Treatment病状別漢方治療

- がん(悪性腫瘍)の症状と漢方治療
- 1.がん(悪性腫瘍)を漢方薬で治療する理由
がん(悪性腫瘍)の診断を受けた方、またはしこりや腫れ物に気づいて「もしかしたら癌(がん)なのでは…」と不安を抱く方は少なくありません。がんの初期症状は部位によって異なりますが、原因不明の体重減少・長引く疲労感・微熱・しこり・出血・慢性的な咳や声のかすれ・治りにくい傷や口内炎などが代表的な兆候です。
初期は無症状のことも多いため、気になる変化があれば早めの受診が重要です。現代の西洋医学では、手術、化学療法(抗がん剤)、放射線療法などの標準治療が主流となっていますが、それらの治療と並行して、または治療期間外などに単独で漢方治療を選択される方も増えています。
がん治療における漢方薬の役割は、単にステージごとの症状を緩和させるだけにとどまらず、免疫力の向上、抗がん作用、副作用の軽減、QOL(生活の質)の向上、さらには再発予防まで多岐にわたります。がんの種類や進行度、個人の体質に応じて、オーダーメイドの漢方治療を行うことで、より効果的な治療が期待できます。
がんのステージ区分(大腸がん)
ステージ0(0期):がんが粘膜内にとどまる
ステージ1(Ⅰ期):がんが固有筋層にとどまる
ステージ2(Ⅱ期):がんが固有筋層の外まで浸潤している
ステージ3(Ⅲ期):リンパ節移転がある
ステージ4(Ⅳ期):血行性転移(肝転移、肺転移)または腹膜播種がある
■よくあるご相談内容
富士堂では、がん治療に関して例えば以下のような様々なご相談に対し、漢方治療によるサポートを行ってまいりました:
治療前・診断時のご相談
・しこりや腫れ物が見つかり、がんの可能性について不安を感じている
・検査結果待ちの期間中に何かできることがあるか知りたい
・手術前に体力をつけたい、免疫力を高めたい
標準治療中のご相談
・抗がん剤の副作用(食欲不振、吐き気、倦怠感、手足のしびれ)を軽減したい
・放射線治療による皮膚炎や口内炎を改善したい
・白血球数の減少を改善し、治療を継続したい
・手術後の回復を早めたい
治療後・経過観察中のご相談
・再発予防のために体質改善や免疫機能の向上を図りたい
・治療後の体力回復、体調管理をしたい
・定期検査の腫瘍マーカー値が気になる
進行がん・末期がんのご相談
・痛みを和らげたい
・食欲を改善し、体力を維持したい
・少しでも長く、質の良い生活を送りたい
今回はその中でも特にご相談の多い以下の4項目と実際の症例などについて解説いたします。(タップで各項目へ)
- 1. がん(悪性腫瘍)を漢方薬で治療する理由
- 2. がん(悪性腫瘍)に対する富士堂の漢方治療の特徴
- 3. 症状別:漢方治療アプローチ
- ➤3-1. 癌の進行を抑制したい
- ➤3-2. 抗がん剤や放射線治療の副作用を軽減したい
- ➤3-3. 再発予防・免疫強化
- ➤3-4. 末期がんにともなう消耗状態の緩和と生活の質の向上
- 4. 実際の症例
- 5. 富士堂の漢方が選ばれる理由
- 6. ご相談・カウンセリングの流れ
- 7. がん(悪性腫瘍)でお悩みの方へ 〜富士堂からのメッセージ〜
2.がん(悪性腫瘍)に対する富士堂の漢方治療の特徴
1. 難病治療を強みとした豊富な経験と知識
一般的な漢方治療では「生活の質の向上のサポート」程度の相談にとどまることが多いのが現状です。しかし、富士堂では難病治療を強みとした長年の経験により、がん治療における漢方薬の可能性を最大限に引き出す、より専門的で深掘りした漢方相談・治療を提供いたします。
2. 西洋医学との連携を重視した治療プラン
