2013年4月25日から5月5日まで、当富士堂東洋医学研究所所長・許志泉は母校である南京中医薬大学に招かれ、学術講演を行いました。その際、故郷の泰州興化市に帰省し、そこにお住まいの方々に無料で診察を施しました。

 

1.大学訪問・講演

4月25日15時半、南京禄口空港に到着、すぐに南京中医薬大学に直行。

講演は私の恩師である黄煌教授の挨拶後から始まり、当日の出席者は200名ほどでした。



今回の講演の題は「追求極真方薬,感動人生(方薬を極め、人生に彩りを。-漢方実践録-)」であり、下記の５点から東洋医学について発表しました。

• 形式知・暗黙知


• 証とは何か？


• 全科総合診察力


• 方薬を軸とした学問体系


• 患者のよりよい未来へ

私の臨床経験や症例、富士堂での臨床集計を交えての講演であり、黄煌教授との対談もあり、深い討論の場を設けることができました。





講演は2時間にわたり、終了後は学生たちの様々な質問に答えました。

 

2.実家にてボランティア診察

大学3年生の夏休みの帰省のときから、里帰りの度に人々に無料で診察を施してきました。今回も大勢の患者さんがいらっしゃいました。漢方医学だからこそ、場所を選ばず、一人一人へのオーダーメイド医療が実現できます。





 

3.研究および議論

その後は方剤学の教授である張民慶先生を訪ね、方剤学研究「諸病源候論(中国隋の医家，巣元方らが610年ごろに煬帝の勅令のもと編纂された著作)」や臨床診察、腫瘍処方などについて幅広く議論を交わしました。



 

4.大学風景

(南京中医薬大学図書館)


(大学時代の同級生であり現栄養学教授の施先生(中央)と文献研究をされている陳さん(右)とともに)