Treatment病状別漢方治療

- 自己免疫疾患・難病・原因不明疾患
- 1.自己免疫疾患・難病・原因不明疾患を漢方薬で治療する理由
富士堂では、自己免疫疾患・膠原病・難病治療を漢方・西洋医学両方の専門分野として長年研究し、実践を重ねてきた豊富な経験があります。当店代表の許志泉は、南京中医薬大学において助手・講師に従事したのち、来日し、順天堂大学医学部・膠原病リウマチ内科学に入局、医学博士を取得いたしました。漢方医学と西洋医学の両面から免疫性疾患・膠原病分野を深く研究してきた経歴を持ちます。漢方治療の中でも特に難しいとされるこの分野において、開業当初から数多くの患者様と真摯に向き合い、症状の改善や生活の質の向上を実現してまいりました。
当店には、関節リウマチ(RA)・シェーグレン症候群(SS)・全身性エリテマトーデス(SLE)・慢性疲労症候群(CFS)・円形脱毛症・強皮症・ベーチェット病・血管炎症候群・筋炎といった、免疫性疾患・膠原病・自己免疫疾患や指定難病に関するご相談を東京都内・近郊はもちろん、全国から数多くお寄せいただいています。
これらの症状でお悩みの方の多くは、「病院で検査を受けても異常が見つからない」「病名はついても根本的な治療法がなく、ステロイド薬や生物学的製剤などの対症療法に留まっている」「副作用が辛く薬を減らしたい」「治らないという現実を受け入れることへの深い絶望感」「健康だった頃の自分を取り戻したい」といった、言葉にできないほどの辛いお気持ちを抱えていらっしゃいます。
■よくあるご相談内容
関節リウマチ、シェーングレン症候群、全身性エリテマトーデス(SLE)、潰瘍性大腸炎、クローン病、強皮症(全身性強皮症)、多発性筋炎・皮膚筋炎、ベーチェット病、IgG4関連疾患、IgA腎症、間質性膀胱炎、慢性膵炎(原因不明型)、重症筋無力症、ギラン・バレー症候群、慢性疲労症候群(ME/CFS)、難治性めまい、円形脱毛症(全頭型・汎発型)、全身脱毛症、難治性アトピー性皮膚炎、眼球使用困難症候群(PDES)、舌痛症、原因不明の微熱・倦怠感、不明熱症候群、慢性炎症体質など。
今回はその中でも特にご相談の多い以下の5項目と実際の症例などについて解説いたします。(タップで各項目へ)
- 1. 自己免疫疾患・難病・原因不明疾患を漢方薬で治療する理由
- 2. 自己免疫疾患・難病・原因不明疾患に対する富士堂の漢方治療の特徴
- 3. 症状別:漢方治療アプローチ
- ➤3-1. 関節リウマチ
- ➤3-2. ドライマウス(口のかわき・口腔乾燥)・ドライアイ(目のかわき)・シェーグレン症候群
- ➤3-3. 全身性エリテマトーデス(SLE)
- ➤3-4. 円形脱毛症
- ➤3-5. 慢性疲労症候群(感染症後の倦怠感も含む)
- 4. 実際の症例
- 5. 富士堂の漢方が選ばれる理由
- 6. ご相談・カウンセリングの流れ
- 7. 自己免疫疾患・難病・原因不明疾患をお持ちの方へ 〜富士堂からのメッセージ〜
2.自己免疫疾患・難病・原因不明疾患に対する富士堂の漢方治療の特徴
これらの免疫性疾患・膠原病・自己免疫疾患や難病は、免疫システムの異常、慢性炎症、自律神経の乱れ、ストレス、遺伝的要因など、複数の要因が複雑に絡み合って発症することが多いとされています。そのため、症状の現れている部位だけでなく、全身の免疫バランスや体質を総合的に診ながら整えていく漢方治療が、根本的な改善への道筋となる場合が少なくありません。
さらに、富士堂では長年にわたる豊富な治療経験から、例えば以下のような西洋医学では対応困難なケースにも改善実績を重ねてまいりました:
複合的な不調への総合診断・治療
・関節リウマチの増悪が疑われるが、炎症反応はなく、リウマチ治療薬が効かないケース
・原因不明の発熱が続き、ステロイドや生物学的製剤を使用しても熱が下がらず、西洋医学では対応困難なケース
体質的に西洋薬が使用困難な方への対応
・薬物アレルギーや副作用により、ステロイド・免疫抑制剤・生物学的製剤などが使用できないケース
・肝機能障害・腎機能障害により、西洋薬の選択肢が限られるケース
標準治療後の効果不十分例
・西洋的な治療をすべて試したが、効果が不十分なケース
・寛解導入はできるが、薬剤減量すると再燃を繰り返す難治性のケース
複数科にまたがる原因不明の症状
・一つの病気だけでは説明が難しい全身の不調
・膠原病の診断基準を満たさないが、類似症状が持続する状態
・複数の自己免疫疾患を併発するオーバーラップ症候群
これまで、大学病院や専門医療機関・膠原病専門医を複数受診されても改善が見られなかった方、様々な治療・ステロイド治療を試みても思うような結果が得られなかった方、「もう治療法がない」と医師から告げられ諦めかけていた方など、多くの患者様にご相談いただき、症状の改善や生活の質の向上を実現してまいりました。
私たちは、そうした困難な症例に対しても決して諦めることなく、患者様一人ひとりに希望の光を見出していただけるような漢方治療を提供することに、深い使命感を持って取り組んでいます。
「何をしても治らなかった」という方、「どこに相談してもうまくいかなかった」という方、難病・稀少疾患・原因不明の不調でお困りの方も、どうか諦めずに、一度ご相談ください。これまで培ってきた知識と経験、そして何より患者様への深い思いを込めて、あなたに最適な漢方治療方針をご提案いたします。