病院での標準治療(手術、化学療法、放射線療法)との相互作用を十分に考慮し、安全かつ効果的な漢方治療プランを立案します。また、必要に応じて主治医との連携も重視し、総合的な治療アプローチをサポートします。
3. 個人の病状に応じたオーダーメイド処方
がんの種類、進行度、治療歴、体質、現在の症状など、一人ひとりの状況を詳細に把握し、その方に最適な漢方処方を調合します。既製の漢方薬にとどまらず、生薬の組み合わせから調整する本格的な漢方治療を行います。
4. 継続的なフォローアップ体制
がん治療は経過が長期に及ぶことが多く、体調や副作用の変化も段階的に現れます。当薬局では、定期的な問診を通じて全身状態や治療反応を丁寧に評価し、その都度の病態に応じて生薬の組み合わせや用量を細かく調整していきます。こうした継続的なフォローアップを通じて、一人ひとりの体調や治療経過に丁寧に寄り添いながら、その時点で最も安定した状態を保てるよう、最適な処方提案を重ねてまいります。
3.症状別:漢方治療アプローチ
1. 癌の進行を抑制したい
癌の進行抑制は、患者さまとご家族にとって最も重要な治療目標の一つです。富士堂漢方薬局では、現代の癌治療において漢方薬が果たすさまざまな役割を理解し、免疫機能の向上と腫瘍増殖の抑制を目指した専門的な漢方治療を提供しています。
癌の進行には、腫瘍細胞の増殖・転移・血管新生などの複雑なメカニズムが関与していますが、これらに対して漢方では「正気を補い、邪気を祛る」という基本的な治療方針で対応します。正気とは生体の免疫力や自然治癒力を指し、邪気とは癌細胞や炎症反応を含む病的な状態を表します。
①漢方医学における癌進行抑制の考え方
漢方医学では、癌の進行を単なる腫瘍の拡大としてではなく、全身の免疫バランスの破綻と捉えます。癌細胞が増殖する背景には、体内の気血の循環不良、免疫監視機能の低下、慢性的な炎症状態、栄養代謝の異常などが複雑に関与していると考えられます。
これらの要因に丁寧に働きかけることで、癌細胞の増殖や転移のリスクを抑えることを目指した治療が可能になります。富士堂では、患者さま一人ひとりの体質や癌の種類・進行度を丁寧に見極めながら、西洋医学との併用も視野に入れた、個別性の高い漢方治療を行っています。
②癌進行抑制のための漢方治療
富士堂では、詳細な問診に加え、舌診・脈診・腹診など漢方的な診察法を用いて、患者さまの全身状態を総合的に評価します。加えて、血液検査など病院での検査結果も重要な情報となりますので、可能であればご持参ください。
そのうえで、免疫賦活作用や抗腫瘍作用が報告されている生薬も活用しながら、現在の体調や治療状況に即した処方を慎重に構築し、がんの進行抑制と体調の維持をめざしていきます。
▼体質・症状別の 主な処方例 ※あくまでも一例です
■免疫力の維持・向上を目指し、がん細胞への免疫反応を後押しするタイプ
→ 体の免疫監視機能を強化し、癌細胞の増殖を抑制することを目的とした処方を用います。体力の維持・向上も重要な要素となります。
処方例: 十全大補湯、人参養栄湯、補中益気湯、八味地黄丸、六味地黄丸
■血行を整え、湿潤・転移リスクに配慮するタイプ
→ 血流の滞りを整えることで、体内環境を改善し、癌細胞の浸潤や転移を受けにくい状態を目指す処方を検討します。漢方では、血管の過剰な新生や慢性的なうっ血が、進行の一因となると捉えることもあり、その調整も重視されます。
処方例:冠心逐瘀丹、 桂枝茯苓丸、当帰芍薬散、加味逍遙散、疎経活血湯
■抗腫瘍作用のある生薬を中心としたタイプ
→ 抗がん作用が報告されている生薬を組み合わせ、腫瘍の増殖抑制を図ります。体質に応じた調整が不可欠です。
主要生薬例: 白花蛇舌草、半枝蓮、莪朮、霊芝、冬虫夏草
