年3月
- 2015年2月
- 2014年7月
- 2014年3月
- 2013年12月
- 2013年8月
- 2012年12月
- 2012年10月