3.症状別:漢方治療アプローチ
1.関節リウマチ
関節リウマチは、関節の滑膜に炎症が生じ、関節の腫れや痛み、こわばり、骨破壊を引き起こす自己免疫疾患です。特に朝のこわばりや関節の変形が特徴的で、日常生活における手指の動作や歩行に大きな支障をきたします。進行すると関節破壊や機能障害を招き、患者様の生活の質を著しく低下させる疾患として知られています。
西洋医学では、メトトレキサートをはじめとした抗リウマチ薬(DMARDs)や生物学的製剤、JAK阻害薬などの治療が中心となり、炎症の抑制と関節破壊の進行阻止を目指します。しかし、治療を続ける中で多くの患者さんが、薬剤の副作用や長期服用による肝機能・腎機能への影響、感染症リスクの増大といった点に不安を抱えています。さらに、将来的に薬の効果が失われる可能性や、薬の切り替えや中止によって病勢が悪化することへの心配、長期使用による骨粗鬆症やがんリスクなど副作用の蓄積、注射や点滴治療の負担、そして治療費を含む経済的な負担など、様々な課題を感じている方も少なくありません。
このような状況から、当店には「免疫バランスの根本的な調整」、「全身の体質改善を通じた西洋医学とは異なるアプローチでの最善の治療」を切実に求める声が数多く寄せられています。漢方治療では、患者様お一人おひとりの症状の現れ方、体質の特性、病期の進行度に応じた、きめ細やかな漢方処方を組み立てていきます。単なる炎症の抑制に留まらず、免疫機能の深層からの調整、血行動態の根本的改善、痛みの本質的緩和を通じて、関節リウマチという困難な疾患との長期的共存を、希望を持って歩んでいけるよう全力でサポートしてまいります。
① 漢方医学における関節リウマチの考え方
漢方医学では、関節リウマチを単純な関節の炎症疾患として捉えるのではなく、炎症反応、免疫システムの異常、血液循環障害、代謝機能の低下などが複合的に絡み合った全身性の病態と考えます。関節の痛みや腫れ、こわばりといった局所症状は、これらの全身的な機能異常が関節という部位に集約して現れた結果であり、その背景には先天的な体質素因、ホルモンバランスの変動、自律神経系の調節異常、腸内環境の乱れ、免疫寛容機能の低下などの複合的な要因が深く関与していると捉えています。
具体的に、関節リウマチの病態を漢方医学的に分析すると、主に以下のような要因が複雑に関与していると考えられます。
・炎症反応の異常:体内に過剰な「熱」が生じることで、関節滑膜に持続的な炎症が起こり、サイトカインなどの炎症性メディエーターの産生が亢進します。この状態が続くと、関節破壊や全身の炎症反応が進行しやすくなります。
・免疫機能の失調:自己免疫反応の異常により、本来は自分の組織を守るべき免疫システムが関節組織を攻撃してしまいます。これは体内の調節機能のバランスが崩れた状態であり、免疫寛容システムの機能低下とも言えます。
・血液循環の障害:血管炎や末梢循環不全により、関節や筋肉への酸素・栄養供給が低下し、組織の修復能力が損なわれます。また、循環障害は痛みを増強させ、関節の可動域制限の原因となります。
・自律神経系の失調:交感神経と副交感神経のバランスが乱れることで、免疫機能の調節異常や血管収縮、筋緊張の亢進が生じます。特に慢性的なストレス状態では交感神経が優位となり、炎症反応の増悪や痛みの慢性化を引き起こしやすくなります。
・ホルモンの異常:女性が多く発症する関節リウマチ(男女比:1:4)の発症ピークが50歳前後であることは、ホルモンの変化が免疫に影響することを示唆します。また発症している間にもホルモンの変化によって自律神経や血流、また炎症症状もかかわっているでしょう。
・代謝機能の低下:エネルギー産生能力や解毒機能の低下により、炎症の鎮静化や組織修復に必要な生体反応が十分に機能しにくくなります。これにより症状の慢性化や全身倦怠感が生じやすくなります。
漢方治療では、これらの複合的な病態を漢方医学独自の「証」「体質」に分類し、患者様一人ひとりに最適な多角的アプローチを行います。単に症状を抑制するのではなく、なぜその方に関節リウマチが発症したのか、どのような体質的要因や機能異常が根底にあるのかを詳細に見極めて、根本からの体質改善にアプローチすることが漢方治療の最大の特徴です。
②関節リウマチに対する富士堂の漢方治療
富士堂では、関節リウマチにお悩みの方に対して、問診だけでなく舌・脈・腹の状態を丁寧に観察し、個々の体質と関節リウマチの病態を多角的に捉えるよう心がけています。これまで数多くの関節リウマチ患者様の治療に携わり、病期や症状の変化に応じた細やかな処方調整により、症状の改善と生活の質の向上を実現してまいりました。炎症の抑制、免疫機能の調整、血液循環の改善、痛みの緩和を総合的に図る処方設計を強みとしております。
▼体質・症状別の 主な処方例 ※あくまでも一例です
■炎症・熱証タイプ(関節の熱感、腫脹、発赤を伴う急性期)
関節に強い炎症反応が起こり、熱感や腫れを伴うような急性期のリウマチには、体内にこもった過剰な「熱」を冷まし、炎症を鎮静化する処方を用います。全身の熱症状や口渇、便秘などを伴うことも多く、清熱解毒作用のある生薬で炎症反応をコントロールします。
処方:越婢加朮湯、桂枝芍薬知母湯、白虎加桂枝湯、麻杏薏甘湯など
■血行不良タイプ(慢性的な痛み、関節の変形、しびれを伴う)