これらの処方は、西洋医学のがん治療と併用することも可能です。富士堂では、患者さまの治療経過を細かく観察し、必要に応じて処方の調整を行いながら、癌の進行抑制をサポートいたします。
2. 抗がん剤や放射線治療の副作用を軽減したい
抗がん剤治療や放射線治療は、癌治療において重要な役割を果たしますが、同時に様々な副作用を引き起こし、患者さまの生活の質を大きく損なう可能性があります。 富士堂漢方薬局では、これらの副作用をできるだけ軽減し、治療を継続できる体調の維持や回復をサポートする専門的な漢方治療を提供しています。
漢方薬は、抗がん剤の副作用対策において相性が良く、比較的安全に使用できることも大きな強みです。様々な副作用に対して、個々の症状や体質に合わせた処方が可能で、治療のつらさを和らげ、前向きに治療を続けていくための助けになります。
①漢方医学における副作用軽減の考え方
漢方では、抗がん剤や放射線による副作用を「正気の損傷」と「邪毒の蓄積」と考えます。正気とは生体の防御機能や回復力を指し、邪毒とは治療によって体内に蓄積した有害物質や炎症反応を表します。
治療による副作用は、消化吸収機能の低下、血液生成機能の障害、神経系の損傷、皮膚・粘膜の炎症など、全身の多臓器にわたって現れます。これらの症状に対して、漢方では対症療法のみならず、全身の調和を回復させる根本的なアプローチを重視します。
②副作用軽減のための漢方治療
富士堂では、現在受けている治療内容、出現している副作用の種類と程度、患者さまの体質や体力状態などを詳細に評価し、個別性の高い漢方治療を提供しています。
▼体質・症状別の 主な処方例 ※あくまでも一例です
■消化器症状(吐き気・嘔吐・食欲不振)
→ 胃腸の機能を回復させ、消化吸収力を改善することで、栄養状態の維持を図ります。
処方例: 香砂六君子湯、小半夏加茯苓湯、半夏厚朴湯、人参湯 、柴胡桂枝湯
■口内炎・粘膜炎
→ 粘膜の炎症を鎮め、組織の修復を促進します。抗炎症作用と組織再生作用を持つ生薬を組み合わせます。
処方例: 半夏瀉心湯、黄連湯、甘草湯、桔梗湯 、白虎加人参湯、衛益顆粒
■下痢・便秘の改善
→ 腸の蠕動リズムを正常化し、水分代謝を調整します。症状に応じて止瀉剤や緩下剤を使い分けます。
処方例: (下痢)人参湯、真武湯、半夏瀉心湯/(便秘)大建中湯 、麻子仁丸、温脾湯
■手足のしびれ・神経障害の改善
→ 神経の栄養を改善し、血行を促進することで、しびれや痛みを軽減します。
処方例: 牛車腎気丸、独活寄生湯、附子理中湯、疎経活血湯、桂枝加苓朮附湯
■全身倦怠感・疲労の改善
→ 気血を補い、エネルギー代謝を改善することで、体力の回復を図ります。
処方例: 十全大補湯、人参養栄湯、補中益気湯、八味地黄丸
■皮膚炎・皮膚乾燥の改善
→ 皮膚の炎症を鎮め、保湿機能を改善します。内服薬と外用薬を組み合わせることもあります。
処方例: 消風散、当帰飲子、温清飲、荊芥連翹湯、十味敗毒湯
これらの処方により、抗がん剤や放射線治療を継続しながら、副作用を最小限に抑えることが可能となります。富士堂では、治療の経過を細かく観察し、副作用の変化に応じて処方を調整し、患者さまの治療継続をサポートいたします。
3. 再発予防・免疫強化
癌治療後の再発予防は、患者さまにとって最も重要な課題の一つです。手術、抗がん剤治療、放射線治療などの積極的治療が終了した後も、微小な癌細胞が残存している可能性があり、これらが再び増殖して再発や転移を引き起こすリスクがあります。
再発予防において重要なのは、体の免疫監視機能を高めて癌細胞の増殖を抑えること、全身の代謝機能を改善して癌が発生しにくい体内環境を整えること、ストレス耐性を高めて精神的な安定を保つことなどが挙げられます。富士堂漢方薬局では、これらの要素を総合的に整えることで、長期的な健康維持と再発予防に向けた体づくりを、専門的な視点から丁寧にサポートいたします。
