いよいよ春本番ですね。

春もまた、旬のおいしい食材がいっぱいの季節ですね。

たらの芽の天ぷら、菜の花のお浸し、木の芽味噌の田楽、桜餅によもぎの草餅･･･。

野山の食材は解毒作用のあるものが多いようです。

旬の食べ物は、その季節の体調に必要な作用をもっています。

春は冬に蓄えたものを使い始める季節で、新陳代謝が活発になります。

その時に春野菜の苦味がデトックス効果を発揮し、身体に良いのです。自然の流れと人の身体とのつながりは、本当によくできていますね。

もはや通年食べられているキャベツですが、春キャベツはやわらかくて甘みがあり、春が旬の野菜です。



生で食べて美味しいので、ビタミンの損失が少なくてすみ、美肌にも良いのですが、冷えが気になる人はさっとゆがいたり、加熱調理にしても良いでしょう。

じつは、キャベツにはオンリーワンのパワーがあり、薬膳では『調利五臓六腑』の効用、すなわち、内臓の調子を調える働きをします。

人間の仕事で例えれば、何かと気の利くコーディネーターのような役割を果たします。

現代の栄養学では、キャベツは胃腸の粘膜の修復を促進し、胃潰瘍の治療や予防に使われるビタミンUを含む食品として有名ですし、アメリカの研究では、ガン予防に効果のある食品（デザイナーフーズ）の上位にキャベツがあげられています。

ただし、いくら身体に良いからといって、キャベツばかりを食べるのではなく、他の食品もバランスよく食べることが大切です。

たくさんのキャベツもペロリと食べられるお好み焼きは栄養満点で子どものおやつにもいいですね。

富士堂漢方薬局飯田橋店　寺島