慢性化した関節リウマチで、血液循環の障害による頑固な痛みや関節の変形、手足のしびれなどがみられるタイプです。血液循環を根本的に改善し、関節周囲の組織への栄養・酸素供給を促すことで、痛みの緩和と機能の改善を図ります。
処方:疎経活血湯、桂枝茯苓丸、桃核承気湯、血府逐瘀湯、芎帰調血飲第一加減など
■水分代謝の乱れによるタイプ(むくみ、関節の重だるさ、湿度で悪化)
代謝機能の低下により関節の腫れやこわばりに加えて、全身のむくみや重だるさを感じ、湿気の多い日に症状が悪化しやすいタイプです。体内の余分な水分を除去し、水分代謝を正常化することで関節の負担を軽減します。
処方:薏苡仁湯、防已黄耆湯、五苓散、苓桂朮甘湯など
■冷えや体力低下を伴うタイプ(慢性疲労、免疫力低下、寒さで悪化)
体力や免疫機能の低下を背景に、冷えや疲労感とともに関節症状が現れるタイプです。身体を内側から温めながら、免疫機能を調整し、体力の回復を図る処方を用います。風邪をひきやすい、胃腸が弱いなどの症状も同時に改善していきます。
処方:桂枝加朮附湯、真武湯、附子理中湯、温経湯、麻黄附子細辛湯など
■ストレス・ホルモン・精神的要因タイプ(イライラ、不眠、症状の変動が大きい)
精神的ストレスや情緒不安定により関節症状が悪化しやすいタイプです。自律神経系の失調が免疫機能にも影響を与えることがあるため、心身の緊張を和らげ、精神的な安定を図ることで関節症状の改善を目指します。
処方:加味逍遙散、抑肝散、柴胡桂枝湯、四逆散、甘麦大棗湯など
■胃腸虚弱タイプ(消化不良、食欲不振、栄養吸収不良)
胃腸機能の低下により栄養の吸収が悪く、関節や筋肉の修復に必要な栄養素が不足しがちなタイプです。代謝機能を改善し、消化吸収機能を整えることで、全身の栄養状態を改善し、関節組織の修復力を高めます。
処方:六君子湯、補中益気湯、人参湯、小建中湯など
これらの処方は、単に関節の痛みや炎症を一時的に抑えるだけでなく、「なぜ関節リウマチが発症し、悪化するのか」という根本的な体質の要因に着目し、症状の安定化や進行の抑制、さらには生活の質の向上を目指しています。
「薬の副作用が気になる」「症状が安定せず日常生活に支障がある」「免疫力を高めて再燃を防ぎたい」――そんな関節リウマチのお悩みをお持ちの方は、ぜひ一度ご相談ください。
西洋医学とは異なる視点から、症状の背景にある体質を丁寧に見極め、最適な改善策をご提案いたします。関節リウマチとの長期的な付き合いを、より良いものにするために、全力でサポートいたします。
2.ドライマウス(口のかわき・口腔乾燥)・ドライアイ(目のかわき)・シェーグレン症候群
シェーグレン症候群は、主に唾液腺や涙腺に慢性的な炎症が生じることで、口腔乾燥(ドライマウス)や目の乾燥(ドライアイ)を引き起こす自己免疫疾患です。口のかわき、のどの違和感、味覚異常、食べ物が飲み込みにくい、話しにくいなどの症状が現れ、日常生活に大きな支障をきたします。また、関節痛や疲労感、皮膚の乾燥なども伴うことが多く、患者様の生活の質を著しく低下させる疾患です。
西洋医学では、人工唾液や唾液分泌促進薬、免疫抑制剤などの対症療法が中心となりますが、根本的な治療法は確立されていないのが現状です。西洋医学的治療を受けている方でも「処方された薬の副作用がつらい」「人工唾液が使いづらい」「唾液分泌促進薬の効果が不十分」「薬を飲んでも根本的に良くならない」「長期間の薬物治療に不安を感じる」「できれば自然な方法で改善したい」といった理由で、漢方治療を検索し、ご相談される方も非常に多くいらっしゃいます。
また、当店には、シェーグレン症候群と診断されなかったものの、様々な口腔乾燥症状によるお悩みを持った方が多くいらっしゃいます。たとえば、「口の中がパサパサする」「唾液が出ない」「のどがカラカラに乾く」「口臭が気になる」「舌がヒリヒリする」「食事が飲み込みにくい」「夜中に口のかわきで目が覚める」「朝起きると口の中がネバネバする」「味がしない・味覚がおかしい」「話していると口が渇く」「入れ歯が合わなくなった」などです。
また「病院で血液検査をしたが異常なし」「唾液腺の検査でも問題ないと言われた」「原因不明と診断された」「様子を見ましょうと言われた」「年齢のせいと言われた」「ストレスが原因と言われた」「更年期の症状と診断された」といった、明確な診断がつかないまま症状に悩まされている方が圧倒的に多いのが実情です。
このような状況に対し、富士堂では長年にわたり、原因不明の口腔乾燥症状や西洋医学では改善困難とされた患者様に対して、漢方医学的診断に基づいた個別の漢方治療を提供し、多くの方の症状改善と生活の質の向上を実現してまいりました。
① 漢方医学における乾燥・ドライマウス・ドライアイ・シェーグレン症候群の考え方
漢方医学では、乾燥やドライマウス、のどの渇き、シェーグレン症候群を、単に「唾液が減る」症状として捉えるのではなく、体内の水分代謝の不均衡、炎症反応の慢性化、自律神経や免疫系の調節不全が複雑に絡み合った全身的な問題と考えます。
唾液や涙などの分泌液は、単なる「水分」ではなく、粘膜の防御・修復、消化、免疫機能の維持に欠かせない存在です。その分泌が滞る背景には、以下のような要因が複合的に関与していると考えられます。
・炎症による分泌腺の機能低下:唾液腺や涙腺に慢性的な炎症が起こり、分泌細胞が傷害されることで、分泌量が減少します。