①漢方医学における再発予防の考え方
漢方では、癌の再発を防ぐために「正気を補い、邪気を祛る」という基本方針のもと、免疫機能の強化(扶正)と体内環境の浄化(祛邪)を同時に行います。ここでいう正気や邪気は決してスピリチュアルなものではなく、まだ現代ほど病気のメカニズムが科学的に解明されていなかった時代に作られた用語です。正気とは生体の自然治癒力や免疫機能を指し、邪気とは癌細胞や炎症反応、代謝異常などを表します。
治療後の体は、手術や抗がん剤治療の影響により気血が消耗し、免疫機能が低下した状態にあります。この状態を改善するためには、消化吸収機能の回復、血液生成機能の正常化、神経系の調整、ホルモンバランスの安定化など、多角的なアプローチが大切です。
②再発予防・免疫強化のための漢方治療
富士堂では、治療歴や現在の体調、生活環境、ストレスの状況などを総合的に評価し、がんの再発予防や免疫力の維持・強化を視野に入れた、個別性の高い漢方治療をご提案しています。
また、定期的にお身体の変化を丁寧に確認しながら、処方内容を適宜見直すことで、無理のないかたちで長期的な健康の維持と再発予防を目指してまいります。
▼体質・症状別の 主な処方例 ※あくまでも一例です
■手術後の体力回復・免疫機能向上を図るタイプ
→ 手術による体力消耗を回復し、免疫機能の強化につなげます
処方例: 十全大補湯、人参養栄湯、補中益気湯、八味地黄丸
■抗がん剤治療後の体質改善・解毒促進タイプ
→ 抗がん剤による体内蓄積物質の排出を促進し、正常な代謝機能を回復させます。
処方例: 五苓散、茵蔯蒿湯、荊芥連翹湯、黄連解毒湯
■消化機能改善・栄養吸収促進タイプ
→ 消化吸収機能を改善し、栄養状態を向上させることで、免疫機能の基盤を強化します。
処方例: 六君子湯、香砂六君子湯、参苓白朮散、人参湯
■ストレス軽減・精神安定化タイプ
→ 精神的ストレスを軽減し、自律神経の調整を図ることで、免疫機能の安定化を目指します。 処方例: 加味逍遙散、抑肝散加陳皮半夏、甘麦大棗湯、柴胡加竜骨牡蛎湯
■血行改善・代謝促進タイプ
→ 血液循環を改善し、代謝機能を向上させることで、癌細胞の増殖を抑制しやすい体内環境を作ります。
処方例: 冠心逐瘀丹、桂枝茯苓丸、当帰芍薬散、疎経活血湯
■抗腫瘍作用のある生薬を活用した再発予防の後押し
→ 抗腫瘍作用が報告されている生薬を組み合わせ、微小癌細胞の増殖抑制を後押しします
主要生薬: 白花蛇舌草、半枝蓮、莪朮、霊芝、冬虫夏草
これらの処方は、患者さまの体質や治療歴に応じて個別に調整され、長期間にわたって安全に服用できるよう配慮してきます。富士堂では、定期的な体調評価を通じて処方の最適化を行い、再発予防と健康維持をサポートいたします。
4. 末期がんにともなう消耗状態の緩和と生活の質の向上
末期がんの状態では、延命治療とともに、残された時間をより快適に過ごすことができるよう、症状の緩和と生活の質(QOL)の改善が最優先となります。富士堂漢方薬局では、このような状況にある患者さまとご家族に対して、漢方薬による包括的な緩和治療を提供し、尊厳ある最期を迎えるためのサポートを行っています。
ご本人がご来店できない場合でも、オンライン相談やご家族からのご相談など、状況に応じて柔軟に対応いたします。
①漢方医学における末期がんの考え方
漢方では、末期がんの状態を「正気の極度の虚弱」と「邪気の極度の充満」として理解します。この段階では、根本的な治療よりも、残された体力を最大限に活用し、苦痛を和らげることに重点を置いた治療方針を立てます。
