この夏みなさんはそうめんを召し上がりましたか？

手軽に作れてつるっと食べられて、しそやみょうが、トマトにシーチキンなどトッピングで味を変えつつ楽しんでいたけれど、

そろそろちょっと飽きてきた・・という方もいるのではないでしょうか？

そんな方におすすめのスパイスが花椒です。



（写真はwikiより）

花椒とはカホクザンショウの果皮で、実が熟すと木に赤い花が咲いたように見えるのが名前の由来だそう。

日本の山椒とは同属異種で味も香りも異なり、区別するために中国山椒と呼ばれることもあります。
痺れるような辛さ（麻味）があり、麻婆豆腐の“麻”はこの花椒の独特な気味です。
五香粉にも含まれており、中華料理、とくに四川料理には欠かせません。

また、花椒は生薬としても使われており、性味は辛・熱で、

お腹を温める作用があります。

そのため、冷たいものや、体を冷やす食物によって冷えがちな夏のお腹にもぴったりです。

作り方は簡単。

器に入れためんつゆに、薬味を入れる感覚で
●花椒ひとふり（新鮮なものは“麻”が強く舌がしびれるので、味をみながら入れてください）

●刻んだ万能ねぎ

●桜えび（お好みで。なくてもOK。）

●ごま油1-2滴（お好みで。さっぱり食べたいときはなくてもOK。）
を入れるだけ。あとはそうめんをつけてお召し上がりください。
※市販の花椒はホール（果皮そのまま）とパウダー（粉末状にしたもの）が売られていますが、今回はパウダーが手軽で味もなじみやすくおすすめです。

このレシピ、許先生の奥様から教えていただいたのですが、とってもおいしくて今では定番の組み合わせとなっています。

さらにこの組み合わせ、

花椒×万能ねぎ×桜えび×めんつゆ×ごま油

は他の食材にも応用できるのがすごいところ。
冷奴にのせてもおいしく、軽く塩もみした白菜やさっと茹でたキャベツに和えれば簡単に一品できあがります。

ちなみにパッケージ開封後は、香りや、とくに“麻”の風味がとびやすいので、少量のものを早めに使い切るのがおすすめです。

富士堂漢方薬局　渋谷店