・免疫バランスの失調:自己免疫反応により、自分自身の分泌腺を攻撃してしまう状態。体質的な素因と外的要因(感染、ストレス、環境変化など)が関与します。
・水分代謝の乱れ:体内の水分がうまく巡らず、必要な部位に潤いが行き届かない状態。加齢や生活習慣、ストレス、ホルモン変化などが関与します。
・自律神経系の乱れ:交感神経と副交感神経のバランスが崩れ、唾液や涙の分泌を促す神経信号が弱まりやすくなります。
・全身的なエネルギー・栄養不足:慢性的な疲労や栄養吸収不良により、粘膜や分泌腺の修復力が低下します。
このように、乾燥症状は口腔や喉だけの局所的問題ではなく、全身の代謝・免疫・循環の不調が背景にあると捉えるため、漢方では全身状態の回復と局所症状の改善を同時に行うことを重視します。
② ドライマウス(口のかわき・口腔乾燥)・ドライアイ(目のかわき)・シェーグレン症候群に対する富士堂の漢方治療
富士堂では、ドライマウス・ドライアイ・シェーグレン症候群でお悩みの方に対し、原因が不明なケースや西洋医学で治療法が限られているケースにも真摯に向き合い、一人ひとりに合わせたオーダーメイドの漢方治療を行っています。
診察では、症状の現れ方、経過、他の部位の乾燥や痛みの有無、疲労感、睡眠、消化機能、ストレス状態などを詳しくお聞きし、舌の状態や脈、腹部の所見も含めて体質を総合的に判断します。
漢方治療の目的は、単に唾液や涙を増やすだけでなく、全身の水分循環を整え、炎症を鎮め、免疫バランスを正常化し、粘膜の防御力を回復させることです。
▼体質・症状別の 主な処方例 ※あくまでも一例です
■水分不足タイプ(全身の乾燥・肌荒れ・便秘)
体内の潤い(津液)が不足し、口や目、皮膚の乾燥に加え、便秘や肌荒れが目立つタイプです。潤いを補い、水分を体内にとどめつつ全身に巡らせます。
処方例:麦門冬湯、滋陰降火湯、白虎加人参湯、潤腸湯、生脈散、六味地黄丸など
■炎症・熱感タイプ(のどの痛み・口内炎・ほてり)
炎症や熱感を伴う乾燥症状で、ほてり、のどの痛み、口内炎が出やすいタイプです。炎症を鎮め、粘膜の修復を促します。
処方例:清熱解毒湯、白虎加桂枝湯、黄連解毒湯、温清飲、知柏地黄丸など
■ 免疫異常タイプ(関節痛・全身倦怠)
乾燥に加えて関節痛や全身のだるさ、免疫機能の乱れがあるタイプです。免疫バランスを整え、炎症の慢性化を防ぎます。
処方例:温清飲、十全大補湯、玉屏風散、小柴胡湯、柴朴湯、生脈散(麦味参)など
■ストレス・ホルモン・自律神経失調タイプ(症状変動・不眠・緊張)
日によって症状が変動しやすく、不眠や緊張、情緒不安定を伴うタイプです。心身の緊張を和らげ、自律神経のバランスを整えます。
処方例:加味逍遙散、抑肝散、柴胡桂枝湯、四逆散、甘麦大棗湯など
■胃腸虚弱タイプ(食欲不振・体力低下・むくみ)
消化吸収力の低下により、粘膜修復や潤い生成に必要な栄養が不足しがちなタイプです。胃腸を整え、全身の回復力を高めます。
処方例:六君子湯、補中益気湯、人参養栄湯、小建中湯など
富士堂では、すでに病院で治療中の方にも、西洋医学の治療効果を妨げず、むしろ相乗効果を高める形で漢方を併用できるよう配慮します。
「薬を減らしたい」「副作用を避けたい」「自然な方法で改善したい」という方にも、段階的な体質改善プランをご提案します。
乾燥やドライマウス、シェーグレン症候群は、「年齢のせい」「治らない」と言われることが多い症状ですが、私たちは決して諦めません。
原因が不明でも、治療法が限られていても、あなたの体質と症状に合わせた最適な漢方治療で、日常生活の快適さを取り戻すお手伝いをいたします。
3.全身性エリテマトーデス(SLE)
全身性エリテマトーデス(SLE)は、自己免疫の異常によって皮膚・関節・腎臓・神経系など全身のさまざまな臓器に炎症や障害が起こる慢性疾患です。発熱、関節痛、皮疹(蝶形紅斑など)、脱毛、倦怠感、腎機能障害など、多岐にわたる症状が見られます。症状は波のように再燃と寛解を繰り返し、その都度生活や仕事に大きな影響を及ぼすことがあります。
西洋医学では、ステロイドや免疫抑制剤などを用いて炎症と免疫反応を抑えることが中心です。しかし長期服用による副作用や感染症リスク、薬の効果が弱まる不安、薬剤変更による病勢悪化など、多くの課題を抱える方が少なくありません。
当店には「少しでも薬を減らしたい」「副作用を抑えながら病気と向き合いたい」「寛解期を長く保ちたい」という切実なご相談が多く寄せられます。漢方治療では、免疫バランスを深層から調整し、再燃を防ぎながら生活の質を高めることを目指します。
① 漢方医学におけるSLEの考え方
漢方医学ではSLEを、特定の臓器だけでなく全身に影響を及ぼす「からだ全体のバランス失調」と捉えます。具体的には、免疫機能の過剰反応や制御不全が引き金となり、炎症や血流停滞、代謝や自律神経の乱れなど、複数の系統で不調が連鎖的に進む病態と考えます。
・免疫バランスの破綻:自己抗体の過剰産生と免疫寛容の低下。
・炎症の慢性化:血管・結合組織に持続的炎症が起こり、臓器機能に影響。
・循環障害:微小血管の血流不良により組織修復が遅れる。
・ホルモン・自律神経の乱れ:ストレスやホルモン変動が免疫暴走を助長。
・体力・栄養不足:病態や薬の副作用で全身衰弱が進む。