具体的には、消化機能のサポート、呼吸機能の改善、疼痛の緩和、精神的な安定、浮腫の軽減、睡眠の質の向上などを目標とし、患者さまができる限り快適に過ごせるよう配慮します。また、ご家族の精神的負担を軽減することも重要な要素となります。
②末期がんの漢方治療
富士堂では、患者さまの現在の状態、苦痛の程度、残された体力、ご家族の希望などを総合的に評価し、個別性の高い漢方治療を提供します。また、急な体調変化にも対応できるよう、柔軟な処方調整を行っていきます。
▼体質・症状別の 主な処方例 ※あくまでも一例です
■食欲不振・消化不良の改善
→ 負担の少ないかたちで、無理なく栄養を取り入れられるよう、消化のはたらきをやさしく支えていきます。
処方例: 六君子湯、香砂六君子湯、人参湯、安中散
■呼吸困難・咳嗽の軽減
→ 呼吸機能を改善し、咳や痰を軽減することで、呼吸の苦痛を和らげます。
処方例: 麦門冬湯、半夏厚朴湯、神秘湯、清肺湯
■全身倦怠感・極度の疲労感の改善
→ 現在の体力や体調に合わせて無理のないかたちで身体の働きを整え、日常生活を少しでも楽に送れるよう支えていきます。
処方例: 十全大補湯、人参養栄湯、補中益気湯、生脈散(麦味参)、清暑益気湯
■疼痛の緩和
→ 癌性疼痛を和らげ、安らかな時間を過ごせるようサポートします。
処方例: 疎経活血湯、芍薬甘草湯、桂枝加苓朮附湯、牛車腎気丸
■浮腫・腹水の軽減
→ 体内の水分バランスを調整し、浮腫や腹水による不快感を軽減します。
処方例: 五苓散、猪苓湯、防己黄耆湯、真武湯 、分消湯
■精神的不安・抑うつの改善
→ 精神的な苦痛を和らげ、心の平安を得られるようサポートします。
処方例: 甘麦大棗湯、抑肝散加陳皮半夏、柴胡加竜骨牡蛎湯、帰脾湯
■睡眠障害の改善
→ 安らかな睡眠を確保し、体力の回復と精神的な安定を図ります。
処方例: 酸棗仁湯、甘麦大棗湯、加味温胆湯、加味帰脾湯
これらの処方は、患者さまの体調や症状の変化に応じて柔軟に調整し、最期まで尊厳を保ちながら過ごせるよう配慮させていただきます。
富士堂では、患者さまとご家族に寄り添いながら、漢方薬による緩和ケアを通じて、限られた時間の中でも可能な限り良好なQOL(生活の質)が保てるよう、丁寧にサポートいたします。
4. 実際の症例
79歳 睡眠薬なしでは眠れない、抗生物質使用後の不調を治療|漢方体験談
胃がんの手術(内視鏡)をうけた70歳女性の患者様。手術後にピロリ菌除菌薬を服用してから体調が悪くなり発疹も出てしまい、抗生物質を服用したところ増々増悪してしまいました。病院から痛み止め、睡眠薬を処方されたものの胃まで痛み、眠れなくなった方の症例です。
■併せて読みたいがんと漢方治療に関する記事
>>癌と漢方1:がんの現状・原因・分類
>>癌と漢方2:がんの予防と再発防止(症例付き)
>>癌と漢方3:正気と邪毒から悪性腫瘍を考える
5. 富士堂の漢方が選ばれる理由
1. オーダーメイドの漢方治療
「煎じ薬を試したいけど自分で煎じられるの?」
「忙しいから手軽に飲める顆粒剤がいい」
「日常生活でも気を付けることってある?」
ご来店いただく患者様は様々な悩みや不安を抱えています。富士堂の漢方相談では、病状や体質を丁寧に確認し、あなたに合った「証(しょう、=漢方を選ぶ根拠)」を見極めます。
初回相談は約1時間。体調のことだけでなく、経済面や精神的な不安も遠慮なくご相談ください。経験豊富な中医師・薬剤師が、生活アドバイスも含めた総合的なサポートを行います。
2. 豊富な臨床経験
富士堂に在籍するスタッフは中医師から薬剤師まで漢方の専門家でありながら、西洋医学の知識も豊富にもつスペシャリストで、毎年7,000名以上の患者様にご相談いただいています。
