2014.02.04漢方知識
四神と漢方
今年の1月30日は中国の旧正月の大みそかで、31日が新年でした。
旧正月の15日(上元節)までには、横浜の中華街に色々なイベントを催してあります。足を運んでいたらいかがでしょうか。
中華街の町つくり上には風水の「四神相応」(ししんそうおう)という思想が取り入れ、東西南北を表した4つの門があります。四神相応とは北に玄武、 南に朱雀、東に青龍、西に白虎という聖獣を配置して都市の守りとする考えです。
南 朱雀門(スザクモン)


南は朱雀門(スザクモン)であり、厄災をはらい、大いなる福を招く。
守護神は朱雀神。色は赤。
東 朝陽門(チョウヨウモン)


東には朝陽門(チョウヨウモン)であり、日の出を迎える門。
朝日が街全体を覆い繁栄をもたらす。
守護神は青龍神。色は青。
北 玄武門(ゲンブモン)


北には玄武門(ゲンブモン)であり、子孫の繁栄をもたらす。
守護神は玄武神。色は黒。
西 延平門(エンペイモン)


西には延平門(エンペイモン)であり、平和と平安のやすらぎが末永く続くことを願う。守護神は白虎神。色は白。
漢方の四神
実は漢方の中にも四神があります。
東を守護する青龍(せいりゅう)は、東シナ海の青い海原の青。青色の生薬の麻黄が、青龍と関係があるように考えられていて、麻黄の入った漢方薬には小青竜湯(しょうせいりゅうとう)などのように、青龍の名が付けられています。 花粉症常備薬の一つです。
西を守護する白虎(びゃっこ)は、砂漠の白い平原の白。白色の生薬の石膏が、白虎と関係があるように考えられていて、石膏の入った漢方薬には白虎湯などのように、白虎の名が付けられてます。有名な解熱剤であります。
北を守護する玄武(げんぶ)は、暗黒の寒い山脈の黒。黒色の生薬の附子が、玄武と関係があるように考えられていて、附子の入った代表的な漢方薬には、真武湯(しんぶとう)があり、これは別名玄武湯(げんぶとう)と呼ばれています。水分代謝を良くし、めまいや下痢の治療になります。
南を守護する朱雀(すざく)は、暑い地方、燃えるような熱がある朱。赤色の生薬の大棗の実が、朱雀と関係があるように考えられていて、十棗湯(じっそうとう)が朱雀を象徴する漢方です。今はあまり使われていない胸水の治療薬です。
富士堂漢方薬局 飯田橋本店 張 冬
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