このように、SLEは単一臓器の疾患ではなく、免疫・炎症・循環・内分泌系の連鎖的な機能不全が背景にあると捉えるため、漢方では免疫バランスの調整と全身機能の回復を同時に行うことを重視します。
こうした全身的な不調を整えることが、再燃予防と症状緩和の鍵となります。
② 全身性エリテマトーデス(SLE)に対する富士堂の漢方治療
富士堂では、SLEにお悩みの方に対し、問診だけでなく舌・脈・腹の状態を丁寧に確認し、体質と病態を多角的に捉えることを重視しています。大学病院や専門医療機関で治療を受けている方にも安全に併用できるよう、西洋医学の治療効果を妨げることなく、むしろ相乗効果を生み出す漢方処方を実践しています。
▼体質・症状別の 主な処方例 ※あくまでも一例です
■炎症・熱証タイプ(発熱、皮疹、関節痛、口内炎を伴う活動期)
全身に過剰な炎症反応がみられ、皮膚や関節、粘膜に症状が現れるタイプです。清熱解毒作用のある生薬で炎症を抑え、組織の損傷を防ぎます。
処方:白虎加人参湯、温清飲、黄連解毒湯など
■血行不良タイプ(冷えやしびれ、皮膚の色調不良)
微小循環が滞り、組織の修復が進みにくいタイプです。活血化瘀の処方で血流を改善し、酸素・栄養供給を促進します。
処方:桂枝茯苓丸、芎帰調血飲第一加減、血府逐瘀湯、冠心逐瘀丹、感応丸など
■冷え・虚弱タイプ(易疲労、免疫力低下、寒さで悪化)
体力や免疫力が低下しており、感染症にもかかりやすい状態です。補気温陽の処方で基礎体力を高め、免疫バランスを整えます。
処方:十全大補湯、補中益気湯、人参養栄湯など
■ストレス・精神不安定タイプ(不眠、情緒変動、倦怠感)
精神的ストレスが病状を悪化させやすいタイプです。疏肝解鬱・安神の処方で自律神経を整え、心身の安定を図ります。
処方:加味逍遙散、抑肝散、柴胡桂枝湯など
SLEは「完治が難しい」「一生付き合っていく病気」と言われることが多い疾患ですが、これまで豊富な臨床経験を基に、再燃の予防や症状の安定化、体力回復、生活の質向上を数多く実現してまいりました。炎症を鎮め、免疫の過剰反応を穏やかに調整し、血液循環や代謝機能を整えることで、安定した日常生活を取り戻すお手伝いをいたします。
4.円形脱毛症
円形脱毛症は、自己免疫反応によって毛根が攻撃され、頭皮の一部または広範囲の毛髪が抜ける疾患です。急にコインのような脱毛斑ができるタイプから、全頭型・汎発型など重症化するケースまで幅があります。発症にはストレス、免疫異常、血流不足、ホルモン変動などが関わり、再発しやすいのも特徴です。
西洋医学ではステロイド外用・内服、局所免疫療法、光線療法などが行われますが、効果に個人差があり、再発を防ぐ手立てが乏しいのが現状です。富士堂には「繰り返す脱毛を止めたい」「薬をやめるとすぐ再発する」「ストレスや体調不良と脱毛が連動している気がする」といったご相談が多く寄せられます。
① 漢方医学における円形脱毛症の考え方
漢方医学では円形脱毛症を、免疫の過剰反応と毛根環境の悪化が相互に影響し合って起こる「からだ全体のバランス失調」と捉えます。毛髪は「血余」と呼ばれ、全身の気血の状態が直接反映される部位と考えられています。
・免疫の誤作動:自己免疫反応により毛根が攻撃され、毛周期が異常化。
・血行不良:頭皮の微小血管循環が悪化し、毛乳頭への栄養供給が不足。
・精神的ストレス:交感神経の過度な緊張が血流を阻害し、毛根機能を低下。
・ホルモンバランスの乱れ:内分泌系の失調が毛髪の成長サイクルに影響。
・消化吸収機能の低下:胃腸虚弱により毛髪形成に必要な栄養素が不足。
こうした全身的な不調を整えることが、発毛促進と再発予防の鍵となります。漢方では円形脱毛症を、免疫の誤作動と頭皮環境の悪化が同時に進行した結果と捉えます。
② 円形脱毛症に対する富士堂の漢方治療
円形脱毛症は、自己免疫の異常によって毛根が攻撃され、頭皮の一部または広範囲にわたって毛髪が抜ける疾患です。突然コイン大の脱毛斑が現れる単発型から、頭髪が全て抜ける全頭型、眉毛や体毛まで抜ける汎発型まで、重症度は様々です。症状は急激に進行することが多く、外見的な変化により深刻な心理的ストレスを伴うことも少なくありません。
西洋医学では、ステロイド外用薬・内服薬、局所免疫療法、紫外線療法などが行われますが、効果に個人差が大きく、治療を中止すると再発しやすいという課題があります。 当店には「何度も繰り返す脱毛を根本から改善したい」「薬をやめるとすぐに再発してしまう」「ストレスや体調の変化と脱毛が連動している」という切実なご相談が多く寄せられます。漢方治療では、毛根環境の改善と免疫バランスの調整を通じて、発毛促進と再発予防の両立を目指します。
▼体質・症状別の 主な処方例 ※あくまでも一例です
■急性炎症タイプ(頭皮の赤み・熱感・急激な脱毛進行)
自己免疫反応による炎症が毛根に強く現れ、頭皮に赤みや熱感を伴いながら急速に脱毛が進行するタイプです。過剰な免疫反応を鎮め、炎症性サイトカインの産生を抑制し、毛根組織の損傷を最小限に抑えます。
処方例:消風散、温清飲、黄連解毒湯、白虎加人参湯など
■血行不良タイプ(冷え性・頭皮の血色不良・肩こり・手足の冷え)
頭皮の微小血管循環が悪化し、毛乳頭への酸素・栄養供給が不足しているタイプです。血管拡張作用のある生薬で頭皮血流を改善し、毛母細胞の活性化を促進します。冷え性や肩こりなど全身の血行不良も同時に改善します。