毎月の社内勉強会や毎週の症例ディスカッションを通じて、常に知識・技術を磨き、皆様の健康に最適な治療をご提供できるよう努めています。
3. 安全性を重視
皆様が安心・安全に漢方をご利用いただけるように以下のことを特に重視しております。
1.方証医学に基づいた、根拠のある漢方相談を徹底
時間を惜しまずに漢方相談を行い、服用後のフォローにも努め、副作用の予防や、効果の確認などに努めます。
2.信頼できるメーカーからのみの仕入れ
使用する生薬はすべて国内の大手漢方メーカー(ウチダ和漢薬・栃本天海堂・高砂薬業・イスクラ産業・クラシエ薬品)から仕入れています。海外からの直輸入は行いません。
3.厳格な品質管理
生薬はすべて原植物の確認、理化学試験、重金属・ヒ素・残留イオウの管理・経験的鑑別、残留農薬管理、微生物検査をクリアした安全なものです。
4. オンライン相談・宅配対応
富士堂では、LINE・WeChat・Teamsなどのビデオ通話ツールによるオンライン相談も可能です。漢方薬は店頭受け取りのほか、ご自宅への発送も承っています。忙しい方や遠方・海外にお住まいの方でも、安心してご利用いただけます。
オンライン相談について詳しくはこちら
6. ご相談・カウンセリングの流れ
漢方薬を受け取るまでの流れは以下のようになります。
ご予約➤ご相談➤漢方薬の選定➤ご確認・お会計➤調剤・お渡し(発送)
詳しくはこちらをご覧くださいませ。
漢方薬は、一人ひとりの体質や体調、生活環境、そしてその方をとりまく背景によって、必要な処方が大きく異なります。そのため富士堂漢方薬局では、最初に丁寧なカウンセリングを行い、現在のお困りの症状だけでなく、これまでの経過や生活習慣、ストレス要因なども含めて総合的に把握することを大切にしています。
ご相談は予約優先制で、個室にてプライバシーに配慮した落ち着いた環境の中、ゆっくりとお話を伺います。初回のカウンセリングでは、漢方医学に基づく「四診(望診・聞診・問診・切診)」をもとに、舌の状態、脈、腹部の緊張や冷えの有無なども丁寧に確認します。
また、西洋医学的な視点も大切にしており、血液検査や画像検査の結果がある場合には、それらも参考にしながら総合的に判断します。まずはお気軽にご相談ください。
■漢方相談予約・お問合せ>>「お問い合わせ(LINE,WeChat,メールフォーム)」
■オンライン相談について詳しくはこちら>>「オンライン漢方相談|来店なしでお薬お届け」
7.がん(悪性腫瘍)でお悩みの方へ 〜富士堂からのメッセージ〜
がんという病気は、身体的なつらさだけでなく、先の見えない不安や治療に伴う心の負担など、さまざまな苦しみを伴います。「治療を続けられるか不安」「再発が怖くて眠れない」といった声も少なくありません。
富士堂漢方薬局には、治療中の方だけでなく、治療後の不調や不安を抱える方、ご家族の方まで、幅広い方々がご相談に訪れています。
当薬局では、難病治療を強みとしてきた豊富な経験と知識をもとに、標準治療との併用や副作用の軽減、免疫力の維持、再発予防、QOL(生活の質)の向上など、がんのあらゆる段階における漢方の可能性を追求しています。同じ「がん」という病名でも、症状や背景は人それぞれ異なるため、丁寧なカウンセリングを通して一人ひとりに最適な処方をご提案しています。
そして何よりも、「話してよかった」「気持ちが少し楽になった」と感じていただけるような、温かく落ち着いた相談の場づくりを大切にしています。
がん治療と向き合う日々の中で、少しでも安心して過ごせる時間を取り戻すために。あなたの心と体に本気で寄り添い、全力でサポートいたします。
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