今日スーパーでまた山うどを買いました。3月には春野菜の一種山うどの旬ですね。

山うどは中国であまり見たことがないです。だいぶ前に一回買って試して作ったら、独特の香りと苦味があって美味しかったです。その味と香り､その歯ざわりは非常に食欲をそそるのですね。それから山うどは我が家に親しまれた野菜として、毎年春に食卓に欠かせない一品となりました。

 

最初に山うどを買ったときに、袋の裏にレシピが付いたので、「洗ってから、皮と白身と穂を分けて料理する。皮は千切りにしてきんぴらにする、中身はスライスしてマヨネズとあえる、穂の部分は天麩羅にする」と書いていました。その通りで試したことがあります。今日は時間がないので、全部薄く切って油揚げと人参や長葱（少々）一緒に炒めました。調味料は昆布つゆとみりんだけでした。強火で一気に火を通して歯触りを残すのがポイントでしょう。

また漢方生薬の話になります。実はやまうども漢方薬です。名前は独活（山うどの根茎）です。鎮痛や解毒の作用があり、多くの方剤に使われています。皮膚炎、皮膚アレルギー、かぶれなどによく使われる十味敗毒湯（じゅうみはいどくとう）や、高齢者の腰痛、下肢痛、痺れ、足元虚弱などに効く独活寄生丸（どっかつきせいがん）などに独活が含まれています。

そう言えば、最近の研究によると、新鮮な山うどは美容にもよさそうです。日焼けによるメラニン産生の抑制などの効果があると言われていますよ。また、うどに含んでいる成分のジテルペンアルデヒドは血液循環をよくし、疲労回復に効果があるといわれています。

書いているうち、また、古人の医食同源の知恵に感銘する次第です。

富士堂漢方薬局　袁