処方例:血府逐瘀湯、四物湯、当帰飲子、桂枝茯苓丸、疎経活血湯、芎帰膠艾湯など
■ストレス・自律神経失調タイプ(発症がストレスと関連・症状変動・不眠・緊張)
精神的ストレスや自律神経の乱れが免疫システムの暴走を引き起こしているタイプです。交感神経の過度な緊張を緩和し、ストレスホルモンの分泌を調整することで、免疫の誤作動を防ぎます。日によって症状が変動しやすいのも特徴です。
処方例:桂枝加竜骨牡蠣湯、柴胡加竜骨牡蛎湯、加味逍遙散、抑肝散、柴胡疏肝湯、四逆散、甘麦大棗湯、柴胡桂枝湯など
■体力虚弱タイプ(慢性疲労・胃腸虚弱・長期化した脱毛・食欲不振)
全身の体力不足や消化吸収機能の低下により、毛髪形成に必要なタンパク質やビタミン・ミネラルが不足しているタイプです。胃腸機能を改善して栄養吸収を高め、全身の代謝を活性化することで毛根の再生能力を回復させます。
処方例:十全大補湯、補中益気湯、人参養栄湯、六君子湯、当帰建中湯、帰耆建中湯など
■ホルモンバランス失調タイプ(月経不順・更年期症状・甲状腺機能異常の既往)
内分泌系の乱れが毛周期に影響を与えているタイプです。特に女性ホルモンや甲状腺ホルモンの変動が脱毛の誘因となることが多く、ホルモンバランスを整えることで毛髪の正常な成長サイクルを回復させます。
処方例:当帰芍薬散、加味逍遙散、桂枝茯苓丸、六味地黄丸、八味地黄丸など
円形脱毛症は「ストレスが原因」「自然に治るのを待つしかない」と言われることが多い症状ですが、私たちは決して諦めません。富士堂では、原因が複雑でも、再発を繰り返していても、あなたの体質と症状に合わせた最適な漢方治療により、見た目の改善だけでなく再発しにくい体質作りを通じて、健やかな毛髪の再生をサポートいたします。
5.慢性疲労症候群(感染症後の倦怠感を含む)
慢性疲労症候群(CFS)は、原因不明の激しい疲労が6か月以上持続し、十分な休養をとっても回復しない疾患です。ウイルス感染、外科手術、強いストレスなどを契機に発症することが多く、頭痛、筋肉痛、関節痛、集中力・記憶力の低下、睡眠障害、起立性調節障害など多彩な症状を伴います。症状は日内変動や日差変動が激しく、軽快と悪化を繰り返すのが特徴です。
西洋医学では根本的な治療法が確立されておらず、対症療法や段階的運動療法、認知行動療法が行われますが、効果は限定的です。「怠けているだけ」「精神的な問題」と誤解されることも多く、患者様の身体的・精神的負担は非常に深刻です。
当店には、新型コロナなどのウイルス感染後にみられる長引く倦怠感、原因不明の慢性的な体調不良で「日常生活に戻りたい」「少しでも動ける時間を増やしたい」「症状の波を安定させたい」という切実なご相談が増えています。漢方治療では、全身の機能回復を段階的に図り、生活の質を底上げすることを目指します。
① 漢方医学における慢性疲労症候群の考え方
漢方医学では慢性疲労症候群を、エネルギー産生機能の低下と全身の調節システムの失調が複合的に絡み合った「からだ全体の機能不全状態」と捉えます。単なる疲労ではなく、細胞レベルでの代謝異常、神経系・内分泌系・免疫系の連携不全が根本にあると考えます。
・エネルギー代謝の障害:ミトコンドリア機能低下により細胞内ATP産生が不足。
・自律神経系の失調:交感神経・副交感神経のバランス崩壊により体調調節が困難。
・免疫調整不全:慢性炎症状態の持続と免疫過敏反応。
・神経伝達物質の異常:セロトニン、ドーパミンなど脳内神経伝達物質のバランス失調。
・循環・代謝機能の低下:血流不良により脳や筋肉への酸素・栄養供給が不足。
こうした全身的な機能回復を図ることが、症状安定化と日常生活復帰の鍵となります。
② 慢性疲労症候群(感染症後の倦怠感を含む)に対する富士堂の漢方治療
富士堂では、慢性疲労症候群にお悩みの方に対し、発症のきっかけ、症状の日内変動、睡眠の質、消化機能、精神状態などを詳細に把握し、全身の機能低下を多角的に改善します。急激な回復を目指すのではなく、体に負担をかけない範囲で徐々に機能を向上させる「段階的回復」を重視した治療を行います。
▼体質・症状別の 主な処方例 ※あくまでも一例です
■体力虚弱タイプ(易疲労、冷え性、胃腸虚弱、食欲不振)
基礎体力と消化吸収機能の著しい低下により、エネルギー産生が不十分な状態です。補気健脾の処方で胃腸機能を改善し、全身の代謝を活性化することで、持続的なエネルギー供給体制を整えます。
処方:補中益気湯、人参養栄湯、十全大補湯、六君子湯、帰耆建中湯、小建中湯など
■血行不良タイプ(頭重感、筋肉のこわばり、手足の冷え、集中力低下)
微小循環の障害により脳や筋肉への酸素・栄養供給が不足しているタイプです。活血化瘀の処方で血流を改善し、組織の酸素化を促進することで、疲労感と認知機能の改善を図ります。
処方:桂枝茯苓丸、血府逐瘀湯、当帰芍薬散、疎経活血湯、冠心逐瘀丹、感応丸など
■感染後免疫過敏タイプ(微熱、倦怠感、関節痛、リンパ節腫脹)
ウイルス感染後に免疫系が過敏状態となり、慢性的な炎症反応が持続しているタイプです。清熱解毒と補益を組み合わせた処方で、免疫の暴走を抑制しながら体力回復を促進します。
処方:柴胡桂枝湯、小柴胡湯、温清飲、補中益気湯、玉屏風散など
■自律神経失調タイプ(不眠、起立性調節障害、気分変動、症状の波が激しい)
自律神経系の調節不全により症状が不安定なタイプです。疏肝解鬱・安神の処方で神経系のバランスを整え、症状の日内変動を緩和し、睡眠の質を改善します。
処方:加味逍遙散、抑肝散、酸棗仁湯、甘麦大棗湯、柴胡桂枝湯など
■神経症状優位タイプ(ブレインフォグ、ボーっとする、記憶力低下、頭痛、めまい)
認知機能の低下や神経症状が前面に現れるタイプです。脳の血流改善と神経保護作用のある処方で、思考力・集中力・記憶力の回復を支援します。
処方:釣藤散、半夏白朮天麻湯、苓桂朮甘湯、清上蠲痛湯、人参養栄湯、生脈散など
これまでの豊富な臨床経験を基に、活動可能時間の延長、症状変動の安定化、睡眠の質改善、認知機能の回復を数多く実現してまいりました。エネルギー代謝や自律神経バランスを調整し、免疫系の過敏反応を穏やかに鎮めることで、慢性疲労症候群特有の複雑な症状に対応いたします。
4. 実際の症例
**詳しい症状別の記事などについてはページ最下部のリンクからご覧いただけます**
○全身脱毛症(14歳女性)
幼少期から全身脱毛症を患い、髪の毛だけでなく眉毛やまつ毛もない状態でした。14歳で初めて富士堂に。”長い間通院してきたが改善せず、薬の副作用にも悩んできた”とお母様からお問い合わせがあり、遠方のため電話やメールを中心に、許先生との漢方相談をスタート。詳しく今までの病歴、治療歴や体質などを伺いオリジナルの煎じ薬をお出ししました。継続して治療を頑張っていただき、ついには全身脱毛症だったとはわからないほどに毛が生え、美容院でカラーリングや新しいヘアスタイルにも楽しんでいました。
➤この症例の詳細解説はこちら
○シェーグレン症候群によるドライアイ・ドライマウス(50代女性)
数年間にわたり目の乾燥や充血、目痛、口の乾きや咳き込み、疲れやすい、膝痛などの症状に悩まされており、ご来店相談時に皮膚の黒ずみ、小腹不仁なども確認されたことから地黄体質と判断し、滋陰降火湯、麦味地黄丸などの処方を合わせた煎じ薬で治療。2か月余りで目の乾燥や口の乾きが緩和され、目の痛みや充血、空咳、膝痛もなくなったため、大いに喜ばれていらっしゃいました。
○眼球使用困難症候群(50代女性)
視界が非常に眩しく(強い羞明)、外出ができないだけでなく、家の照明ですら眩しく目が開けられず、自室にこもってカーテンを閉め切るしかない状態が数か月続き大変困っていらっしゃいました。眼科の検査では目に異常はないと言われ、またある眼科では「眼球使用困難症候群」ということで遮光眼鏡を着用するしかないと言われたそう。数年前に更年期症状を富士堂で治したことがあり再来店されました。詳しくお話を伺ったところ、閉経1年あまりの更年期で、また血圧が気になり塩を一切摂っていないことが判明。更年期のホルモン異常にくわえて、極度の減塩による脳の機能異常だと判明し、塩分を通常に摂っていただき、また桂枝加苓朮附湯加味の煎じ薬をお出ししました。その後みるみるうちに改善し、2か月余りの治療で遮光眼鏡を外せるまでに改善、外でも歩けるようになり、驚きつつも笑顔が戻られたのが印象的でした。
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○関節リウマチ(70代女性)
関節リウマチ(RA)の活動性はないものの、手指の関節痛とこわばり感が強い。
現病歴:40歳頃にRAを発症。治療を開始した直後、重篤なスティーヴンス・ジョンソン症候群(SJS)を発症し、3か月の入院でようやく一命を取り留めた。それ以降、主治医も薬剤の使用に慎重となり、リウマトレックス10㎎/週、フォリアミン1T/週、アシノン錠150㎎、エルデカルシトール、プレドニゾロン錠4㎎、ウルグート、ベルチーム配合顆粒などを長年変更せず継続使用している。手足の関節は変形してしまったが、炎症反応は陰性で推移していた。
3年前に夫が亡くなり、気分の落ち込みと外出の減少から体重は45kgから41kgへ減少。1年前より起床時の関節痛で動きづらくなり、半年前からはレイノー現象も出現。朝のこわばりと関節痛は1〜2時間持続するため、主治医の紹介で漢方治療を希望された。
主症状:朝の手のこわばりと関節痛(手足・股関節)は1〜2時間持続。冷環境でレイノー現象が出現。足が冷えるが、時に火照る。目の乾燥(シェーグレン症候群)、便秘、痔の脱出、冬季の皮膚乾燥による掻痒感。メンタル面では無気力感あり。
生活習慣:
①運動:なし
②喫煙:なし
③飲酒:週6回、赤ワイン1杯/回
既往・治療歴:すべり症(腰椎・頸椎)、脂質異常症。朝は手がパンパンに腫れて握れない。本人は「水分代謝が悪いのでは」と感じている。西洋薬は副作用が強く、使用しにくい。
漢方相談経過:富士堂での詳細な問診により、配偶者の死去による抑うつ、食欲低下、活動量減少に伴う気血の虚弱、筋肉量減少、瘀血や水毒の病態が認められた。人参養栄湯および芎帰調血飲第一加減で治療を開始したところ、速やかに症状の改善がみられた。
○不明熱の繰り返し、だるさ(30代男性)
5〜6年来の不明熱を繰り返しており、ストレスをきっかけに発症する。発熱時は38.5℃程度まで上昇し、だるさ、顔面の発赤、イライラなどを伴う。病院での各種検査ではCRP陰性。ステロイドや生物製剤注射で一時的に解熱するものの、不明熱の再発は止まらなかった。
富士堂では独自の漢方診断ノウハウを用い、柴胡体質であり、ストレス過敏による熱発と判断。抑肝散加芍薬黄連に石膏・知母・半夏を加えて処方した。その結果、体温は37℃程度までに抑えられ(38℃台の発熱は一度もなくなった)、だるさも軽減。ストレスへの敏感さも低下したようで、まずステロイドの離脱に成功し、生物製剤注射の頻度も減少した。
今後は西洋薬を完全に中止できる可能性が高いと考えられる。富士堂の漢方方証医学ならではの治療アプローチが、このような難治例にも有効であることを示す症例である。
➤この症例の詳細解説はこちら
5. 富士堂の漢方が選ばれる理由
1. オーダーメイドの漢方治療
「煎じ薬を試したいけど自分で煎じられるの?」
「忙しいから手軽に飲める顆粒剤がいい」
「日常生活でも気を付けることってある?」
ご来店いただく患者様は様々な悩みや不安を抱えています。富士堂の漢方相談では、病状や体質を丁寧に確認し、あなたに合った「証(しょう、=漢方を選ぶ根拠)」を見極めます。
初回相談は約1時間。体調のことだけでなく、経済面や精神的な不安も遠慮なくご相談ください。経験豊富な中医師・薬剤師が、生活アドバイスも含めた総合的なサポートを行います。
2. 豊富な臨床経験
富士堂に在籍するスタッフは中医師から薬剤師まで漢方の専門家でありながら、西洋医学の知識も豊富にもつスペシャリストで、毎年7,000名以上の患者様にご相談いただいています。
毎月の社内勉強会や毎週の症例ディスカッションを通じて、常に知識・技術を磨き、皆様の健康に最適な治療をご提供できるよう努めています。
3. 安全性を重視
皆様が安心・安全に漢方をご利用いただけるように以下のことを特に重視しております。
1.方証医学に基づいた、根拠のある漢方相談を徹底
時間を惜しまずに漢方相談を行い、服用後のフォローにも努め、副作用の予防や、効果の確認などに努めます。
2.信頼できるメーカーからのみの仕入れ
使用する生薬はすべて国内の大手漢方メーカー(ウチダ和漢薬・栃本天海堂・高砂薬業・イスクラ産業・クラシエ薬品)から仕入れています。海外からの直輸入は行いません。
3.厳格な品質管理
生薬はすべて原植物の確認、理化学試験、重金属・ヒ素・残留イオウの管理・経験的鑑別、残留農薬管理、微生物検査をクリアした安全なものです。
4. オンライン相談・宅配対応
富士堂では、LINE・WeChat・Teamsなどのビデオ通話ツールによるオンライン相談も可能です。漢方薬は店頭受け取りのほか、ご自宅への発送も承っています。忙しい方や遠方・海外にお住まいの方でも、安心してご利用いただけます。
オンライン相談について詳しくはこちら
6. ご相談・カウンセリングの流れ
漢方薬を受け取るまでの流れは以下のようになります。
ご予約➤ご相談➤漢方薬の選定➤ご確認・お会計➤調剤・お渡し(発送)
詳しくはこちらをご覧くださいませ。
漢方薬は、一人ひとりの体質や体調、生活環境、そしてその方をとりまく背景によって、必要な処方が大きく異なります。そのため富士堂漢方薬局では、最初に丁寧なカウンセリングを行い、現在のお困りの症状だけでなく、これまでの経過や生活習慣、ストレス要因なども含めて総合的に把握することを大切にしています。
ご相談は予約優先制で、個室にてプライバシーに配慮した落ち着いた環境の中、ゆっくりとお話を伺います。初回のカウンセリングでは、漢方医学に基づく「四診(望診・聞診・問診・切診)」をもとに、舌の状態、脈、腹部の緊張や冷えの有無なども丁寧に確認します。
また、西洋医学的な視点も大切にしており、血液検査や画像検査の結果がある場合には、それらも参考にしながら総合的に判断します。まずはお気軽にご相談ください。
■漢方相談予約・お問合せ>>「お問い合わせ(LINE,WeChat,メールフォーム)」
■オンライン相談について詳しくはこちら>>「オンライン漢方相談|来店なしでお薬お届け」
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7.自己免疫疾患・難病・原因不明疾患謝・内分泌の乱れでお悩みの方へ 〜富士堂からのメッセージ〜
原因不明の症状や治療法がないと言われた難病──。
関節リウマチや全身性エリテマトーデス(SLE)、シェーグレン症候群、強皮症などの膠原病、慢性疲労症候群、円形脱毛症といった免疫性疾患でお悩みの方にとって、「この先どうなるのか」「症状と一生付き合っていくしかないのか」という不安は計り知れません。
富士堂漢方薬局には、指定難病の治療に限界を感じている方、ステロイド減量を希望される方、西洋医学と漢方治療を併用して根本的な体質改善をしたいと考える方など、さまざまな想いを抱えた方が来局されています。同じ「リウマチ」や「膠原病」でも、その症状の現れ方や体質は人それぞれ異なるため、丁寧なカウンセリングを通して、現在の体調や生活環境に合わせた漢方処方をご提案しています。また、自己免疫疾患特有の季節変動や心身のバランス、日常の養生法なども含めて総合的に捉え、症状の軽減だけでなく生活の質の向上を目指したアドバイスもお伝えしています。
「今の状況から少しでも良くなりたい」「ステロイド以外の選択肢はないのか知りたい」と感じている方へ、2千年の歴史を持つ漢方医学の知恵があなたの心と体にそっと寄り添い、希望を見つけられる治療選択肢のひとつとして、富士堂が力になれたらと願っています。
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